世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

沖縄県民を愚弄する日本政府 これを差別と呼ばず、なにを差別と呼ぶ?

2012年10月25日 | 日記
狙われる日本配備 オスプレイの真実
クリエーター情報なし
新日本出版社


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沖縄県民を愚弄する日本政府 これを差別と呼ばず、なにを差別と呼ぶ?

 今日は仕事の関係上、岡留氏のコラムを紹介する。まず、はじめに沖縄のオスプレイ問題では日本政府から見捨てられた沖縄県の状況が語られ、米兵2名のレイプ犯罪では、日米地位協定の見直しは必須だと見解を述べている。筆者などは、日米同盟の存在にまで言及して欲しかったが、一足飛び過ぎるのかもしれない。
政局話題では、前原誠司の年内解散発言と云うパフォーマンスを揶揄しているようだが、民主党副代表の石井一なども閣僚の発言じゃないと噛みついているようだ。
自民党安倍総裁の奥方、昭恵夫人が神田の路地裏に“居酒屋”を出したと云う情報はお初にお目にかかる。知る人ぞ知る話かもしれないが、この話がマスメディアで大きな話題にならない点は面白い。昭恵夫人は原発にも反対らしく、総裁よりも国民感覚が豊富なのかもしれない。
週刊朝日の佐野氏の「ハシシタ 奴の本性」は明らかに勇み足と解釈している。たしかに、その記事に限定すれば、週刊朝日と佐野氏の不用意な記事の発信なのだが、その後の経緯では、橋下徹の方の問題が浮上している。彼のような、存在が閉塞の上に蓋をしたような国家の情勢の中では、一定の人気を保つのだろうが、その後の経緯を見る限り、彼を国政進出の政治家としては認め難いものを感じる。

≪ 10月某日 沖縄はオスプレイ強行配備に加えて、米海軍二人による集団レイプ事件が追い打ちをかける形で、県民世論はヒートアップしている。在日米軍は、 全兵士の「夜間外出禁止令」を出したり、在日米軍の司令官が県庁に謝罪に訪れたりしているが、カンジンの県知事はワシントン訪問で不在中。県知事がワシントンでどれだけの成果を上げられるかは不明だが、県知事や県内有識者らが何度でもワシントンに出向いて、直接抗議を続けるべきだろう。本来は政府の仕事だが、外務省も防衛省も対米交渉は最初から放棄しているも同然だから、沖縄県が独自外交に踏み切るのも当然のことだ。おそらく、外務省も防衛省も仲井真知事 の訪米であわてふためいて交渉妨害の根回しをやっているのだろうが、もはや日米地位協定の抜本的改定に踏み込まない限り、県民世論は収まりそうにない。
 臨時国会は来週の29日から開催される予定だが、党首会談も行き詰っている状態だ。野田民主党は田中慶秋法務大臣を辞任に追い込んだ。国会で野党に追及される材料を少しでも減らそうという作戦だろうが、あと5名が離党したら衆議院で過半数を割り込んでしまう。その時は、もはや野田政権も終わりである。それでも、野田本人に年内解散の意志はなく、来年度予算案も自分たちで手掛ける算段だ。前原国家戦略担当大臣がテレビ番組で、「近いうちは来年ではない。年内だ」とぶち上げたが、あくまでも前原大臣の個人的見解にすぎないと一蹴された。前原大臣としては解散総選挙後も、自民党や公明党との協力関係を維持したいために、恩を売っておこうとの思惑があるのだろう。しかし、この口先だけのパフォマンス男は、最近口が歪んできた。麻生太郎元総理や輿石幹事長ほどはひどくないが、明らかに心身的ストレスを抱えており、それが口のゆがみにつながっているのではないか。
 一方、攻める方の安倍総裁も足元に火種を抱えている。夫人の昭恵さんが千代田区内神田の路地裏に居酒屋を出したのである。この昭恵夫人は森永製菓の社長令嬢で元電通のOL。安倍氏が父親・安倍晋太郎の秘書時代に見合いで結婚した関係だ。最近では安倍晋三のウルトラタカ派路線についていけないのか、反原発の運動にも足を踏み込んでいる。元ファーストレデイも、あるいは今後のファーストレディも投げ捨てたお嬢さんのささやかな反抗なのだろう。安倍総裁を支える石波幹事長(筆者注:石破幹事長)も目つきがだんだん悪くなった。もともとという見方もあるが、少なくとも総裁選の間は、目つきの悪い奇妙な表情は影を潜めていた。やはり、何が何でも谷垣総裁の二の舞を避けるために、図太い野田総理に解散総選挙を求めなければならないという強迫観念があるのかもしれない。森本防衛大臣が米兵レイプ事件を執拗に、「事故」と表現したり、永田町の政治家のセンスはお粗末すぎる。
 あ、思い出した。「週刊朝日」の「橋下」連載が中止となった一件だ。いろんな人にコメントを求められるので、ここでも少し書いておこう。筆者の佐野眞一氏も落ち込んでいると聞いたが、これは残念だが勇み足というしかない。ウワシンでもあらゆるタブーに挑戦する編集方針を掲げていたため、のタブーに切り込む特集を何度か掲載した。しかし、被差別の歴史を思えば、あくまでも弱者の立場だけにの地区を特定すれば、末代にまで被害が及ぶ可能性がある。おそらく、佐野氏の脳裏には孫正義の半生を描いた「あんぽん」で、朝鮮人の悲惨な実態の中からのサクセスストーリを書いた時の記憶があったのかもしれない。しかし、喧嘩上手の橋下徹は、裁判ではなくメディアの前で、天下の朝日を相手に渡りあった。その結果、朝日新聞出版局だけでなく、世論や部数低下を恐れる朝日新聞社まで謝罪文を出した。完勝である。今後、朝日本体から「週刊朝日」を休刊にするといった圧力がないことを強く願う。佐野氏も、稿をあらためて橋下徹の人間研究を手掛けるべきである。公人中の公人だし、論評に値する危険で独裁的発想を持つ人物であることは間違いないからだ。≫(岡留安則の幻視行日記)


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