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スガレ追い追憶記

2015-12-02 07:00:00 | 日記
昆虫食大好き県

 長野県民は昆虫好き、をテーマにした本が発売されて好評の様です。
まだ読んでいないのですが、内容には興味津々、早く手に入れたいと思っています。
 確かに長野県民は昆虫を良く食べます。
現在の食生活ではさすがに機会は減ったでしょうが、ご同輩の方々、イナゴに蚕に
ザザムシなど多くの虫を口に入れてきましたよね。
 少し古い話になりますが大正8年の調査では長野県では食用として17種、薬用
として18種もの昆虫を日常的に食べていたと言います。
昆虫食は信州人のDNAに脈々と息づいているのでは無いでしょうか。

 さて数多にある昆虫食、個人的には「地バチ」が王様です。
間違ってハエの蛆虫を口に入れてしまったら、しつこい位にうがいをして擦り切れる
程に歯を磨くでしょう。
 しかし同じ姿をしていても地バチの幼虫は格別です。
生きたままでも食べられます。
プチッと噛むと口の中にほとばしる肉汁、それには生臭さも苦みも無く、味わい深い
スープの様です。
 火を入れてもおいしい。
巣の中からピンセットでつまみだした幼虫をフライパンで炒る、砂糖と醤油で味付け
して食べる、ウマイ!
幼虫だけでなく蛹もおいしく頂きます。
「通は親虫をそのまま飲み込んで、チクンと喉を刺す刺激も楽しむ」と語るお人も
いらっしゃいます、さすがにそれは作っているでしょう。

巣を探す醍醐味

 地バチの楽しみは食べる以上に「採る」事にあります。
「スガレ追い」と呼ばれる蜂取りの様子をテレビで見た方も多いのでは。
団子状にした鶏肉に千切った綿を括り付け、それを目印に巣に持ち帰る蜂を追いかける。
敵は空間を直線で飛行をして、こちらは起伏のある地面など物ともしないで追いかける。
巣を見つけたら煙を焚いて蜂をマヒさせてから掘り起こす。
幾段にも重なった巣が土の中から顔を出します。

 その晩は地バチを肴においしく乾杯!
たまりません。
あの日のスガレ追いを思い出します。
 あれ、「あの日」って何時の事だっけ?
良く考えてみたら、私実際にスガレ追いをした経験はありません。
若き日に幾度もやった父親の話や本で読んだりテレビで見たりした知識が私を夢中にさせて、
とうとう実体験をした錯覚に陥っていました。
これは憧れの極みなのです、決してボケオヤジの妄想では無いのです。
コメント
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