世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

「日本の岐路」肌で感じるままに

2009年12月08日 | 日記

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「日本の岐路」肌で感じるままに

今夜は検証や分析を離れて、筆者が肌で感じている日本の危機を書いてみようと思う。

先ずは検察の民主党への動きだ。鳩山首相の事情聴取見送りとか、鳩山起訴見送りとか滅茶苦茶な情報をマスメディアが流していたが、たかが検察官僚(行政の一部)に時の首相(行政の長)の事情聴取や起訴など出来る筈がない。憲法上も出来ない話までシナリオ化して、兎に角「鳩山は汚い鳩」だと、検察とマスメディアが連携して鳩山政権を貶めようとする行為は自国の民主主義を歪めている。
民主党・小沢幹事長への捜査はいまだ継続中を臭わす情報をチビチビとリークして、石川議員を突きまくり、事情聴取したとも、しないとも曖昧な情報を垂れ流している。
そんな折、唐突に自民党・二階議員の秘書が虚偽記載を認め、起訴する方針を固めたと検察は世論に配慮したような事実証拠を残そうと企んでいる。しかし、二階の秘書は逮捕も拘留もなく、略式起訴だそうである。そんな茶番に騙されるほど日本国民はバカではなくなっている。
小沢幹事長秘書の公判も「天の声」というシナリオによる捜査逮捕起訴の流れだが、公判を維持する有力な証拠もなく、いまだに裁判が開かれない状況だ。しかし、これで彼らの目的は充分な訳で、「小沢は汚れた国士」というプロパガンダは有効に作用すると踏んでいる。
しかし、この一連の故人献金問題で鳩山には司法改革に手をつけられない弱味が出来た。これは国民にとって痛手だ。この司法改革はスタートからやり直しになったので、相当時期がずれ込む公算が高くなった。しかし、国民新党辺りが取り調べの可視化くらい進めるべきだと主張すれば、場合によると動きだすだろう。特に東京地検特捜部の検察機構における役割、その必要度などは検察司法の予算削減から重要な項目とみられる。

二番目に気に障るのが、政界引退の小泉純一郎の発言である。鳩山政権は持たない、潰れる。しかし、数年は自民党は隠忍自重の時だと云う発言だ。
この発言は矛盾点がある。鳩山は転ぶが民主党政権が転ぶとは言っていない点だ。これは何かを示唆している。
鳩山を排除して次の民主党代表を選ばざるを得ない状況を示唆しているのだろう。つまり、自民党は国民から見放されている、今は未だ民主党の時代だ、しかし鳩山は困ると云う、それこそ「悪魔の身勝手な声」が伝わっているものと思われる。
どこから見ても親米とは言い難い鳩山ではどうしても困る勢力があると云う証拠である。自民党そのものが復活するもしないも「悪魔の身勝手な声」は関係ない。ただ、「悪魔の身勝手な声」に耳を傾ける政権であるべきだと云う「悪魔の身勝手な声」勢力の情報が彼の情報ソースだ。
おそらくそれが駐在米軍情報局であることは想像できるが、確証はない。彼自身がその情報力の捕虜となり、りそな銀行や日本郵政でエージェント・TAKENAKAの言うがままにピノキオを演じたのだから、その情報の正確度、パワーは身に滲みて知っているのだろう。
おそらく、自民は駄目だが鳩山も駄目だ。民主党の親米な奴を首相にしようと云うのが「悪魔の身勝手な声」の目標なのだろう。それは菅か岡田か?

三番目が岡田だ。この男、初めは嘉手納への統合などと言っていたが、途中から嫌に普天間移設で辺野古移転しかないと強調しまくっている。ここが変だ?
一種確信的に自信に満ちて言い放っている。反対派だらけの地元集会でも自説を披露してひるむ事がない。ここが変だ。
何らかの方向性を持っている可能性がある。「悪魔の身勝手な声」の意向を受けてか、自ら「悪魔の身勝手な声」に阿っているのか、「悪魔の身勝手な声」に何らかのネタで脅かされているのか?現時点では不明だ。
ただ、KOIZUMIが過去の数限りない行状をネタに奴隷化した状況も念頭に観察していかなければならない。しかし、鳩山政権の後で岡田政権が誕生する可能性は低いと見るのが日本的だが「悪魔の身勝手な声」軍団は読み間違いをしているかもしれない。
岡田の前に、菅副総理が居るし、亀井の旦那も居る。まして小沢が党にドカンと座っているのだから。小沢も亀井もまとめて失脚させる手立てを見つけないと、簡単に岡田首相は誕生しない。小沢疑惑に関して、国民の反応は敏である。検察はその神経質な国民の眼をかい潜り、小沢亀井を葬れるのか?亀井等は「CIAに殺されない限り」と既に煙幕を張り、「悪魔の身勝手な声」に対し挑戦状を突きつけている。一歩間違うと、この「悪魔の身勝手な声」の勢力は国民を全面的に敵に回すリスクも抱えているのということになる。
まして「悪魔の身勝手な声」という勢力の母体国際金融組織と米軍、CIA、米国政府が異なった思惑の中でせめぎ合っているので、その攻め口に鋭さがないのがもっけの幸いである。(笑)

四番目がマスメディアだ。読売が鳩山政権の支持率がついに60%を切ったと云う世論調査を報道した。これは明らかに岡田主張を裏から支える援護射撃情報操作なのが明らかだ。鳩山の故人献金、普天間移設問題、米国の怒り、それが支持率の低下だと断言している。日経や産経は読売以上に米国籍新聞のようになっているし(笑)朝日、毎日も民主政権の普天間移設問題の不一致を危惧している。テレビは各社とも煽っている(笑)まぁ電通配下となってしまった日本のマスメディアの構図がある限り、電通が米CIAと通じている以上、如何ともしがたい問題かもしれない。どうしても日本のマスメディアの健全化には電通支配という支配構造を変えない限り、ついて回る問題のようだ。逆に云うなら、どれだけネットメディアという媒体を健全に育って貰うか考えた方が正しい思考かもしれない?

