acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

八ヶ岳 大同心南稜

2019年03月24日 22時54分44秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019年2月24日

メンバー:sasa,S田

コースタイム
24日:美濃戸口7:20-赤岳鉱泉11:00~12:10-大同心南稜14:40-ドーム基部16:30-大同心の頭18:00-硫黄岳19:50-赤岳鉱泉21:00


振り返ってみると八ヶ岳の東壁、西壁いろいろ登ったが、今まで大同心へ行ったことがなかった。
やっと取れた1ヶ月ぶりの休みに、大同心南稜へ行くことにした。

美濃戸口の駐車場で出発の準備をしながら、となりに駐車した単独の人と八ヶ岳の状況など情報交換をした。
毎年来てるんですか?と質問されたので、戸惑いながら思わず年に1回くらいと答えてしまった。
実際には前回が2年前の赤岳主稜で、前々回が14年前の権現岳東稜だったので、14年ぶりに復帰したが正解だったかな。

美濃戸山荘から北沢の車道歩きでは、一面が氷の道になったので堪らずアイゼンを出す。
晴れの日が続いたせいか赤岳鉱泉から見る大同心の壁には、ほとんど雪が無い状態で黒々としている。
さっそく赤岳鉱泉にテントを張って大同心へ向かう。

赤岳鉱泉からすぐの大同心沢にはしっかりとしたトレースが出来あがていた。
大同心沢に入り、途中から大同心稜へ続くトレースの分岐になる。
藪っぽい樹林帯の大同心稜を登って行き、周りが開けてくると大同心の正面フェースが目の前に現れる。
大同心基部の辺りはガレ場になってルンゼへ切れ落ちているので緊張する。
となりの小同心クラックを見ると、取り付きに1パーティ見えた。
大同心基部を回り込んだ所にボルトがあり、大同心南稜の取り付きに到着。

出だしはどこでも歩ける易しい岩場が広がっている。
ロープの流れが悪くなるので、岩を抱え込みながら左上トラバースした所でピッチを切る。
トラバースした所からは直上して行くと、傾斜が急になり緊張感が出てきた。この辺りは一面に丸く飛び出た岩を掴んで登って行く。
リッジに出た所からはトラバースになり、しっかりした踏み跡が続いている。草付きを歩いてドームの基部に到着。


ドームのピッチは垂直から薄かぶりのルートになり、前半はしっかりした支点がある。
ドームを登り始めてすぐに腕力もなくなってきて、アブミを出してホッと一息。風があるのでアブミに乗るのも一苦労する。
6~7m登るとカラビナが2枚残地してあった。
次の支点が離れているのでアブミからフリーになるのが難しい。
支点は豊富だが貧弱になってくる。ハーケンが窪みに打ち込まれていてカラビナ通らない、3枚重ね打ちされていてカラビナが通らないなど問題が出てくる。
右に回り込み薄かぶりの登りになると、ハンガーボルトのボルトだけや、浅打ちのハーケンなどの支点を使い、大同心の頭に出て終了。

暗くなったので大同心稜の下降はあきらめて、稜線から硫黄岳経由で赤岳鉱泉へ戻った。

 

 林道がスケートリンクのような氷

 

 アイスキャンディーとアイスクライミング


 大同心稜から大同心

 

 大同心南稜  スタート

 

 大同心南稜

 

 大同心南稜 草付き

 

 大同心南稜 ドームを登る

 

 夕焼けの稜線

 

 


谷川岳一ノ倉沢、一・二ノ沢中間稜

2019年03月02日 18時30分17秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/2/25-26 谷川岳一ノ倉沢、一・二ノ沢中間稜


一ノ倉は独特な場所。
山ヤなら、誰でもそう思うのではないだろうか。

その険しさ、
その登攀史、
谷川岳という評判、
そして数あるエピソ-ド。

佐瀬稔氏による、登山家・森田勝氏と長谷川恒男氏を追った物語に私自身、唸らされたものだ。
山を舞台にした人間模様。
その歴史、人間模様の一端に触れたような気がして昂るのだ。

ココロして臨まなければなるまい。
「都合の良いこと」は考えない。
kozくん。覚悟はいいかい?


