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昭和のプロレス:ささやかな風評

2023-11-24 06:29:19 | 日記
何かが起きる防衛戦

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を引き立てた脇役達を
振り返っています。
今週は「タッグの名手、ジン・アンダーソン」です。

 昭和の時代の日本プロレスにはシングルとタッグのアジア王座がありました。
タッグ王者に名を連ねたひとりがアントニオ猪木。
猪木のタイトル防衛にはあるジンクスが囁かれていました。
 1967年当時のアジアタッグ王者は吉村と大木でしたが、大木は
交通事故により王座を返上。
5月26日に吉村が新パートナーに猪木を迎えて決定戦に臨み見事19代
王座を獲得しました。
 9月29日に3度目の防衛を果たすと猪木が「インタータッグに専念する」
として王座を返上。
 その後紆余曲折を経て69年2月3日に猪木と大木がタイトルを獲得して
23代王者になりますが、2回の防衛戦を行った後に今度は大木がタイトルを返上。

 それを受けた猪木が再び吉村と組んで8月9日に決定戦を制して24代王者に。
オースチンとアトミック相手に3回目の防衛戦に臨みますが、結果に不満を
持った挑戦者組からクレームを受け、タイトルはコミッショナー預かり。
 10月30日の再戦で25代王者になりましたが、どうも2回目3回目の
防衛戦に何かが起こります。
そんな王者組が翌年早々に因縁の2回目3回目の防衛戦を迎えることに
なったのでした。

15回の連続防衛

 183cm115kgのジンが初来日したのは70年1月の新春チャン
ピオンシリーズ。
相棒のオレイ・アンダーソンと組んで11日の岡山大会でアジアタッグに
挑戦しました。
 1本目はジンが吉村を押さえ込んで先取し、2本目はオレイが吉村の
回転エビ固めに敗退。
決勝の3本目は8分37秒にジンが猪木のアバラ折にギブアップ。
 因縁の2回目の防衛を無事に通過しますが、一方のジンは諦めません。
パートナーをシリーズエースのボボ・ブラジルに替えて29日に再び挑戦します。
猪木組は落ち着かない3度目の防衛戦を迎えました。

 この試合は荒れに荒れました。
1本目は猪木組が猛攻を受けて20分29秒に反則勝ち。
2本目は奮起し過ぎた日本組が4分40秒に反則負け。
そして迎えた3本目、2分25秒に吉村が回転エビ固めでジンを押さえ込んで
見事3度目の防衛に成功。
王者組が無事に3回目の防衛を果たしたのでした。
 猪木が絡んだアジアタッグは長続きしない、そんなジンクスを消すのに
ジンがおおいに貢献していたのでした。
その後王者組は15回まで防衛記録を伸ばしますが、最後は猪木が日プロを除名
されて王座をはく奪されています。
 ちなみに猪木うんぬんのジンクス、世間に広く流れたのではなくごく限られた
私の周囲で細々とささやかれただけの風評でした。


コメント
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