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日本語のおさらい:雨降りのゴルフ

2019-07-04 06:29:09 | 日記
お座敷で差別

 例えば「いくら」と「イラク」
同じ文字を使っていますが全くの別物、前者は魚卵で後者は国名だと明確に判別できます。
あるいは「もずく」と「もくず」
どちらも海の中にある物ですが、前者は三杯酢などで楽しむ糸のような海藻、後者は海中に
漂う藻の切れ端を示していて、こちらも明快です。
 ところがいい歳をして、いまだに使い分けに迷う言葉があるのです。

 毎週木曜日は厄介な日本語をおさらいする日。
今週は永年迷いつつ使って来た「おざなり」と「なおざり」です。

 どちらも限定4文字で成り立っていますが、先ずは意味の確認です。
 「おざなり」を漢字で書くと「御座なり」で、19世紀から使われた言葉。
(NHK放送文化研究会 より)
<いい加減な言動を指す言葉。
当座の間に合わせの意味であり、自分で意識的にいい加減な言動でその場から逃げ出そうとすること。>
(コトバンク より)
 由来は<宴会の席で芸者が客によって扱いを変えたり、表面的に形ばかり取り繕うとしたりする
言動を指す。>(マイナビニュース より)
 トンデモナイ奴ですが、救いどころはあると言います。
<いい加減ではあるけれど何らかの言動をしようとはしている。>(マイナビニュース より)
ここがポイントです。

使い方の実例

 一方の「なおざり」は「等閑」と書き、10世紀ころからある言葉。
(NHK放送文化研究会 より)
<注意深くないこと。
自分では意識せずにおろそかな結果になってしまう言動に用いる。>(コトバンク より)
 <かつては「深く心にとめないこと、あっさりしていること」の意味でも使われたが、現在では
ほとんど用いられない。
「真剣でないこと。
いい加減にして放っておくこと」を表す。
 由来は「猶」+「去り」で、そのまま何もしないで去ることから。
「処理をなおざりにした」は処理をしなかった、の意味になる。>(マイナビニュース より)

 おざなりは手を抜きつつ一応の対応をした。
なおざりは放置したまま何もしない。
どちらを良しとするかはそれぞれの考え方次第ですが、<おざなりの方が救いようのあるレベル。>
(TRANS.BIZ より)とする意見が主流の様です。 

 昨夜からひどい雨降りです。
長野県内北部には雷注意報も出されています。
そんな気象条件のもと、これからゴルフに出かけます。
決行か中止か、どちらに転ぶかは分かりませんが2時間後には結論が出ています。
 「天候不順でクローズになったので、今日のゴルフはなおざりだ」
「悪天候の中、今日はゴルフをおざなりにやってしまった」
おさらいをしたけれど、理解がまだ足りません。

コメント
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