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雑草の日:虎は大人気

2019-07-23 06:29:39 | 日記
カバープランツにも
 
 今まで気が付かなかった草を新たに見つけると、ちょっとばかりうれしいものです。
先週森林公園を歩いていたら名前を良く知る草を見つけました。
これまでこの公園では見た事が無い草です。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 サクラソウ科 オカトラノオ属 オカトラノオ です。

 この草の最大の特徴は茎の先端に着いた花穂。
白い小さな花がたくさん集まり下の方から順に咲いて行きます。
ひとつひとつの花は星形をしていて、咲き誇る時期には大きくしな垂れています。
 北海道から九州まで広く分布し、地下茎を伸ばしてしばしば群生を作ります。
(山野草ガイドブック より)
森林公園では一株見つけただけですが、数年後にはきっと勢力を伸ばしているでしょう。
 <花が揃った方向にうつむくので、和の風情がある。>(おぎはら植物園 より)
一度植えるとほぼ放任状態でも増えて行くので、カバープランツにも適していると言います。

そこに虎が

 トラノオと聞いて思い浮かぶのは、極めて危険なことを意味することわざの「虎の尾を踏む」です。
実際には虎の尾には特に神経が集中しているわけでは無いので、そこだけが特別に危険とは
言えないそうです。(目がテン!ライブラリー より)
たとえそうであっても、足でもどこでも踏む勇気などはありませんが。
 昔の人は余程虎の尾が好きだったのかもしれません。
これが付く植物がたくさんあります。
 タデ科では「イブキトラノオ」「ナンブトラノオ(以下トラノオは省略)」「エゾ」「ヒマラヤ」
「ムカゴ」「ハル」、ゴマノハグサ科には「ヒロハ」「オオルリ」「エチゴ」「トラノオスズカケ」
があります。
シソ科の「ハナ」「ミズ」やオオバコ科の「サンイン」、更にはシダの仲間の「ヌリ」なども
出て来ます。
今週の主役のサクラソウ科にも「ノジ」や「ヤナギ」や「ヌマ」があり、これら全部にトラノオが
付いているのです。 

 日本にいない筈の虎がどうして格言や草の名前に用いられたのか、不思議です。
<万葉集には虎を詠んだ歌がある。
日本書紀には546年に百済から虎の毛皮を持ち帰った記録が載っている。
江戸時代には見世物として生きた虎が大陸から運ばれて来た。
1887年イタリアのサーカス団が上野動物園に虎を譲っている。>
 意外とトラとの縁がある様です。
何より驚くのは<大陸と地続きだった大昔には日本にも虎がいた。
当時の人骨と虎の化石が一緒に発掘される。>(引用はいずれも 日本にもトラがいた より)
 意外と我々の祖先は虎を身近な存在に感じていたのかもしれません。
今まで見つけていなかった草を探しに森に入ったら、咲き誇るトラノオがあった。
よく見るとその向こうに本物の虎がいた!
そんな時代で無くて、ああ良かった。

コメント
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