五番目が米国自身の行方である。オバマ政権の方向性は鳩山の方向性以上に見えていないことが問題だ。
オバマ大統領の様々な演説の趣旨と実態の米国の動きの乖離度が激し過ぎる。この政権が如何に矛盾に満ちた政権運営をしないと成立しない政権かと云う状況を見せている。
経済が上向いたと数値を示すが多くは金融経済による恩恵が寄与する数値である。実体経済を改善して製造業の輸出を目論むが、ロクな製品しか作れない製造業が一朝一夕に生まれ変われるはずもない。時間稼ぎの金融経済依存は永遠に続くのだろう。
ドル高を標榜しながらドル安に誘導するガイトナー財務長官。「金を稼ぐ猫が良い猫だ」その猫がどれ程性悪でも稼ぐ以上優遇するしかない。そしてまた、再びゴールドマンサックスの罠に嵌るのであろう。
しかし、オバマの演説は異なるメッセージを世界に発信して、表裏別々の世界大国が迷走するのである。これでは中国一党独裁国家の方が方向性から扱いやすい。米国はカオスの世界に紛れ込んだと見て良いだろう。
核廃絶を演説しながら、目的すら判らなくなった泥沼アフガン問題で増派しなければならないジレンマ、幾ら金があっても足りない米国経済、どうにもフン詰まりだ。中国の米国債への拒否反応、日本の郵政資金の米国還流シナリオも頓挫して、財政悪化は極度を早めるだろう。
日本の基地問題を捕虜にして大金を貪り取ろうと云う試みも、鳩山の迷走戦略に振り回され、目途が立たない。脅して脅して、海兵隊8000人の移転、普天間移転も消えると脅すものの、米軍のロードマップでバレバレなので、押しても限界がある事が判りかけてきた。
そもそも、米国は戦略的に日本の基地からの撤退は時間的問題なのだと思う。そこで、スキャンダルで追い落とそうとするのだが、案外鳩山の迷走抵抗姿勢が民意に沿っている雰囲気もある。読売や日経は民意が離れたと喚くものの、どうにも信用されていないメディアが味方なのが心もとない。

以上のような状況が今の我が国にあるようだ。いや未だ沢山あるが、心配の種は尽きないのでこの辺にしておく。
何が言いたいのだオマエはと言われそうだから、チョットだけ言っておこう(笑)

現在日本は戦後64年間続いた米国の支配の元でこれからも生き続けるのかどうかと云う問題である。
勿論形式上は独立国なのだが、実質的には米国の属国の地位は自他共に認めるところであり、そこから脱却する気があるかどうか問われているのである。
先の総選挙でもこの辺のスタンスは曖昧な形になっていた。日米同盟関係は基軸だが、対等な関係の構築を目指すという抽象論は具体性に欠けていただろう。
しかし、マニフェストに具体的事例を挙げると云うものでもないから、民主党・鳩山由紀夫の理念は米国との関係において、その事象ごとに具体的問題として論議される事になる。
この辺の取り扱いは、詳細過ぎても拙いだろうが、抽象的過ぎても一般の国民には意味不明の方向性と取られるリスクはつきまといそうだ。或る意味で米国追随大好きなマスメディアのその都度餌食にされてしまう。つまり、事象ごとにプロパガンダの機会を与える。

何処かの段階で具体性が出てきた今だからこそ、NHKの放送を通したインタビューとか、全国紙の全面広告などを通じて、鳩山政権の経済政策、外交の方向性など、あらためて国民に示す努力が欠かせない状況に来ている感じだ。
特にアンチ鳩山なマスメディアは言論の自由において抑えることは出来ないのだから、自らもう少しわかり易い表現で鳩山政権の意志を知らせる努力、時には攻め込む必要性が出てきた感じである。
仮に自らの献金疑惑で国民の前に出るのが怖いようでは、一国のリーダーとして腹が据わっていない姿を晒してしまう。ここは堂々と自説を語り、自らの管理不行き届きを反省した、説明は不可避なのだろう。
仮に鳩山家の金を使ったとしてもミスはミス。しかし、利権や贈収賄の関連は絶対にない。逆に今後とも親の応援は法に則って前向きに行い、国家国民の為に奉仕する決意だくらいの腹が必要な気がする。それこそが、本来の日本人の家族像だくらいの意気込みが必要なのである。

今まさに日本は岐路に立っている。どちらに転んでも、それ程重大な問題になるわけではないが、大きな岐路である事は事実だ。
何せ政権交代と云うチャンスは何度も訪れるわけではないのだ。国民にどこまで日米基軸なのか、どこまで東アジア構想として連携するのか、中国との関係はどうするのか、ロシアとの関係をどうするのか、鳩山由紀夫はもう少し突っ込んで自らの考え理念を真摯に語る時期が来ているのだろう。
それにしても、日本の有権者も、もう少し事の善悪の質、小異か大道か、その辺を大人目線で見極めないと大きな選択ミスや大きな間違った世論形成に加担し、自ら墓穴を掘るのではと危惧している。日本国民の賢明さに此処は期待するしかないのだろう。

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