acc-j茨城 山岳会日記

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那須・朝日岳東南稜

2011年02月08日 21時21分43秒 | 山行速報(雪山・アイス)
那須、朝日岳東南稜

那須には幾度訪れたものだろうか。
季節は冬。
初めての雪山で難儀したも、重量感のある冬靴を使い初めしたも、初めてヘッデン下山したも冬の那須だった。
そしていつも強く風が吹いていた。

朝日岳東南稜は3度計画したことがある。
しかし、都度にその強風に流された。

2月8日、晴天、微風。
打ってつけの好機に恵まれた。



大丸駐車場から峠の茶屋、峰の茶屋手前の「こんなところに高山植物が」案内板が下降の目印。
そこから明礬沢に下降する。

正面に見えるのが東南稜、なかなか立派なものだ。
東南稜は、下部のギャップ、山頂直下のスラブと2つの登攀がポイント。
冬のライトなアルパインとして登られている。
年が明けて山にいけていないというのもあった。また久々のアイゼン登攀には丁度良いという思惑もあった。
そして、この好天。沢筋を2つ横切って取り付く。

概ね、岩と雪のミックスだが、岩の硬度は低く、下部などはピッケルで突付けば割れるような岩質。
ゆっくりと高度を稼ぐ。



ギャップ手前の岩塔でようやく登攀らしくなる。
ここは、右から巻くこともできるらしいが、数少ない登攀ポイント。
せっかくだからと取り付くが、久々の立ち込みに肝を冷やす。

ギャップへは懸垂下降。30mロ-プで丁度いい。
ギャップの底からの登り返しが核心。
たしかに岩が出張っていて威圧感がある。空身&素手でトライ。

ポイントは2.3手だが、ホ-ルドはガバ、スタンスもアイゼン前歯がピッタリはまるほどに削れているので明瞭。
快適な登りだ。
ザックを引き上げて岩塔を越えれば、しばらくはガレ場。
とはいえ、下部は切れ落ちているので、転倒などできない。足運びは慎重に。



あとは朝日岳直下のスラブ。
程よく雪が付いているので、ピッケルを振るう。
刃先が快適に食い込む。冬壁のこの感覚は夏の登攀では味わえない快適さだ。



朝日岳山頂から見る東南稜は、その内容はともあれココを登ってきたんだなと感慨。
茶臼岳の雄大さも際立つ。
これで時間はまだ昼前。
手軽な冬山アルパイン。
オススメですが、強風にはくれぐれもお気をつけて。

sak


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