一ヶ月位前に書き終えていた嫌味の記事です。
スルーするも読むも自己責任で。
一年前の11月7日にアップした
技術の伝承(その二)の続き。
前回アップしてから丁度一年が経過しようとしている。
時の流れは早いものである。
FTA も TPP も未だすったもんだしている歩みの遅い日本。
前回の時にタイの青年が技能オリンピックの旋盤で金メダルを獲ったことを書いた。
雇用が確保されて仕事がなければ技術の伝承は有りえないと書いてきたが、今回タイの洪水で白日の下にさらされた。
タイの日系企業が水没した為、タイ人の製造に携わる技術者や工場労働者が助っ人として来日しているのである。
そのタイ人の方の指導を受けて日本人が製造技術を学んでいるのである。
日本には素晴らしい技術が存在していると、自己満足に浸ている事が如何に虚無の事か。
日本には素晴らしい製造技術があるなどを思い込んでいると、何の技術も存在しない日本になってまう。
趣味では技術の伝承はありえないのである。
仕事が有って初めて技術が伝承されていくのである。
ご朱印所を戴く為に神社に参拝にすると。
神社によっては、伊勢神宮の式年遷宮の寄付などの受付などもある。
伊勢神宮では
”遷宮祭とは、20年に一度お宮を立て替え御装束・御神宝をも新調して、大御神に新宮へお遷りいただくお祭りです。”執り行われている。
興味も無かった頃は、何と無駄な事を行っているのかとの気持しかなかった。
大切な神事であることは勿論、20年と言う意味にそれ以外にも大事な事であることをしった。
20年と言う間隔が、神社や神殿を造営する技術を伝承していっているのである。
30年ではその技術や伝統が完全には伝承できない。
40年ではその技術が全く伝承できなくなってしまう。
また、反対に10年では間隔が短すぎて二重投資的な意味合いが生じてしまう。
従って、この20年に一度遷宮すると言うことが技術の伝承に必要である。
技術大国で有った日本。
その栄光が去り、失業者や生活保護者が増えれば増えるほど犯罪者も増え、国民の負担は増大するのである。
失業者や生活保護者を暗に非難することは簡単であるが、それでは問題は解決しない。
活力ある日本を再構築するためにも仕事の場が必要である。
仕事の場が有って初めて技術は伝承されていき、幸福な社会が創造できるのである。
働く意欲のある若者に雇用を確保して希望の持てる社会にせねば。