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身近な生き物:虫の生き方

2023-11-01 06:29:19 | 日記
得意技を披露

 見た目はホタルに似た印象、でもホタルには真似のできないこの虫
ならではの得意技があります。
仰向けに置くとパチンと大きな音をたて、ぴょんと跳ねてお腹を下に
した自然の姿勢に戻るのです。
そんな特異な行動をするのがコメツキムシ。
 どんな仕掛けがあるのか気になって、子供の頃に捕まえてはあちら
こちらをいじくり回しました。
結局仕組みの解明はできぬままに数十年が経ちましたが、今は時間
だけは有り余る身。
そこで答えを探してみました。

 <コメツキムシはコメツキムシ科に属する昆虫の総称。
体型はやや狭く縦長で腹背はやや偏平。
1mmから8cmまでの大きさで大抵は黒や褐色をしている。>(wikipedia より)
 12~16mmのずんぐり体型で茶褐色をしたサビキコリ。
11mm程の黄褐色の体に赤褐色の毛が生えたオオハナコメツキ。
21~27mmと大型で光沢のある赤褐色のヒゲコメツキ。
紅色で上翅部に細かい縦線が入るニホンベニコメツキなど多数の種類があります。
 解説によれば国内に1113種もいるのだとか。(for your LIFE より)
何種類かの例外はありますが、ほとんどの種はこの得意技を披露してくれます。

似た名前

 ゴムを限界まで引っ張れば最大限の反発が得られます。
コメツキムシのジャンプも似たような原理だそうで。
こんな解説が見つかりました。
 <コメツキムシの胸部には関節によって繋がれたふたつの部分がある。
胸の前の部分には尖ったペグの様な明瞭な構造がある。
このペグは胸の後方側にある穴にピタリとはまる。
コメツキムシは背中をアーチ状に曲げペグを穴に強く突っ込む。
張力が限界に達しペグが穴から外れるとコメツキムシの体は折れ曲がり、
腹側とは反対方向に頭と体を押すことになる。
この動作により大きな発音と共に瞬間的に宙を飛ぶ。
跳躍の高さは30cmにも及ぶ。>(京都九条山自然観察日記 より)

 一連の動きは筋肉の収縮によって引き起こされます。
体にダメージを与えないので何度でも繰り返し行えると書いてありました。
ひっくり返された逆境から自分の力で180度方向転換するとは、何とも
前向きな虫です。
 似た名前のコメツキバッタと呼ばれる虫がいます。
コメツキムシとは何ら関係のない生き物ですが、広辞苑にはこう書かれています。
<コメツキバッタ:やたらと頭を下げて媚びへつらう人のこと。>
 こちらはコメツキムシの挑戦的な姿勢とは随分とかけ離れた生き方です。

 
コメント
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