2019/2/25

3:10発。
なんとか1時間半ほどは寝れた。
眠い筈だが、sakもkozくんも速やかな出発準備。

登山指導センタ-で計画書を出したら、センタ-脇の雪壁を一段登って一ノ倉へ。
この先の急斜面トラバ-スを意識して、早めにアイゼンを装着。

4:36、一ノ倉出合。
ぼんやりと小さな明かりが本谷に見える。
先行のヘッドライトだ。
姿見ぬ者同士だが、同日ここに入るというだけで連帯感を感じる。

出合で装備を付けたら月光に導かれ、一ノ沢を少し登った所から中間稜を目指す。
ヘッドライトの明かりに照らされたデブリの陰影が少し不気味だ。

6:20
尾根に乗ると、末端からのトレ-スがあった。
正直に告白するなら、大いに安堵した。

淡々と薮尾根を詰め、緩傾斜の雪壁を詰めると次第に傾斜が増してくる。
時にお助けスリングを利用する。
本谷に入ったパ-ティ-は3ルンゼに入って行くように見えた。

8:07
枯れ木のピ-クから小コルまでは10mほど懸垂下降。
小コルからロ-プを出す。

概ね薮尾根を縫うように進む。
薮が多いので、手がかりや支点は豊富だが太陽が昇ってきたためか、雪の踏み抜きに苦慮する。

だんだん小岩壁が混じるようになり、左からの岩峰と合流する。
小コルから7ピッチ位だったと思う。

13:30
一・二中間稜のハイライト、ピナクル群に到達する。

「いやぁ、これですか。」
と言いながら、二人してニヤニヤ。

踏み跡もあり、心理的な不安もなくsak先行。
「怖えぇ---」とかいいながら、笑顔。
振り返ればピナクルに立つkozくんも、たぶん笑顔だ。

ピナクルをいくつか越え、ビバ-ク予定地で休憩。
行く先の雪壁も結構な傾斜に見えるので、スタカットで雪壁上まで。

ここからはロ-プを解いて雪壁と雪稜を行く。
しかし、このころからガスに覆われ、風が出てくる。
雪稜切れ目の判別も怪しいが、幸いトレ-スが明確なので、不安はなかった。

15:49
東尾根に合流し、雪稜をカニ歩き&直上で進む。
一カ所、表層がピキピキ鳴りながら亀裂進行中の場所があって、肝を冷やす。

16:23
第一岩峰は右巻き。
抜け口はホ-ルドとなる岩にベルグラが張っていて、ちょっと怖かった。

午前中は雪もゆるむ暖かさで、今は手袋も凍るほど。そして、この強風。
濡れた後の凍結は命取りになりかねない。
第一岩峰あたりはビバ-ク適地でもあるが、二人とも疲労度は低いのでこのまま肩の小屋まで行くことにした。

淡々と行くと、トレ-スは小雪庇に向かっていく。
それをダブルアックスで越えると国境稜線。

17:02
オキノ耳山頂。

国境稜線はこれまで以上の烈風となっており、記念撮影だけしたらトマノ耳へ。
ガスと烈風に巻かれながらもクラストした雪面にトレ-スが明瞭だったため、難なく肩の小屋も見いだせた。

肩の小屋は冬季小屋のみ解放となっているのだが、入口を入って右側の客室がそのまま「冬季小屋」として使える。
とても清潔、かつ快適。
強風下のテント生活を思えば、天国のような空間だ。

タップリの水を作り、食事はキムチ鍋(軽量化ver.)
ささやかながら、祝杯を挙げる。

「都合の良いことは考えない」
その思いで臨んだ山行であったが、トレ-スといい、天候といい、泊場といい、「都合の良いこと」に助けられた。
寝袋に入り、そんなことを考えながらあっという間に眠りに落ちる。


2019/2/26

6:30起床

強風は止まない。
視界も良くない。

そんな中、いつもの起床時間に目が覚める。

今日は下山だけなので、気も楽だ。
強風とガスが止まないので天神尾根への下山とする。
ゆっくり朝食を取り、ゆったりと準備。

8:46発
天神平まで一時間半、ロ-プウェイで駐車場まで。

 

