世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

普天間問題が日本民族を目覚めさせる危険

2009年12月09日 | 日記


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普天間問題が日本民族を目覚めさせる危険

日米の旧政権下で合意された普天間基地移設の辺野古移設問題が拗れているように見える。実際は拗れているのではなく、野党自民党、米国傀儡マスメディア、外務・防衛・国交省の官僚らの思惑が鳩山政権の見直しで、ずれてしまっただけである。

米国側の態度も上記思惑組と連動した形で激しく鳩山政権の見直し作業を牽制というか恫喝している。
自民党、官僚の思惑は大型工事が遂行されない利権問題と確信的に米軍が怒る事への「強迫観念」混在しているのだと推察できる。
一方マスメディアの方はどうにもならない白痴化症状を呈し、ひたすら現行案推進を絶叫している(笑)正直、ここまでバンジージャンプで落下する悲鳴のような連続的報道は異様である。
こう云う場合、必ず裏に穢れた意図が隠れているものだ。おそらく、親米化するしか生きる道が残されていない我が国のマスメディアの気の毒なほど逼迫した経営状態が差し迫っているのだろう。

それにも増してキチガイ染みているのが米国の態度だ。ゲーツ国防長官が、ルース駐日大使が、アーミテージ元国務副長官が、グリーン元国家安全保障会議アジア部長等々が次々来日、激しいプロパガンダ活動や恫喝言動を繰り返している。
問題なのは彼らとオバマ大統領やその政権の意志が一致しているかどうかということだ。どちらかと云うと、自民党、官僚と利害が一致している人物像が浮かび上がる。
このような状況をマスメディアが連日連夜日米同盟の危機として大袈裟にニュースを垂れ流し、挙句に現行案賛成のコメンテータに解説させるのだから、世論誘導以外のなにものでもない状況が1カ月以上続いている。

しかし正直、一部米軍基地の移設で富士山が爆発したかのように、こんなに口角泡を飛ばす理由は何なのだろう?
そのこと自体が変なような気がする。勿論、普天間基地周辺の住民や辺野古の住民にとって重大な事は理解できるが、米軍が米軍再編のロードマップにおいてグアム移転が本筋であり、辺野古の飛行場建設等絶対に重大であるわけがない。

海兵隊が沖縄に残っては米軍再編に支障があるはずで、米国が現在騒いでいる連中の思惑は別のところにあるような気がする。それが何であるか?旧政権と官僚と業者との利権絡みかもしれないし、米国の一部勢力の権力闘争かもしれない。或いは日本からもっと多くの金を貢がせる搦め手かもしれない。

筆者が最も警戒するのは、この一連の動きが米国そのものという印象を日本国民に強く印象付ける行為が「米国怖い」よりも「嫌米」を醸成する危険があるということである。
筆者のコラムも「嫌米」を煽ってはいるが(笑)「親中」を語っているわけでもない。中国の問題は書きだしたら切りがなく、何処までが本当でどこまでが嘘か判断のつきにくい国家だけに、「嫌中」を語るほどまで煮詰まってもいない。

問題は「親米」でも「親中」でもなく、日本の国民が独立国家の国民として、偏向される事のない正確な情報に接して、自らの判断が下せる自由で民主的環境が形成される事を望んでいるだけである。

最近のようなヒステリックな普天間移設に関する民主党政権への外野の抵抗や恫喝やプロパガンダ報道は度を過ぎ醜悪でさえある。このような行為は何らかの意味で「親米」のなせる業だろうが「嫌米」を同時に増やす言動でもある事を、マスメディア、自民党、官僚は肝に銘じるべきである。

あまりにこの問題がこじれると、日本国民の間に突如忘れていた「愛国心」がムラムラと湧きおこり、自主独立路線を突っ走る「ヤケクソ根性」「鬼畜米英」を煽ることにもなりかねない。大変大人しい国民だが、団塊世代以上の国民には民族的血の騒ぐ国民性はまだ残っている。朝日等はその辺まで配慮した新聞社である事を望んでいたが、もう産経新聞とあまり変わらなくなった(笑)

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