acc-j茨城 山岳会日記

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八ヶ岳 大同心南稜

2019年03月24日 22時54分44秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019年2月24日

メンバー:sasa,S田

コースタイム
24日:美濃戸口7:20-赤岳鉱泉11:00~12:10-大同心南稜14:40-ドーム基部16:30-大同心の頭18:00-硫黄岳19:50-赤岳鉱泉21:00


振り返ってみると八ヶ岳の東壁、西壁いろいろ登ったが、今まで大同心へ行ったことがなかった。
やっと取れた1ヶ月ぶりの休みに、大同心南稜へ行くことにした。

美濃戸口の駐車場で出発の準備をしながら、となりに駐車した単独の人と八ヶ岳の状況など情報交換をした。
毎年来てるんですか?と質問されたので、戸惑いながら思わず年に1回くらいと答えてしまった。
実際には前回が2年前の赤岳主稜で、前々回が14年前の権現岳東稜だったので、14年ぶりに復帰したが正解だったかな。

美濃戸山荘から北沢の車道歩きでは、一面が氷の道になったので堪らずアイゼンを出す。
晴れの日が続いたせいか赤岳鉱泉から見る大同心の壁には、ほとんど雪が無い状態で黒々としている。
さっそく赤岳鉱泉にテントを張って大同心へ向かう。

赤岳鉱泉からすぐの大同心沢にはしっかりとしたトレースが出来あがていた。
大同心沢に入り、途中から大同心稜へ続くトレースの分岐になる。
藪っぽい樹林帯の大同心稜を登って行き、周りが開けてくると大同心の正面フェースが目の前に現れる。
大同心基部の辺りはガレ場になってルンゼへ切れ落ちているので緊張する。
となりの小同心クラックを見ると、取り付きに1パーティ見えた。
大同心基部を回り込んだ所にボルトがあり、大同心南稜の取り付きに到着。

出だしはどこでも歩ける易しい岩場が広がっている。
ロープの流れが悪くなるので、岩を抱え込みながら左上トラバースした所でピッチを切る。
トラバースした所からは直上して行くと、傾斜が急になり緊張感が出てきた。この辺りは一面に丸く飛び出た岩を掴んで登って行く。
リッジに出た所からはトラバースになり、しっかりした踏み跡が続いている。草付きを歩いてドームの基部に到着。


ドームのピッチは垂直から薄かぶりのルートになり、前半はしっかりした支点がある。
ドームを登り始めてすぐに腕力もなくなってきて、アブミを出してホッと一息。風があるのでアブミに乗るのも一苦労する。
6~7m登るとカラビナが2枚残地してあった。
次の支点が離れているのでアブミからフリーになるのが難しい。
支点は豊富だが貧弱になってくる。ハーケンが窪みに打ち込まれていてカラビナ通らない、3枚重ね打ちされていてカラビナが通らないなど問題が出てくる。
右に回り込み薄かぶりの登りになると、ハンガーボルトのボルトだけや、浅打ちのハーケンなどの支点を使い、大同心の頭に出て終了。

暗くなったので大同心稜の下降はあきらめて、稜線から硫黄岳経由で赤岳鉱泉へ戻った。

 

 林道がスケートリンクのような氷

 

 アイスキャンディーとアイスクライミング


 大同心稜から大同心

 

 大同心南稜  スタート

 

 大同心南稜

 

 大同心南稜 草付き

 

 大同心南稜 ドームを登る

 

 夕焼けの稜線

 

 


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