週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

#094 -’24. 金沢市立安江金箔工芸館を見学して

2024年04月25日 21時16分44秒 | 国内旅行

ひがし茶屋街の街歩きの次に訪れたのが、金沢市立安江金箔工芸館です。漆器と金箔で頭に浮かぶのが金沢です。延性率の高い金ですから、凄い薄さまで金の延べ棒が伸びる事は知られています。

次にHPから金箔工芸館の概要を引用させて頂きます。

金沢市立安江金箔工芸館の概要

現在、わが国で生産される金箔のほとんどが金沢で作られています。
当館は、金箔職人であった安江孝明氏(1898~1997)が、「金箔職人の誇りとその証」を後世に残したいとの思いから、私財を投じ金箔にちなむ美術品や道具類を収集し、北安江の金箔工芸館で展示したことが始まりとなっています。その後、館は、本市に寄贈され、国内で唯一の金箔の博物館として運営されてきましたが、周辺の状況の変化や館の老朽化のため、平成22年秋に東山に移転しました。町屋の蔵をイメージした新しい館には、金箔が使われている箇所がいくつかあります。外壁に表示した館名や入口の館名ロゴ、ホールの天井にあるドームには、純金3号色といわれる金箔が貼られています。館内には、新しく金沢箔技術振興研究所が設置され、金沢箔の振興のために金箔に関する調査研究に取り組んでいます。藩政期には、幕府により厳しく生産を制限されていた金箔ですが、今日の金沢で100パーセントに近い生産量を誇る背景には、金箔に対する金沢の人たちの並々ならぬ情熱と努力があったからにほかなりません。工芸館では、金箔に関する美術品や金箔の性質の紹介とともに、厚さ1万分の1ミリメートルの金箔に込められた、先人たちの熱い思いを紹介していきたいと思っています。
皆様のご来館を職員一同心からお待ちしています。

1     美術館等は、月曜日が休館のことが多いのですが、こちらは火曜日でしたので、見学することができました。

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4 金銀銅と三品目が展示されていますが、勿論価値の高い金のみレプリカです。

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7 延性の高さゆえに出来る薄さの金箔です。

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9    金と他の金属との重さの比較が体験できます。 自分もこちらを持ち上げて重さを実感する事が出来ました。重さは図にある通り、イリジウム 密度(比重) 22.56 /㎤  > 白金(プラチナ)密度 21.45/㎤  >金 密度 19.3/㎤  >鉛 密度 11.35/㎤  >銀 密度 10.5/㎤  >銅 密度 8.96/㎤  >鉄 比重 7.87/㎤  > ・・・・・。黑い丸いぼっちが付いている所は引き上げて重さを体感する事ができます。

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13    「100枚の金箔」と名付けられたオブジェです。流石に照明が当たっていても、そのあたり場所に因り金の箔の透過具合により明るさが異なります。

14    金箔が、惜しみなく使用されている金沢仏壇です。

15    リーフレットの表紙を飾る、洛中洛外図屏風です。(伝  岩佐勝重   江戸時代初期)

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17     能装束の代表ともいえる豪華な唐織の装束です。

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19 洗面所の花瓶が倒れ、金箔が流れています。その上を歩いたのは?

我が家のナナちゃんの悪戯ではありません。念の為

20     床や階段にも

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22      入口にある金箔を張ったテーブルと椅子です。テーブルには、金箔が140枚、椅子には53枚使われています。

最期にこちら金沢市立安江金箔工芸館を見学しての個人的な感想です。

沢山の方がひがし茶屋街等を探索していましたが、こちらに見学に訪れて居たのはヨーロッパ系のご夫婦一組だけと日本人が数名でした。落ち着いてみることが出来、且つ低料金でした。拝見したVTRそして、そこには四季の金沢が美しく描かれており素敵な奥深い金沢の工芸の歴史を、垣間見る事ができました。

時間が許すんであれば、ひがし茶屋街からも主計町茶屋街からも近いですから、是非立ち寄る事を強くお勧めします。

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