麻生の重大な過ち・鳩山更迭
時間が経てば経つほど、麻生の所業に呆れかえる。鳩山に西川更迭を最初に指示したのはこともあろうか麻生自身だ。NTT和田会長など候補者まで示したのだ。
にもかかわらず「ブレた、大いにブレた」。それが小泉・竹中・中川秀ら「疑似改革派」のグループの恫喝「不信任に同調する」であることは間違いない。
このグループが何処まで米国政府と関わっているか別にして、麻生は当面の恐怖「首相の座を失う」を回避しようとしたのだ。
鳩山が怒っても同調するのは6,7人、痛くも痒くもない。ところが中川秀ら「疑似改革派」のグループが小泉の号令で動き出すと最低30人、最高70人位の造反劇になる可能性がある。
これを振りかざされたのでは、一番楽しみにしていたイタリアサミットにも行けずに、首相の座を追い出される。
この男の場合、論理的に考えるより感情で推測した方が予測が当たるタイプのようである。首相の座を弄び、予算を弄び、解散権を弄び、ぶら下がりを愉しみ、首相として海外旅行することを愉しむだけの男だと云う認識で観察する方が正解を導くと云うタイプだと判明した。
どうも自民党の総理でいる事が最大の関心事であって、自民党が総選挙で勝つことは念頭に入っていない様子だ。おそらくこの鳩山更迭人事は「疑似改革派」の恫喝に屈した小心者、朋友の梯子を外した男として世間に映る可能性が大きいだろう。そして、西川と云う国民の財産を二束三文で売る男を擁護したという形で国民の意識にインプットされる。
昔のように、新聞テレビだけが国民が知るメディア時代は終わったのに気づいていない。幸か不幸か、ネットメディアの台頭と云うものは想像以上に世論形成に影響を及ぼしている。
どうも10月まで総理でいることとの引き換えに鳩山を売ったようだが、どっこいそうはいかないだろう。鳩山更迭と17日党首討論の世論調査の結果(惨憺たる数字が怖くてやらないかも)と都議選の大惨敗は異なる勢力からの「麻生降ろしコール」に繋がるからである。
昨日筆者が描いたように、「鳩山支持し、西川更迭」で都議選ダブル選挙を実施すれば、ぎりぎり自民党の命脈は保てたはずなのだが、もう遅い。これで自民党の大敗北、無残な下野が視界に入ってきた。敗北にも形が残る敗退と瓦解する敗退があるが、どうも瓦解する危険すら出てきた。
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