acc-j茨城 山岳会日記

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キリマンジャロその2

2010年01月14日 14時28分43秒 | 山行速報(海外)
キリマンジャロその2

12月22日、マンダラハットからホロンボハットに向かう。ホロンボの高度は3700mなので、今日は1000mの高度を稼がなければならない。登るにしたがって景色はどんどん変わり、樹木も低くなってきた。写真で見たジャイアントロベリアやジャイアントセネシオが現れてきた。


ジャイアントロベリア



ホロンボハットのまわりはジャイアントセネシオの林だ

いくつも沢を渡る。日本だったら冷たい沢水を飲むところだが、ここでは飲まない。一見きれいそうだが、ここまで来てお腹をこわして山に登れなかったら、と考えると飲む気にならなかった。


このように整備された登山道を行く(水色半袖はACCJ東京のN氏)



登山道に咲く可憐な高山植物



名も分からなかった花


良く整備された道を歩くこと6時間でホロンボハットに着いた。高度順化目的でホロンボハットに2泊する人も多い。ガイドはお客と一緒に登るが、ポーターやコック達は、荷物を受け取るとお客より先行し、お客が山小屋に着くまでにはコーヒー等の飲み物やポップコーンなどの準備を済ませ、お客が到着すると同時に、体を拭くお湯と共に、それらのサービスをしてくれる。我々は水、雨具、毎朝出してくれるランチパックなど、少々の荷物を持つだけで、まさしく殿様山行である。
この日から毎日、朝は晴れるものの、お昼頃からは雨、という天気が続くようになる。高度順応を兼ねて近くを散歩していると、うわさに聞いたギボタクシーに人間が乗せられて2台続けて降りていった。私は絶対にあれに乗っては降りたくないと心に誓う。ギボタクシーとは、重度の高山病やケガをした人を運ぶ一輪車のことで、4~5人のレスキュー隊員によって運ばれるのである。ギボハットには常に数台用意されている。



5人のレスキュー隊がギボタクシーで重症高山病の登山者を降ろしていく


ホロンボハットのトイレは水洗で洋式であるが、便座が無い。皆さんは、どういうふうにして用をたすのであろうか。又、ホロンボハットは登る人も降りる人も利用するので、マラングルートの中では一番規模の大きな山小屋である。ロッジ内にロープを張って濡れ物を吊るすが全く乾く様子はなかった。


ホロンボハット全景


キリマンジャロその3に続く        ガストンガニマタ