acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

北アルプス 奥大日岳(黒部下ノ廊下 転進)

2011年10月13日 20時59分05秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2011.10/10(日)~11(月) 天気:快晴、晴れ

北アルプス 奥大日岳登山をしてきました。
メンバー:N氏・Appleの2人パーティ。 装備:ヘルメット(使用せず)

今回の登山行程は、前夜発車で扇沢Pに0:00着し小宴会後仮眠をとり、
6:40-7:30扇沢=9:10室堂~9:50-10:15雷鳥沢キャンプ場~10:45-50稜線~12:30-13:00奥大日岳~14:15稜線~14:35雷鳥沢キャンプ場(泊)、
8:25-9:50雷鳥沢温泉、10:50雷鳥沢キャンプ場発~11:45=13:20扇沢Pの1泊2日です。

北アルプス黒部下ノ廊下を縦走すべく扇沢で、黒部ダムまでのトロリーバス片道キップを買おうとするが売ってくれない。
いったいどうゆうこと?と憤慨していると、地震による土砂崩れで通行止めで往復じゃないと売れないとのこと。
それなら内蔵助谷から池の平に向かうのでと交渉し、なんとか片道キップをゲットする。いきなり出ばなを挫かれた感じである
黒部ダムに到着しショートカット登山通路を行こうとすると、バスの係員がダムから降りる道も危険なので通してくれない
様子だけ見るだけと説得し通してもらうが、路肩などは地割れしているし命を掛けて行くところでもないので転進を検討する。
室堂まであがり雷鳥沢をベースにどこか行こうということになり2人とも登ってない奥大日岳を登ることにする。
ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバスと乗継ぎ室堂に到着する。ミクリガ池~地獄谷を通り雷鳥沢キャンプ場に到着する。

テントを張りただちに出発準備をする。くずれる心配のない天気なので空身でカメラと水筒のみを持って稜線に向かう。
先週降った雪は溶けているが残念ながら紅葉は終わっている。
立山は逆光でうまくカメラに収めることはできないが、稜線を進むにつれ劔岳が姿をあらわす。
何度見ても神々しい岩峰であり、一番好きな山は聞かれると劔岳が最初に頭に浮かぶ山である。
稜線の登山道はなだらかで歩きやすいく快適な尾根歩きが楽しめる。
早月尾根のスカイラインや日本海がはっきり見えるころに奥大日岳山頂に到着する。
360度のパノラマを楽しみ劔岳をたくさんカメラに収めのんびりする。
飽きない景色であるが時間もころあいなので名残惜しいが戻ることにする。
戻るとビールを買出し、いつもの“八海山”で大宴会が始まる。夕食は“ポトフ”と“たらこスパゲティ”で満腹になる。

朝目が覚めると立山には雲がかかっている。これでは写真も撮れないので二度寝すっかり明くるなるころに起き出す。
朝食はいつもの“ミルクティー”と“棒ラーメン餅入り+バナナ”です。
さて今日は何をするか相談するがN氏は寝るというので、わたしは温泉に行くことにする。
何度も来ているが室堂は通過するだけなので温泉に入ったことがないのである。
地獄谷の源泉掛け流しは底に泥がたまっており、これを肌に塗るとスベスベになる硫黄泉である。
良い湯なのでおもいのほか長湯してしまった。テント場にもどり立山を眺めているとN氏が起きて来たので下山することにする。
下ノ廊下に行けなかったのは残念であるが、たまにはこんなのんびりした山行もいいものである。




