acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

二口山塊・石橋(しゃっきょう)巡り(後編)

2011年10月05日 06時35分11秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
二口山塊・石橋(しゃっきょう)巡り(後編)

4、谷山石橋
9月19日、早朝3時半に目が覚めてしまう。まあ昨日19時頃には寝てしまったのだからしかたあるまい。準備を済ませてもまだ暗いので、横になりウトウトしていると、急に天井を叩く雨音で目が覚めた。雨だー、天気予報当たったなー。少したつと雨も小降りになったのでオボコンベ登山口まで行く。雨はさらに強くなる一方で止む気配もないので、オボコンベはあきらめ谷山に行くとこにした。
しかし、村田ダムに行く道は通行止め。しかたなくダム下流から入る道に回ってみるが、これも通行止め。雨の中、ここから歩くのは大変なので行けるところまで、と入ってみたら野外活動センターの近くまで入れてしまった。
カッパを着て歩きだす。林道を歩くのだが地震の影響で、地割れというのか断層というのか分からないが、とても車が通れる状態ではなかった。


車を止めた地点の谷山石橋への道標


地割れというのか断層というのか  段差は60~70㎝くらいある

石橋入口が分からなくて通り過ぎてしまい少し戻る。すると道標が壊れた杭だけが残っており、近くに篠竹に覆われた踏跡らしきものがあり、そこから入ってみると石橋はすぐそこだった。


この壊れた杭が道標だとはすぐに気が付かなかった

谷山石橋は石橋というより土橋に近い。棒で突いてみたがとても石とは言えない。土だ。先般の地震でよく崩れなかったものだ。


谷山石橋(石というより土に近い)

写真を撮り方向を変えて見学して、すぐに車に戻る。今日は天気の回復は見込めないので、これにて家に帰ることにした。

車7:30-谷山石橋8:00-車8:20


5、沢ルートからオボコンベ山マンモス岩(天狗石橋)
10月2日、この山だけに、わざわざ仙台まで誰も付き合ってくれる人はいないだろうと思っていたが、東京のN氏が付きあってくれた。
昨夜は例の所で宴会をして充分に寝たので良い気分で目が覚めた。天気も快晴。早速登山口に向かう。登山口で準備をしているとN氏の靴にヒルを発見。いそいで山ヒルファイターと塩を靴に擦り込む。


オボコンベ山登山口


沢沿いに登って行く

本砂金川枝沢ルートには赤布がたくさんあり、一ヶ所だけ注意すれば迷うことはないだろう。


かわいらしい小さな道標(20㎝くらいかな)


木に食い込んでしまった古い赤布(木がかわいそうなので外そうとしたが取れなかった)

最後の急登が終わるとマンモス岩に着く。ロープが無くても登れそうなので登ってみた。高度感もあり気持良いが、懸垂支点も作ってある通り、下りのことを考えると登らない方が賢明である。


マンモス岩の上から(下にいるのはN氏)


マンモス岩の上から見たオボコンベ山頂上

反対側に行くとマンモス岩の名前の由来がわかる。マンモスの鼻の下に穴があいており、これが天狗石橋であった。


マンモス岩の天狗石橋


ここから見ると、たしかにマンモスに見えるかな?

正直自分の感想として、いままで見てきた石橋と比べると石橋とは言えない。妙義辺りには、いくつもある石門と同じである。その隣の尖ったピークがオボコンベ山頂上であった。標高595mらしい。


オボコンベ山頂上


国土地理院のものではない(地籍図根三角点川崎町と書いてある)

私は地図に載っている589mが頂上だと思っていた。なので、北稜とは473mを行く尾根だと思っていた。実際の頂上は589m地点より少し西で、北稜とは、今登ってきた沢の右岸尾根のことをいうのだ。帰りはこの北稜を下る。下り出しはかなり急で、ロープや鎖がべた張りである。低い山のわりには面白く、人気のあるのが理解できる。


頂上からの下りだしは急で、ロープと鎖が続く

しかし、今日登ったのは私達だけだった。北稜は、下のほうに来ると赤布も少なくなり、わかりにくいところもあった。登山口に着いて足元を点検するが、ヒル対策がよかったのか、ヒルはまったく付いていなかった。

登山口7:15-マンモス岩8:30-オボコンベ頂上8:45~9:10-登山口10:25

北石橋、南石橋、ムジナ森石橋の3石橋は、アーチ形をした立派な物だったが、それに比べると、天狗石橋、谷山石橋は、見劣りがした。私の率直な感想です。
                                      二口山塊付近の5石橋巡り(完結)
                                               ガストンガニマタ