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「民主」“不信任否決対策”に必死 小沢一郎への擦り寄りまで模索中
筆者は10月6日付拙コラムで「“裏読み政局” 臨時国会開催を挟み、“解散先延ばし”で利害一致の輿石と小沢? 」で、現在起きている政局は、それほど単純な図式では解説できない部分が多々ある、と指摘した。小沢新党「生活」が考えるオリーブの木構想に、民主党Bを除いた民主党に門戸を開けている可能性に言及している。この疑念の一部が民主党内の以下の二つの動きとなって現れている、更なる疑念として生まれてきた。
≪輿石氏が鳩山元首相と会談、小沢氏との関係改善に努力
民主党の輿石東幹事長と鳩山由紀夫元首相が10日夜に都内で会談していたことが11日、明らかになった。輿石氏は会談の中で民主党を離党した国民の生活が第一の小沢一郎代表との関係改善に取り組む考えを示した。輿石氏は、衆院でさらに5人が離党すると過半数割れとなる危機的な状況にあることから鳩山氏に一致結束を呼びかけた。≫(産経新聞)
≪不信任案に同調せず 民主「離党予備軍」 党内にとどまり原点回帰目指す
消費税増税法案の採決で造反し、民主党代表選でも野田佳彦首相と対決してきた民主党の「反野田」勢力の国会議員約15人が11日夜、都内で会合を開き、野党側が内閣不信任決議案を提出した場合でも「堂々と否決し、離党もしない」(川内博史衆院議員)ことを確認した。
会合には、小沢一郎「国民の生活が第一」代表に近く、「離党予備軍」とささやかれる山田正彦元農水相や福田衣里子衆院議員らが出席したが、あくまでも党内にとどまりながら党の「原点回帰」を目指して行動することで一致した。
民主党は衆院で8人以上が離党すれば与党過半数割れとなる状況にあるが、「反野田勢力」の急先鋒(せんぽう)とみられる議員が内閣不信任案に同調しない方針を確認したことで、同案の可決は難しい情勢となったと言えそうだ。≫(産経新聞)
産経は“反野田陣営の民主党離党はない”を強調したいのだろうが、この情報を他紙が明確に伝えていないので、嘘か本当か定かではない。後の記事が正しければ、同日に輿石が鳩山、小沢の腹を読む動きをする必要もない。おそらく、どちらの動きも曖昧なもので、日々刻々状況の変化に応じて変化する流動政局だと伝えているのだろう。これに、日中関係がさらに悪化の一途を辿れば、野田政権そのものが持たない可能性も出てくる。今さら、国有化撤廃などと言えないわけで、“後家のつっぱり”を続けるしかない。
軟化政策を採ろうと思えば、野田自身で行う事は困難なので、選挙管理内閣のようなものを準備する必要性も出てくるのだろう。経団連の“モンサント・米倉”の慌てようは、見ていて甚だ愉しいものだが、野田イジメで二度愉しめる(笑)。しかし、経済重視ではない筆者にしても、ここまで急激な日中の経済低迷は、双方の国家経済にかなりのダメージを与え、延いては世界経済への影響も見逃せない。
この打開で、最も単純な解決法は「野田総辞職」のひと言に尽きる。“国有化”を引っこめる事が困難な以上、それを決定した人間を消す事で、その他の対中柔軟政策の外交が可能になる。ただ、それが出来る政治力量があるのが、マスメディアの宿敵小沢一郎である点が悩ましい。安倍晋三にも目がないではないが、あれだけ対中強硬路線で総裁になったわけだから、辻褄があわない。それに現状は野党の代表の一人に過ぎない。
自民党の解散総選挙を望む声が圧倒的にある、と伝えられるが本当なのか。鳩山、原口、川内、山田らが、本気で民主党内に留まり、民主党の立て直し等と戯言としか思えない発言を続けている姿も奇妙だ。日本維新の会の動きは、マスメディアが芸能ネタとして追いかけるが、結果的に尻切れトンボなアイデア披露に留まり、国政での力量が疑問視される流れになっている。たしかに、こんな連中が集う我が国国会の政治力量のなさを目の当たりにすると、官僚から見れば、鼻で嗤うような連中に見えるのだろう。
復興予算検証委員会等々で、8野党は政府を追及するポーズは見せているが、官僚の霞が関文学に騙された以上、各省の言い逃れの道は残っているわけである。法律の理念から考えると、極めて逸脱した横領的犯罪行為なのだが、役人が直に予算をポケットにしまい込んだわけではないので、ケシカランと苦言を呈するのが精々だろう。やはり、国民の思いと、実際の政治行政を近づける為には、役人の予算裁量権を、どれだけ剥奪出来るかにかかっている。
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