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菅・与謝野・藤井・肛門を公邸に幽閉!時代のネジを逆に巻き「挙国一致内閣」樹立
日本の国難は菅の体たらく政権だけで充分であった。4月の統一地方選で万事窮する筈であったが、摩訶不思議な事件?災害が起きてしまった。この災害だか事件だか判らない出来事を、マスメディアは「東日本大震災」と云う名称に統一しつつあるようだが、まぁそんな事はどうでも良い。
いずれにしても「東日本大震災」によって、国民には「不幸中の不幸」、菅直人には「不幸中の幸い」が訪れてしまった。当面野党側が菅直人に解散総選挙を求める言動は差し控えることになるだろう。 亀井国民新党代表や輿石が挙国一致内閣の樹立をアドバイスするうちに、菅直人は異なるひらめきを感じながら、彼等に肯いていたらしい。
それが昨日どさくさ紛れに火事場泥棒的に発表された仙谷由人の官房副長官就任だ。菅は亀井らのアドバイスを、仲間内でやり繰りする算段を考えながら肯いていた。「…この難局を乗り切れる仲間は仙谷しかいない…」「…いやもう一人居るな、前原も活用しないと…」菅直人なら、難局とさえ言ってしまえば、今なら何でもオッケーになると読んでいるに違いない。まさに悪魔だ。
どこぞの国に操られるピエロ的悪魔であっても、単なる馬鹿であっても、国民の不利益になる行為を、確信的に正しいと思い込み邁進するのだから手に負えない。お忘れではなかろうが、菅直人が消費税の増税を企み、TPPで国家を米国に完璧に売り払おうとしているのだ。その菅が崩壊寸前に持ちこたえた。こんな不幸な僥倖があって良いのだろうか?しかし、事実は小説よりも奇なり、そう云う事にしておこう。
「最大不幸社会」の実現は間近に迫っている。 おそらく、菅内閣は通常の予算通過の政権運営で四苦八苦していたわけだが、それに小沢排除の権力闘争を繰り広げ、表面的に党員資格停止議決まで持ち込み、一定の勝利をおさめたように見えるたのだが、現実は小沢の党内力学に一矢報いたに過ぎない徒労感でヘロヘロになっていたに違いない。その間、仙谷が去り、前原が去り、屋台骨は完全に崩壊、東電原発状態になっていた。挙句に自らの外国人献金問題が浮上、あのままなら辞任に追い込まれる状況だった。
しかし、天は菅直人に味方した。否、もしかすると試練(天罰とも思えるが)を与えたのかもしれない。まぁこの国民にとっての大不幸が菅政権を延命させたことだけは事実だ。しかし、菅直人の肉体は限界が来ているだろう。精神も何処かで切れる可能性は高い。狂ったモノが切れるとどうなるのか、まだ経験がないので判らない。
菅政権でただ一人机上理論派ではない、実戦理論派の仙谷の復帰は菅政権にとって最期の砦と云う事になる。仙谷の政治力で何処まで現政権の混乱が落ち着くか判らないが、今よりは若干改善するだろう。野党側が統一地方選を控え、本音では政局を避けていた上に、この大災害だ。このような事態を上手く舵取りするなど、谷垣自民党でも期待出来ない話だし、谷垣も今政権奪取は危なくて手を出したくないのが本音だろう。 もう野党は貝のごとく口を開かず、見もしない、聞きもしない日光の猿状態になっている。
谷垣が大前研一のアドバイスでも聞いたのか「地震増税」等と菅に囁いたようだが、谷垣はこの一言で政治生命を失っているかもしれない。この大惨事の被害者である国民に増税を強いる政治センスは、財政再建云々に関係なく、日本人には受け入れられないだろう。
亀井静香のアドバイスが効いたのか、菅官邸サイドが日銀引き受けの「震災復興国債」の緊急発行方針を固めたようだ。流石に超馬鹿ではないかもしれない。高速道路無料化や子供手当の流用で復興支援財源を確保などと岡田の大馬鹿が言っていたが、恥をかいただけである。岡田ってのは完全に使えない政治家だ。3兆円程度で何か出来ると云う政治センスは異様なくらいだ。筆者は20兆円が妥当だと云うセンスだが、亀井静香は100兆だと言っていたが、経済効果まで視野に入れると100兆円も正論である。
菅政権は15兆程度を見ているのかもしれない。現在の状況を考えると日銀も抵抗はするだろうが、最終的には要求を呑むことになるだろう。ただ、前門の虎として財務省が立ちはだかるに違いない。菅・野田・与謝野を抱き込んでまで財政規律の奔流を作りつつある今、抵抗は激しいモノになりそうだ。
菅を降ろす力のない民主党、谷垣を降ろすことが出来ない自民党。頼れる政党も政治家も表舞台にいない現状は憂慮すべき状況だ。この「震災復興国債」の発行にせよ、激甚震災復興の陣頭指揮にせよ、東電原発事件にせよ、菅直人では国民にハイパワーな「復興メッセージ」を国民に伝えることは困難だろう。
戦後の焼け野原や阪神・淡路大震災における政府・国家・地方自治が何をなすべきか経験豊かな人材の登用は不可欠だ。 その人材は未だ国会に存在する。それを亀井や輿石は菅直人に伝えているのだ。本来、菅直人が消えた上でその「挙国一致内閣」が理想だが、この際菅直人を神輿として公邸に幽閉してでも、その地位は留保する「挙国一致内閣」がハイパワーな「復興メッセージ」を国民に伝える最高の布陣と考えるのは、あまりと言えばあまりに当然な、非常時の「挙国一致内閣」と云う事だ。
古臭い顔ぶれが並ぶことになるが、小沢一郎の昨日のメッセージを引用すれば、≪「戦後の荒廃期に匹敵するほどの危機的状況」と位置付け、「勇気と英知を結集して、この危機を乗り切らなければ ならない」≫という事になる。権力闘争という意味で、様々な思いがそれぞれの陣営の人々に去来するだろうが、復興の基盤が出来るまでの、1、2年は「休戦・挙国一致内閣」の選択が妥当なのだろう。菅や仙谷に、この「休戦・挙国一致内閣」を選択する余地は残されているが、判断を誤れば日々国民を奈落の底に突き落とすことになり、政局どころではないにしても、菅直人政権倒閣の機運は盛り上がることになるだろう。
菅と仙谷は早々に、小沢・森・亀井等元気な修羅場を潜った政治家の英知を三顧の礼をもってお迎えする事である。勿論、与謝野・藤井・肛門は菅共々公邸に幽閉する。
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