最後の最後。

「都合の良いことは考えない」
そう誓っておりましたが駐車場出口に、まさかの「本日駐車料金無料!」の文字。

なんという、好都合!!!
こういう日がたまにはあっても、いいよね。

 

sak


悪天の根子岳敗退記

2019年02月28日 06時11分38秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019.2.23(土) 天気:曇り|風強し

メンバー:szt(CL),yuka

装備:冬装具一式

2/22 22時過ぎ常総発→1時過ぎ菅平牧場入口駐車場

2/23 7:52菅平牧場入口P→8:35菅平牧場管理事務所登山口→10:25一次撤退→10:53トレースからの登り返し→11:50二次撤退(標高2,100m付近)→12:32牧場展望台→13:09基点P

 

雪の百名山として,今回狙ったのは四阿山.けっこう最近まで百名山としては,ほとんど意識していなかった山.地図で確認してみれば,標高が3,000mを越えるわけでもなく,独立峰としてそびえ立っているわけでもなく,険しい山容というわけでもなく,個人的な印象で言うと地味な感じ?であれば,登るとすれば冬,雪のある時にと思っていた.

予報では,当日の天候が思わしくなさそうであったが,休みとなれば最近は山に向かわずにはいられない.とにもかくにもまずは山に行くべしということで,菅平牧場から入山する.

前夜に菅平牧場への道を登っていくと,一般車進入禁止の看板が立っている.ということで,牧場の入り口にある駐車場で一夜を明かす.

翌朝,準備を整えていざ出発!と思っていたのも束の間,相方が突然視界から消える...何が起こったのかとよく見ると,前夜に雪から解けた水がカチンカチンにブラックアイスとなっていた.怖ろしや恐ろしや.

   

見事な転びっぷりでございました.

気を取り直し,登山口までの舗装道路をてくてくと進む.おそらくは本来なら根子岳が見えるであろうはずが,残念ながら生憎の天候により全く拝めない.というか樹林帯がないと雪交じりの風が吹きつけていかにも寒そう. 

   

 登山口への一本道.こう見えて地味に傾斜があるのです.

牧場の管理事務所と思われる建物の陰で,ゴーグルをセット.防風対策を早々に施す.だって,牧場脇を通るのにとっても寒そうなんですもの..

   

ご覧の通りの天候の悪さ.こんな日に山に登ろうとするとは..

ほぼ歩き始めからゴーグルをつけたため,登るスピードは控えめ.だって汗かくとゴーグル曇って凍って見づらいでしょ.

牧場脇を通り過ぎれば,樹木が増え始め風は弱まる.はっきりとしたトレースは残っており,山頂を目指すにはトレースを辿ればよいのだろうが,この日は山頂に行ったとしておそらく展望はゼロ.ならばとyukaさんに視界が効かない時の地形図とコンパスを使った進み方を伝授.伝授といってもごく基本的なことしか伝えられないんすけどネ.

   

地形図とコンパスを頼りに黙々と方向を見定めて登るyukaさん.

地形図を見ながらのため,予定していたよりもスピードは落ちる.そしてトレースからも外れる.さらに樹林帯からも外れ体も冷える.ということで,,適当なところで切り上げ,一旦トレースの所まで下る.

   

地味な作業でしたがなかなかのコース取り.こんな天気でなければねぇ..

トレースまで戻ると,所々にピンクリボンでマーキングされている.このまま下山でもいい天候だが,せっかく来たのでもうちょっと粘ってみることに.それにしても,お互い物好きですなぁ...

   

ご覧の通りのピンクリボンがありまして..これを辿ることにしましたが...

ピンクリボンを辿っていくものの,しばらくすると視界が悪くて見逃しているのか,はたまた目印が切れてしまったのかピンクリボンを追えなくなってしまう.そこでトレースを追っていくがそのトレースも途中から薄くなり最後には消えてしまう.GPSを頼りに少し登ってみるが,樹木は減り風は強まるばかり.

標高2,100m付近まで来たが,さすがにこれ以上粘って山頂へ行く必要性も感じない.お互い協議をして今日はここまでということにして下山に取り掛かる.

