あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

国語のおさらい:返信メール

2023-11-02 06:29:09 | 日記
丁寧語と謙譲語

 毎週木曜日は国語をおさらいしています。
オヤジ同士でもメールが行き来する時代ですが、その中にどうにも気に
なるひとつの言葉が散発します。
 たとえば会の役職者から連絡事項が流れた際のこと、受け手のひとりが
「了解しました」と返信しているのを見かけます。
長年のサラリーマン生活で沁みついた感覚ではここは「承知しました」
が相応しい気がします。
 その線引きが間違っているのか、世の中の常識が変わりつつあるのか、
判断がつきません。
単なる一言ですがどうも気になります。
今週はこの「了解と承知」のおさらいです。

 300人にアンケートをした結果がありました。
<了解と承知の正しい使い分けを知っていますか?
知っているが19名、何となく知っているが47名、残りの234名は
知らないの回答。>(blastmail より)
 では正しい使い分けのおさらい開始です。
<「する」の丁寧語は「します」、その過去形は「しました」
よって「了解しました」は丁寧語になる。
と言うことは謙譲語ではない。
故に同僚や目下の人に対して使う言葉であり、目上や得意先に使うのは失礼
にあたる。
この場合は「承知しました」が相応しい。
「承知しました」は分かるの謙譲語。>(マイナビニュース より)
 丁寧語ではなく謙譲語を使うのが正しい国語でした。

明確な使い分け

 ならば「了解いたしました」とすればどうでしょう。
謙譲語になるので問題無さそうな気がしますが、実はこれもやはりNG
ワードだそうで。
 多くの企業では「承知いたしました」を使う様に指導が為され、「了解」
の言葉自体が相応しく無いと判断している様です。
 <了は認める、解は分かるの意味。
得意先からの発注に対し「了解しました」と返答するのは「発注の内容
が分かり、それを認めました」の意味になるので失礼。
つまり「了解」は目上の人や得意先に向けて使うのは適していない。>(blastmail より)
 ついでに「承知」も分解してみましょう。
<承は相手の意見を受け入れる、知は物事の本質を知る、の意味。
部長の指示に新人が「承知しました」と言えば、部長の指示を深く理解し
私も同じ想いで対応します、のニュアンスになり相手への尊敬の念が感じられる。>
(The企業&飲食経営 より)

 「了解」と「承知」には明確な使い分けがありました。
せっかくおさらいしたからこの内容を、「了解しました」の常習者に
教えてあげようかな。
 「これは良いことを教えてもらった」の感謝の言葉と共に「了解しました」
が添えられていたら、複雑な気分になりそう。
 止めとこ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする