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身近な生き物:蛾にビビる

2019-07-10 06:55:43 | 日記
恐怖の遭遇

 駐車場から車を発進させようとしたその瞬間、フロントガラスの右端にいきなり
スズメバチが現れました。
ガラスに触れる様に舞いながら運転席側の窓の方に飛んで来ます。
 ひと休みしていたので窓はフルオープン、そのままでは中に飛び込まれてしまいます。
慌ててガラスを上げながら、目はスズメバチに釘付けです。
間一髪で閉め切り恐るべき敵を遮断できました。
 まだガラスに付かず離れずしているのを内側からジックリと眺めると、オヤッ?
ちょっと雰囲気が違うぞ。
スズメバチのなりをしているけれど体中に毛が多い。
よくよく見ればスズメバチにそっくりな蛾、コシアカスカシバじゃないですか。
なんだ驚かすなよ、安堵とイラつきの混じった息がもれました。

 <スカシバは透かし羽の意味。
飛行中はキイロスズメバチに良く似て見える。
幼虫はクヌギ・コナラなどの材を食べて育つ。
シラカシで育った幼虫は他の寄生樹木のものよりも大きな成虫になる。
羽化は晴天の午前8時から10時に集中する。
曇りや雨の日は7時から15時までとバラバラの時間帯になる。>(東京昆虫館 より)
 1本の樹木から、こんな面倒くさい蛾が数十匹も発生してくると言います。

恐怖の大王

 スズメバチは黄色の大きな頭に巨大な目、胴体には黄色と黒の派手な縞模様がある
大型のハチです。
これに刺されて死亡する事故が毎年発生しています。
コシアカスカシバはそんな恐ろしいハチにそっくりな姿をしていますが、これをベイツ型
擬態と呼びます。
 <毒や武器を持つ危険種は自分が危険であることを警戒色などで周囲に警告し、捕食を
回避している。
これを利用したのがベイツ型擬態。>(ネイチャーエンジニアいきものブログ より)
 コシアカスカシバはスズメバチに擬態することで身を守っているのでした。
でもスズメバチの怖さを知らない相手には、擬態は全く役に立ちません。
その意味ではフロントガラスにまとわりついたコシアカスカシバの擬態は、絶大な威力を
発揮していました。

 3年前にキイロスズメバチに背中を一撃されて病院で点滴を受けました。
子供の頃は虫捕りをしながらハチに刺されても平気だったのに、随分と大げさな対応に
なったものです。
 人間歳を重ねると余計な知識が身に付きます。
<ハチに何度も刺されるとおよそ10%の確率で全身にアレルギー反応が現れる。
呼吸困難や血圧低下、低酸素状態で意識を失うなどの重篤な症状に至るアナフィラキシー
ショックだ。>(ヤマビル研究室 より)
 そんな知識を身に付けたら、スズメバチは私にとって恐怖の大王になりました。
ついでにコシアカスカシバにもひるんでしまう習性も身に付いてしまいました。
コメント
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