   

標高2,100m付近.晴れていれば何の問題もない山でしょう.

下山が決まれば後は早いもの.登りに辿ったリボンやトレースを頼りに下るだけ.下っていると,登りでは見逃していた牧場の展望台を発見.天気が良ければ見逃すはずもなさそうだが,この日は天気がねぇ...

   

登りで見逃していた牧場の展望台.近づいてみると..

   

晴れていればおそらくこんな展望が臨めるはずなのに...

   

当日の眺めはこちら.というかこういう天気の日に入る山じゃないでしょ..

展望台に,本来はそこから眺められる冬の写真が貼ってあったが,その景色の差に愕然.というかここは北アルプスの展望が売りの山なんだから,こういう天気の日に入山する我々が間抜けというか酔狂というか...

それでも,同行のyukaさんには地形図とコンパスを使う練習にはなったみたい.収穫があればそれでいいのです.その後は駐車場までとことこ歩きこの日は行動終了.後日の好天を狙った再戦を,お互いに誓い合ったのでした. 

 

szt


八ヶ岳 赤岳天狗尾根

2019年02月27日 14時09分23秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/2/16、17

八ヶ岳 赤岳天狗尾根

メンバー:sakさん、sztさん、isiさん、koz(きくりん)

 

1月に旭岳東稜を登っている時に見えていた、険しい面もちの天狗尾根。4人で予定を合わせて行ってきた。

私の仕事の都合で、つくばをAM10時発。美しの森駐車場に14時、16時は出合い小屋についた。

先着がいるかなと思いきや、誰もいない、ラッキーと思い小屋内に泊まる事に。

この日は、食事担当sakさん、CLがsztさん、私は登攀長、、、という役割でsakさんの計画書に記載してあった。

登攀力の乏しい長ですが、頑張ります。。。

食当のsakさんのメニューはおでんに鍋にチャーハンにと、本当においしくお腹いっぱいになりました。頭が下がる思いです。ご馳走様でした。そして、新入会のisiさんは飲める方でした。おいしそうにウィスキーお湯割りを飲む姿は、普段の装いからは、想像出来なかった一面。そして山への想いも、熱い。。今後も一緒に山へ入りましょう。よろしくお願いします。

翌日は5時?には小屋を出発。前日の偵察で雪は少なそうだったので、わかん等はデポしていくことに。

装備は一式小屋で着装。

雪が少なくさくさく歩けてしまう。

天狗尾根に上がる箇所にピンクテープが巻いてあり、道中もトレースとテープだらけで、沢山人の入るコースなのだなと思った。

日の出前、薄明りに映る山容の迫力がかっこいい。

サクサク高度を上げていくとカニの鋏が見えてきた。

通過後のカニの鋏

その先は右へトラバースするポイントでフィックスが張られていた。

そこを私はフリーで行こうとしてしまい、ロープを出した方がいいんでは、とアドバイス頂きちょっと危険な場所で

セルフをとってロープを出す。登攀長はまだまだ状況判断がいまいちです。反省、、isiさん危険な場所で用意させてしまい申し訳ありませんでした。

2人一組でロープをつなぎ、ルンゼの雪壁を登る。

小岩峰を超えて、核心の大天狗へ。右から巻くコースを選択。

ここも二人一組でロープを繋ぎ登る。

以外とあっさり超えてしまう。上部には丁寧にチェーンとボルトが打ってあり、ここでビレイする。

皆さんサクサクっと超えてくる。

ロープはしまい、稜線上を歩いて行くと

あっという間に登山道で出た。AM11時。

快晴、無風と最高の条件でこんなに寒い思いをしなかった八ヶ岳は初めて、、。

気持ちよくツルネ歩いていき、薄く残るトレースと1月の記憶を元に下山し無事に出合い小屋に到着。13時。

15時には、駐車場に着いた。

雪も少なくラッセルなし、無風、快晴と順調に行き過ぎてしまい、登攀力の乏しい登攀長ですら、実力を出し切る事無く終わってしまった、、がこんなにうまく行くことは少ないと、一回一回気を引き締めて山行に臨むことにしようと思います。

 

koz(きくりん)


