週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

#145 -’08. 明神館の夕食

2008年06月25日 21時59分33秒 | 温泉&宿
扉温泉の明神館を。 
明神館の夕食時間は実に大らかである。
普通はチェックインするときに夕食時間を決定し、部屋係の方ないしはフロントで時刻を伝えるのが通例である。
ここ明神館では夕食は午後六時から八時までいつでも結構ですとのことである。
いつ行っても、この時間内で有れば用意が出来るわけである。
「時間を指定させて縛ったりいたしません。
お客様が望む時に、食事は準備いたします。」と言う事か。
根底に流れる心意気である。
感心する。

我が家は休日の食事時間の通例通り、今回も夕食開始される時刻の午後6時にお食事会場に向かった。
今回は、和食懐石である。
予約時に今回の和食懐石料理とモダン和食料理とフレンチから選択する事になる。

今回午後6時ジャストに食事が始まり、食事が終わったのが二時間後の午後7時58分である。
時間の経つのも忘れる程美味しい料理であった。
二時間などあっと言う間であった。0625215933


以下にお品書きを記載すると。

”   水  輝
 
     夏薫る頃の懐石

季菜   緑菜
      緑豆 赤丸
      白湿地 青豆腐
前八寸  味彩
      山女魚甘露煮
      つぶ貝一和え
      蛸と陸鹿尾菜
      うどぶきお浸し
      白海老一汐揚げ
御椀   清汁
      水無月豆腐 才巻
      白芋茎 うすい豆
      木の葉 新茶
替り向  氷室和え
      鱸あらい 鯉炙り
      信州鮭 小甜瓜
      南瓜 青芋茎
      紫芽 大葉 青柚子
強肴   味噌仕立て
      加茂茄子 小山牛
      伏見唐辛子 新牛蒡
焼肴   清流
      若鮎炭火焼 長茎菜
      根曲がり筍 蓼酢
食菜   湯葉とろろ
      千柱 長芋 諸胡瓜
油物   揚げ浸し
      冬瓜 天豆
      雲丹餡 針海苔
留肴   爽風
      鱧 順菜 大葉
      白瓜 梅酢
食事   筍御飯
      筍 蕨 新生姜
香の物  信州漬け
止椀   田舎風
      浅利 滑子 水菜
      ゆし豆腐
水菓子  水餅 
      麦皮 葛水仙 小豆
      抹茶氷果 桜桃 青苺

        扉  懐石    
         関澤 賢治    ”
 と、記されていた。


食事によって会場が分かれているようだ。我が家の和食懐石は二階であった。
二階に赴くと通されたお部屋は四畳半位の広さで床の間と飾り戸棚が付いた部屋である。
諏訪湖ホテルと感じが似ている。
我が家の隣も同じようなお部屋なのか。
我が家より少し遅れて来られたご婦人だけのグループが。
畳のお部屋であるが、座椅子ではなく完全な椅子席である。
今回同行していないが、儀母にも優しい環境だ。


和食懐石に合わせての和の屏風が。
閉所恐怖症ではないが、廊下との間の襖を開け放ってもらい食事をした。
通る人も居ないし、覘かれてもきになりませんし。



仲居さんが食前酒を三々九度の作法で杯に注いでくれました。
杯で話しが弾んだのでウイットを利かせて行ってくれたのかもしれません。
杯に注がれた食前酒の名を聞いて来るのを忘れてしまいました。


季菜です。


朱色の漆塗りの桶の上にガラスが敷かれて、その上に乗って来た前八寸です。
山女魚甘露煮の器は同じデザインで色違いでした。
粋ですね。


三々九度の食前酒の後は勿論、定番の生ビールです。
肴も美味しいがビールの味も格別です。


前八寸はビールの肴に最高でした。
上より左へ、つぶ貝一和え、山女魚甘露煮、蛸と陸鹿尾菜、うどぶきお浸し、白海老一汐揚げです。
和食の盛り付けは目にも鮮やかです。


桶の中には紫陽花の花が!
桶の蓋は曇りガラスが半分と透明なガラスが半分の一枚物のガラスが美しい料理を引き立てていました。


御椀


ビールを飲み干したので、日本酒を冷酒で頂きました。
江戸切子なのか薩摩切子なのか詳しくないので分かりませんが、杯も味も満足でした。


替り向 氷室和えです。
量は少ないが満足の美味しい一品でした。


中を。


強肴 味噌仕立て。
小山牛のトロケル様な美味しさ。


比べる物が無いので火鉢の大きさがピント来ませんが、30センチ弱ありそうなものでした。
出てきた時は驚きました。


若鮎は頭から尻尾まで残さずに頂きました。
かわを剥いて筍も美味しく頂きました。


自分が大好きなトロロ芋です。
湯葉自体は好きではないですが、此れは絶品でした。
美味しく出来るものですね。


揚げ浸しです。
このような料理が日本料理にしか出来ない真髄でしょうか。
年を重ねないと良さが分からない料理かもしれません。
と、言う事は月日が経ったと言う事でしょうか。


料理にも初夏の香りが。
鱧(はも)梅酢で爽やかな初夏を演出して。


食事も大詰めです。
満足・満足です。


香のものにも進んで箸が行くようになりました。
日本人と言うか年を取ったということか。
我が家の朝ごはんでもお味噌汁は殆ど飲みません。
母の味の定番のようですが。


お米大好き人間の自分としては、白米も美味しいですが、炊き込みご飯も大好物です。
この照り、美味しかったこと。


家内がテーブルに出ていた水輝のお品書きにより想像した水菓子と大きく違っていたようだ。
葛で出来た和菓子風の物が頭に浮かんだようだ。
出てきた物は洋風のクレープ的な造りになっていた。


抹茶のアイスもあずきも大変美味しく頂いた。


食事が終わって二時間掛かったことに気が付くほど充実したユウゲであった。


追記:6月28日明神館から大変嬉しい封書が届いた。
   中には信濃毎日の23日付けの夕刊とテラスで家内と談笑する自分が写っている写真がはいっていた。
   スタッフの方々には感謝感謝である。


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2 コメント

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水菓子 (さむ)
2009-03-06 11:56:39
水菓子といったら果物だと思うのが普通よね。
まして会席料理の品書きなら当然。
水菓子 (原村)
2009-03-06 22:29:55
こんばんは、さむさん。

家内は食べ物に関して造るのも食べるのも好きですから、色々煩いです。
自分はモッパラ食べるだけ、名前もそれほど気にとめません。
相手に通じれば良い程度の認識です。
でも、言われて見れば確かにその通りですね。
これからも宜しく。

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