黒部ダムにて、後方には立山が見えます。下ノ廊下が通行止めなので室堂に向かう。




黒部平から見た立山連峰です。ナナカマドはちょうど色づいており、この標高が見頃であった。




室堂から地獄谷を通り雷鳥沢キャンプ場にむかう。ものすごい湯量だと感心する。




雷鳥沢キャンプ場にて今夜の宿設営完了です。今回はゴアテックスのテントなので結露もなく快適なはず。




称名川の源流を渡り登山道に向かう。はるか彼方に奥大日岳が見える。




一番高いのが奥大日岳のピークである。なだらかな稜線は歩きやすい。




チングルマの大群落が風にたなびいています。風情があって心が和みます。




右を仰ぎ見ると劔岳▲2,999mが見えます。だんだん見えてくる姿は壮観です。




眼下には立山高原にアルペンルートの道路が見えます。高原の形状がはっきり判ります。




奥大日岳▲2,605.9m山頂です。後方には日本海が見え、そして天気は最高でした。




早月尾根から劔岳~劔御前のスカイラインが美しいです。左奥には猫又山が見えました。




劔尾根を初登としたクライマーが我がクラブにいたと聞いたが、あんなとこ登るのは猿としか思えない。




別山乗越に向かって稜線を歩きます。今日は気温も高く気持ちいいハイキングができました。




立山連峰(大汝山)▲3,015mです。昼までは逆光で上手く写真撮れなかったが帰りは良く見えます。




雷鳥沢温泉です。おもいのほか良い湯なので、おためしあれ。

by Apple

徳本峠越え

2011年10月13日 20時00分33秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
徳本峠越え

徳本峠越えの歴史は、自分が山登りを始めた当時から知っていたし、興味があった。そして是非歩いてみたかった。しかし、この山行は歳をとってからでいいや、という考えでいたので今日まで延び延びになっていたわけだが、とうとうその歳がきてしまったという訳だ。
10月9日、晴。2日間、雨の心配はないという絶好の天気である。島々宿の奥の広場には何台か車があり、私達が最後の出発のようだ。我々の今日の予定は岩魚留小屋までなので急ぐ必要はないのである。メンバーはN君とガストンの2名。


徳本峠越え案内板


出発点の駐車場


昔は鳥や獣を捕って生活していたのだろう


なんと書いてあるかわかりません


台座の部分に、(これより←島々6,9KM→徳本峠9,8KM)とある

二俣までは林道歩き。二俣を右に行く林道はすぐにトンネルになっており、好奇心旺盛な私は、トンネルの先がどうなっているのか知りたくなって、ヘッドランプを点けて行ってみた。何があったかを知りたい人はガストンまで。
二俣にはトイレと発電所?があった。二俣からは山道になり、苔むした石垣や歴史を知らせる案内板が、古き良き時代を偲ばせる。先の集中豪雨と台風の影響か、所々崩れていたがきちんと修繕されていた。


修繕された歩道


二俣と岩魚留小屋の中間点のベンチ


橋の先が岩魚留小屋


営業していない岩魚留小屋


知る人ぞ知る少し有名な桂の大木の下にテントを張る

岩魚留小屋には昼頃に着いた。
知る人ぞ知る桂の大木の下でテントを張る。あとはすることなく各々好きなことをして過ごし、明るいうちに宴会突入と相成り6時には寝てしまった。

10月10日、晴。晴の特異日だけあってお天気最高。6時出発の予定が5時半頃には準備が終わってしまい、明るくなるのを少し待つ、道の傾斜は少しずつきつくなってきた。


徳本峠まであと2、8キロ

単独の人と14人の中高年パーティと男女二人パーティとすれ違う。嘉門次もウェストンも飲んだと言われる力水で休憩。ガストンも飲んだが、不思議なことに力がモリモリ湧いてきたのである。


力水をいただくガストン

つづら折りの道を1時間弱で徳本峠に着く。ガストンは、徳本峠は3回目だが、小屋が新しくなって見違えるようだ。しかし、古い小屋もそのまま残っており、倉庫として使っているようだった。徳本峠始めてのN君の記念写真を撮る。


手前が古い小屋、その奥が新しい小屋


記念撮影のN君


素晴らしい穂高の眺め

ウェストンが感激して涙を流したと伝えられる穂高連峰の眺めも素晴らしい。峠は風があり少々寒いので、早々に下山開始。明神に至る道もだいぶ崩れていた。上高地~徳沢街道に出ると途端に人通りが多くなる。


徳沢街道?とのT字路


明神岳が素晴らしい


初めての河童橋で、記念撮影のN君

右を見ても左を見ても山ガールと山ボーイでいっぱいだ。いままで何十回と見てきた明神岳がヤケに素晴らしく見えた。来年の山行計画の参考にしよう。先々週、K君が御馳走してくれたソフトクリームを思い出しながら、上高地バスターミナルに急いだ。

10月9日
駐車場7:30-二俣9:15~9:25-岩魚留小屋11:55
10月10日
岩魚留小屋5:50-徳本峠8:20~8:35-明神10:05-上高地バスターミナル11:05~11:40=バスにて島々宿12:35-駐車場12:45
                                            
                                             ガストンガニマタ