西上州 相沢奥壁&神津牧場 転戦→子犬殺しの滝

2019年02月11日 07時22分40秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/2/9.10

西上州 相沢奥壁&子犬頃殺しの滝

メンバー:sztさん、koz(きくりん)、会員外Yさん

 

今シーズン始めたアイスも4回目、内3回はY先生と。今回もY先生と、アイスでは正月の赤岳鉱泉以来sztさんと西上州へ行ってきた。

下仁田道の駅で前夜にYさんと待ち合わせて、軽く1杯。sztさんとYさんは2年ぶりの再開で、積もる話もあって楽しそう。

ですが、遅い時間だったため、翌日に備えようと区切りいいところで就寝。

なんでもYさんの知り合い方からの情報によると、タレントさんがアイスクライミングをするTVの撮影があるらしく、明日私達が行く予定のエリア付近らしい、、。がそんなの関係ないと翌朝6時には相沢奥壁へと向かい1番乗り。

氷瀑付近にはフィックスが張ってあったりしたが、結局1日中現れなかった。

Yさんがリードで取付く。

 

ノーテンで見事に登りきってしまったY先生、、、、。恐るべき、、、、本当はおいくつなんですか?見事すぎる登りに、落氷があるなか脱帽ならぬ脱ヘルメットしそうになりました、、、、流血してしまう勢いです。でもいつか追いつきます。その時までは頭を守り、チャレンジしていきますのでこれからもよろしくお願いします。

 

そのあと私たちはトップロープで2本、これだけ大きな50m級の滝を登ったのは初めてでトップロープでも大変でした。

途中でお隣パーティーが張っていたトップロープのラインとお互い交換して1本登れせてもらう。

そのあと氷瀑中間までリードの練習をしてこの日はタイムアップ。

帰りにYさんから神津牧場のアプローチを車で途中まで行ってもらい教えてもらった。親切にありがとうござました。

荒船の湯で温まり、ノンアルビールで乾杯。この日でY先生は帰宅し明日は、sztさんと二人。先生の居ない弟子っ子二人は不安を残しつつこの日は二人で食事を済ませて軽く1杯飲んで就寝。。。

Yさんに教えてもらった通り神津牧場の氷瀑を目指して車を止めて歩き出すが、なんか違う?明らかに間違えている事に気づくがsztさんが地形図を見ながら何となく行くと氷瀑右エリアの上部に出た。コマンチは岩が露出して登れる状態ではない。ナバホもちょっと厳しいかなという感じ。

 

↑コマンチ

その後入門滝を懸垂で降りる。二人共ろくに調べないで来て、迷ったが結果として先に上部の滝が登れないことを知れたから結果all right。

懸垂で降りた所で、同会のSさんパーティーに会う。上からアプローチしてきた私たちに驚いていた。笑

昨日sさんたちは、子犬殺しの滝に行き登ってきたそうだ。犬殺しの滝は登れる状態ではないらしい。

色々と道具の話しなどお話しして、私たちは左エリアへ移動。

ですがアプローチもろくに調べない私たちには自業自得の結果で、リトルインディアンは登れる状態ではなく、他の滝は大人数の先行パーティーが登っていて、子犬殺しの滝へ転戦することに。

昨日通った荒船山登山口を通り過ぎて、林道を行けるところまで車で。ここからも最初の分岐を右に行くのを間違い林道を歩荷トレーニング、、、間違いに気づき、戻ってピンクテープを辿って子犬殺しの滝で到着。

 

 犬殺しの滝は発達していない。

 

13時近かったので、お互いリード&フォローで2回登ろうという事でじゃんけんでリードの順場を決めて、取付く。

滝の抜け口には、綺麗に横一直線にクラックが入っていてお互いかなり怖い思いをした。リードで行ったsztさんは引き返せないから行くしかないし、、私もフォローで登って、、こえーー、、、、。その後のリードで行くのに踏ん切りつけるのは勇気が必要だった。

sztさんも私もリード経験は乏しかったが、集中して取付きそれぞれリード&フォローで2本登ってタイムアップ、お腹いっぱい。大満足。とにかく、今シーズン目標のリードで滝登るのを達成できた事が嬉しい。sztさんも収穫が大きかったはずだ。

 

来年はアルパインのルートに入りましょうね!

