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身近な生き物:ダンゴムシをムシ

2019-07-03 06:29:39 | 日記
意外な一面

 ほとんど毎日ウォーキングに通う森林公園には、近くの保育園や幼稚園の子供達もやって来ます。
この子たちに人気が高いのがダンゴムシ。
男の子だけでなく女の子も捕まえては大事そうに掌に包み込みます。
 子供ってどうしてこんなにダンゴムシが好きなのか、理由を考えてみました。

 先ず思いつくのは丸くなる面白さ。
<甲羅の様に硬い節と節は薄い膜で繋がっている。
この膜がある為に刺激を受けてギュッと体を内側に縮めると、自然に丸くなる。>
(科学なぜなぜ110番 より)
そんなメカニズムがあるのでした。
 次は何処にでもいる身近さ。
家の周りをざっと探しただけで、余程の都会でない限り簡単に見つけられます。
でも江戸の末期まではそれ程頻繁に目にする生き物では無かったと言います。
 <日本土着のコシビロダンゴムシは森林などに生息し、人家周辺にはいない。>(Wikipedia より)
一般的に目にするのは<明治期にヨーロッパからの輸入品に付着して持ち込まれたオカダンゴムシ。>
(ダンゴムシ大研究 より)
 もうひとつの日本在来の種はハマダンゴムシ。
こちらは名前の通りに砂浜に生息しているので、あまり一般的ではありません。
(ダンゴムシジャパン より)

 子供に人気の理由の3番目は、怖く無いから。
刺したり噛んだりしないので安心して遊べます。
 ところが硬いコンクリートを砕く力の持ち主と言うから驚きます。
丈夫な殻を維持する為に必要なカルシウムやミネラル分をコンクリや石を食べて補給する
のだそうです。(ダンゴムシジャパン より)

その説明は要りません

 ダンゴムシのおもしろい習性を利用した遊びがあります。
進行方向に指先か小枝を置いて邪魔をするのです。
行き止まりにすると仕方なく右か左に向きを変えますが、次の行き止まりでは最初に曲がった
方向と逆の向きに進みます。
 つまり右に曲がった後は左、その次は右へと。
これが交替性転向反応と呼ばれるものですが、頭の固くなった私にはなかなか覚えられない名前です。
何かの折に話題になった時、さっとこの名が出ればカッコいいなと思うのですが。

 先日ベンチでひと休みをしていたら、4人の幼児が得意そうな顔をして近づいてきました。
何か話しかけて欲しそうな顔をしているので、何を捕まえたの?と尋ねてみました。
すると掌を広げて見せてくれました。
 男女ふたりずつの4人ですが、全員の掌に丸くなったダンゴムシが乗っていました。
そこで思いついて1匹を借りてレンガの上に置き、交替性転向反応を実演してみました。
子供達のそれは驚く事、喜ぶ事。
「次はこっちだ」と言いながら指を置いて確かめています。
 これはね交替性・・・と懸命に覚えた名前を口にしましたが、夢中に遊ぶ子供達はそんな
話は無視します。

コメント
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