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昭和のプロレス:梯子をのぼらない奴

2019-07-19 06:46:06 | 日記
4団体制覇

 プロレスの楽しみのひとつに、舞台裏をあれこれ想像することがあります。
あるレスラーが謎の乱入をしました。
いきなりの展開にその先を予想しましたが、結末は意外にも尻切れトンボで終わって
しまいました。
いったいその裏で何が起こっていたのだろう、私はそんなことを想像して楽しんでいます。

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では当時活躍した脇役達の思い出を振り返っています。
今週は「目的不明の乱入男、バグジー・マグロー」です。

 191cm130kgの大型外人レスラーとして、1972年の日本プロレスの
第14回ワールドリーグに初来日。
74年には国際プロレスに登場。
78年になると今度は新日本プロレスの第1回MSGシリーズに参戦。
そして81年に全日本プロレスに登場し、当時の4団体全てに出場を果たしました。
 よく言えば引く手あまた、悪く言うならどこのマットでも使い物にならず。
そんなマグローに活躍の場を与えたのがジャイアント馬場でした。

勝手な想像

 プロレスで起きるでき事は予め決められています。
その団体の実力者があらすじを作っているからです。
 84年マグローは再び全日マットに登場しましたが、その際馬場は売り出しの仕掛け
づくりを行いました。
開幕戦でハンセンの試合に乱入させたのです。
 それまでマグローとハンセンには因縁めいた関係は何もありません。
ところがテレビ中継された試合をぶち壊したとなれば、ふたりの対決にファンの関心は高まります。
そして行われたのがPWFベルトを賭けたタイトル戦でした。

 新顔の挑戦者がどんな攻めを見せるのか、大型外人同士の一騎打ちはおおいに盛り上がります。
序盤はラリアットを警戒して徹底してハンセンの左腕を攻撃。
マットに倒れると勢いをつけたボディプレス。
続いてロープ最上段からの攻撃を狙いますが、動きが緩慢過ぎてあえなく自爆。
すかさず左腕を振るってのハンセンのラリアット!
呆気なくマグローはカウント3を奪われてしまいました。
 終わってみれば左腕攻撃も全く効果なし、期待外れの凡戦でした。

 乱入事件をきっかけに行われたシングル対決。
その後に続く展開は予想に反して一切ありません。
もはやふたりの絡みは全く無く、ファンにしてみればモヤモヤ感しか残りません。
当のマグローも「梯子を外された」思ったかもしれません。
 その裏を推理するに、シリーズの段取りを決めた馬場が途中でこの話に飽きてしまったのでは。
せっかく大舞台を用意したのに期待外れの凡戦を繰り広げたマグローに失望したのでは。
 「梯子を外した訳じゃないよ、あいつが梯子をのぼらなかったのさ。」
そんな思いで見切りをつけた結果、尻切れトンボの結末に繋がりました。
そう勝手に想像するのも、プロレスの楽しみ方のひとつです。

コメント
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