とても充実した2日間を過ごせて、お二人に感謝です。

Sさんも情報ありがとうござました。転戦する事を会のメールで流すのを忘れてしまい、反省。以後気を付けます。

 

 

止まらないんじゃなく、止めれません。1日24時間では足りません。出来る事を全力で、、、、。

 

koz(きくりん)

 

~~~付記~~~

 振り返ると,Y先生と一緒に山へ行ったのは2017年12月.2018年は一緒に出掛けていないことにびっくり.

そしてお会いしていない間の,Y先生のムーブのスキルアップ&肉体改造によるアイスクライミングのパフォーマンスの向上のぶりにさらにびっくり..

その上,ジャケットやらヘルメットやらアックスやら,装備の充実ぶりもますます進んでいるし...

そんなY先生越えを狙っているきくりん..山行記録も速攻でアップしているし...

もう開いた口が塞がりません.こちらは山遊び好きの平凡な一庶民として,”今まで同様”心穏やかに過ごしていきたいと思います.

szt


足尾渓谷 夏小屋沢&横向沢

2019年02月04日 19時46分16秒 | 山行速報(雪山・アイス)

足尾渓谷 夏小屋沢&横向沢

2018/2/1.2

メンバー:会員外Yさん、koz(きくりん)

 

先週は八ヶ岳のバリエーションルートへ行く予定だったが、私の急性腰痛により山行が中止となってしまった。ご迷惑をお掛けしました。貴重な冬季シーズンの山行を逃してしまい少し残念な気持ちと共に、何故か少しほっとしていた自分がいました。休養も十分にとって体も治ってきたのはいいが、この休みはパートナーが見つからずいて、元々は一人で滝散策したりして、トップロープソロで練習しようかな、、、なんて、考えていたらYさんからアイスのお誘いが、

二つ返事で足尾渓谷へ行くことに。

日光 道の駅日光ニコニコ本陣で当日待ち合わせをして車2台で銅親水公園へ。この前日は茨城でも降雪があって、日光の道路にも雪が。

駐車場から1時間30分歩いて、横向沢でまずは練習。Yさんリードでトップロープを張ってもらい数本登る。

その後夏小屋沢へ行くと、1パーティーが登攀中だったため、黒沢へ移動するも所々岩が見えていて

氷が薄い模様、、、Yさんと話してもう一度横向沢で、私のリードの練習を数本実施し、夏小屋沢へ移動。

F1、F2はナメ状の滝でF3は中々たっている印象だったが、先々週の南沢大滝ほどではなかった。

Yさんが全てリードで行き、私はフォローで登攀。ルート感覚で登ることが出来た。

今シーズン中にはどこかのルートに入りたい気持ちが強くなった。

この日もあっという間に時間が過ぎて行きタイムアップ。

駐車場にはへっでんギリギリの18時着。温泉に入り、そのまま水分を取らずに道の駅にて車内で宴会。

ビールが美味しいこと美味しいこと。。。

 

翌朝、来週もアイスクライミングの約束をしてYさんは帰宅。今日もありがとうございました。

 

私は一人、奥日光の滝を車で散策、、地形図中の沢で等高線の込み合った場所に今後こっそり練習できる滝を見つけられないかななんて、放浪、、、やっぱり、車から降りて歩かなきゃ見つからないよななんて思って、その後、10時発でハイカーで賑わうとある滝へ行く事に。賑わう氷瀑付近の沢には、過去にネットで検索した際、賑わってない氷瀑があることを知った。そこへ行ってみようと出発。賑わう滝まではスノーシューで行く人が多く居た。その明らかなトレースを辿り約2時間で賑わう滝へ。凄い人の数だった、、、、。その賑わいをよそに一人ラッセル開始。

 

 

うん、。、、、進まない、、進めない、、、、

、、、、、。

雪が沢山降ったんだよな昨日は、、

 

 

わかんない、ワカンナイなぜ俺は、、、、、

 

 

 

ワカンを持って来なかったのか、、ワカンナイ、、、。

 

2時間腰高ラッセルで、もがきながら目当ての滝へ到着。

なんか、宝物を見つけた気分だ、、、。15m位の滝だった。

