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日々の愚問:さかなをさかなに酒を呑む

2023-11-18 06:29:49 | 日記
何故かSDGs

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問
を取り上げています。
今週は「さかなの日」に関するハテナです。
 新聞のかなりなスペースを割いて「さかなの日」の広告が入っていました。
ホタテにマグロにサバにブリ。
旨そうな写真の横には「本日の食卓にぜひ!」の大きな文字。
 その下には細かい字でなにやら書かれています。
<11月3日から7日は「いいさかなの日」
水産物の消費拡大に向けた活動の強化週間です!>
 水産庁が出した広告でQRコードも載っていました。
そこに繋ぐとこんな文言が。
<「さかなを食べること」=SDGs達成に向けた消費行動>
 さかなの日を制定したことは分かりました。
でも魚を食べるとどうしてSDGsになるのか、その関係がさっぱり分かりません。

 さかなの日の趣旨には802の企業と団体が賛同しているのだとか。
一覧表を見るとマルハニチロなどの生産者、全日水産物卸組合などの物流業者、
イオンなどの販売者、製配販の有名どころが名を連ねています。
 水産物はタンパク質の重要な摂取源。
日本人が摂取するタンパク質の17%が魚介類。
動物性タンパクの3割を占めていると言います。
 だから日本は国民一人当たりの魚消費量が人口100万人以上の国の中では
世界第一位。
・・と誇れたのは昔の話、2011年には6位に急降下しています。
挽回するための策の一環がさかなの日の制定でしょうが、それがSDGsに
繋がると言われても、やっぱりピンときません。

理想的なタンパク資源

 それに関して、水産庁のホームページでこんな説明がされていました。
なんでも水産資源は家畜の飼育などとは明らかな違いがあるのだとか。
 <他のタンパク源と違い水産資源は生態系の一部に含まれる。
漁獲してもある程度の親魚を残せば産卵と成長を繰り返し資源は回復する。
この資源は適切な管理が為されれば永続的な利用が可能になる。
漁業は自然環境における再生産能力を利用する産業なのだ。>
確かにおっしゃる通り、それでSDGsとの関連は?
 <SDGs目標14は「海の豊かさを守ろう」なので直接的に関係する。
目標12の「持続可能な生産消費形態を確保する」にも繋がる。>(水産庁 より)
 
 ここまで説明してもらえば回転の鈍い私でも納得できます。
でも問題はさかなのお値段。
新鮮な魚をつまみに酒をぐいっ!
たまらないひと時ですが手頃な値段の水産物が減っているのは悲しい事実です。
もっと啓蒙して安くて旨い水産物を提供してください!
 ちなみに毎月10日は「魚(とと)の日」
全国水産物商業協同組合連合会が平成21年に定めたそうですが、未だに
認知率は僅か6.8%。(Press より)
 去年の11月に加わった「さかなの日」が広く知られて魚の消費が増え、
お手頃価格の水産物が増えるのは・・・かなり先の話です。

コメント
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