初登なはずはないが、そんなん関係なく、なんかこう今すぐ登ってしまいたいそんな気持ちにかられた。。。。

 気づいたらハーネスを履いていて、スクリューで取付きに3ヵ所支点を作ってプルージックを使用したソロシステム作って(ソロに使える道具を忘れた、、)1個目の支点を作るところまで登ってみたが、冷静なって(怖くなって)辞めました。その後は打ったスクリューに墜落荷重かけてみたり、

 アバラコフ作ってこれまた荷重をかけてみたり、いずれ来る?であろう(いつになることか)リードで登った際の

氷面でのビレーシステムを作ってみたり、、

根暗に一人練習をしました。いつかパートナーを見つけて登りに来たいですなぁ。

時間も押してきたので下山開始。

4時も過ぎると、賑わっていたハイカーもいなく誰とも会わなかった。18時駐車場着。

駐車場に着く直前、辺りが暗くなって来た中に光り輝く女性が現れた、、、、

強風の中、突如目に入って来たので不思議な光景だった。

撮影会?モデルさんなのかこの寒い中、大変です。。。。

カメラマンさんやモデルさんも笑顔で楽しそうだった。

 

そして私も

新雪の中、一人でもがいて大変でしたが、嫌いじゃないです。こんな一日も、、。

知る人は知っているであろう滝だが、見つけた時はなんかわくわくした。

誰もやったことのないことを初めてやった人や自然の造形物を見つけて

初登しようと人達はこんな気持ちだったのかな。

 

1人で練習して意味あるか?前に進めているか?

ラッセルは少しずつしか進めない、ワカンを忘れたら更にもがきながら少ししか、進めない、、、

こうしたい、ああしたいはある思うが、すぐにはうまくはいかない。計画性のない自分に対して、

もどかしいと思う事もある。

でもそれも今回のようなラッセルと思えば、、きっとその先には何かあるはず。いつか何か掴めるはず。

ラッセル、ラッセル、

ワカンは忘れず、ラッセル、、、、。

 

koz(きくりん)


岩根アイスツリー&南沢大滝

2019年01月20日 22時18分57秒 | 山行速報(雪山・アイス)

岩根アイスツリー&南沢大滝

2018/1/16.17

メンバー:koz(きくりん)、会員外Yさん、Mさん(1日目のみ)

利根川を渡り熱きアイスクライマーの元へ向かう。

会の方と昔から親交があり、アイスといったらYさんと皆が口を揃えて言う強者だ。

yさん宅に暖かく迎えて頂き、全泊させて頂いた。

翌日朝、yさんの山仲間Mさんも合流して岩根ツリーへ向かった。こちらのMさんもお話しを聞くと数多くの

アルパインルートを登っているとの事でかなりお強い方です。私は正月キャンプで赤岳鉱泉でアイスを経験してから2回目、今日も成長できるはずだと楽しみな二日間となった。

岩根山荘について料金2,000円を払い、トップロープを張りながら、1本100円、20本はいかなかきゃねとYさんと意気込む。

3人で交代しながら、ガンガン登る。お二人共本当に上手に登っていく。

 

 

 小休止をしながら、mさんからアイスクライミングの基本ムーブの動画を

見せてもらい、それを参考に何本か登ると足の捌き方が少しわかった気がした。

その後は、模擬リードをやらせてもらったり、アバラコフの作り方を教えてもらったり、

ネットで調べて用意して来た、デイジーチェーンとフィフィを使ってのアックステンションを試してみたり。

mさんは顔面から流血をしながらも、三本連続で登ったりとガッツ溢れる方で私としても刺激となりました。計10本ほど登ってタイムアップ。20本とは行きませんでしたが

良き練習となりました。

その後は買物と風呂を済まして、三人で宴会。

yさんmさんが作ってくれた鍋と、私の持って来た日本酒をメインに宴会。

三人で一升瓶開けて沢山語った。yさんとは2度目、mさんとは初対面だが、

色々な話が出来て良かった。こういう横の繋がりも大切にしていきたい。

何より紹介してくださったsztさんや、Yさんと関係を築いて方来た会の先輩方に感謝したい。

翌日はmさんを駅に送り、南沢大滝に向かった。大滝には先行パーティが取り付いていた為、小滝でyさんがリードで行きトップロープを張ってもらい二本登った。

その後、大滝に移動し、またもYさんにリードで行きトップロープを張ってもらった。

Yさんの見事な登りをビレイしながら、こんな滝リード出来る気がしない、、気が座ってないと無理でしょと思った、、、。

 その後、何とかトップロープ状態ながら、ノーテンで3本登る事が出来た。

あっという間に時間は過ぎていき、下山予定時刻となった。

小滝ならリード出来そうな気がして最後にチャレンジしたかったが、もう少し慣れてからにしようということになり下山。

帰りも風呂に浸かり帰路についた。

アイスは初心者でも、ゲレンデのトップロープならある程度登れてしまう。全部ガバだし。しかし当たり前だけどリードとなると話は別だ。

アックスの振り方や足の捌き方、足の置き方、レストしながら登るコツ、段階的に過程を踏んでリードに挑戦していきたいと思った。

yさん、mさんありがとうございました。

koz(きくりん)


冬の磐梯山

2019年01月19日 08時14分43秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019.1.14(月) 天気:晴れ

メンバー:szt(CL),fuk(SL),yuka

装備:冬装備一式,わかん

1/13 22:00石下出発→1:30道の駅裏磐梯(泊)

1/14 7:44裏磐梯スキー場P→8:33銅沼→8:54イエローフォール→10:11稜線分岐付近→10:51弘法清水小屋→11:40山頂着→12:00下山開始→13:17火口原付近→15:00頃 基点P

 

  「磐梯山」.この名前を聞くと,はるか昔小さいころのテレビCMに流れていた民謡を思い出す.甲高い声とともに宝の山と謡われていたあの山だ.会津盆地に赴いて晴天に恵まれれば,その姿が眺められる磐梯山.会津地方に住む人にとっては,さしずめわたしの住む街から眺められる筑波山のような存在か?であれば,きっと会津に暮らす方々に愛されているのだろう.会津地方の歴史を考えれば,百名山に数えられるのも至極当然だ.

そんな磐梯山,夏には観光がてら登ったことはあるのだが,登頂時はあいにくガスに包まれてしまった.おかげで麓に広がる猪苗代湖を眺めることは叶わなかった.今回は,体力維持と雪歩きの練習と猪苗代湖の眺めを堪能することを目的に,冬の磐梯山に向かった.

前夜に石下を出発し,道の駅で前夜泊.標高が低いためか,年末年始の八ヶ岳に比べれば寒さはそれほど感じない.6:00に起床し朝食をのんびりすませ裏磐梯スキー場へ移動.スキー場のオープン前に駐車場に到着するが,山に向かうと思われる車はすでに2台停まっている.駐車場整理のおじさんの指示に従って車を駐車し,磐梯山を目指していざ出発.開場前の点検で動くリフトを横目にスキー場脇をスポスポと歩いていく.予報通り雲はなくいい天気.あ~,気持ちイイ.

ゲレンデ脇を登り,振り返れば裏磐梯のいい眺め.

ゲレンデトップに立ったところでハッと思い出す.そういえば朝テントで準備したお湯の入ったテルモスを車に忘れた~!!

ほかのメンバーに確認すると,yukaおねーたまのザックの中からテルモス2つ,500mlのペットボトルの水,500mlのプラスチックボトルのスポーツドリンクが出現.はっ!?ここでも歩荷訓練??どこまで自分に厳しいんだ!?いやいやただただ自分を痛めつけるのが大好きなドM体質orド変態???なんてことを心の中で囁きながら,ありがたく余分な水分を半分こ.これではもうこの山行でyukaおねーたまには頭が上がらない.

ゲレンデトップからイエローフォールまでは予想通りトレースはバッチリついている.まずは凍った銅沼の上を歩きイエローフォール目指してゴー.

銅沼(あかぬま)の看板.ここからトレースを辿って銅沼の上を行く.

銅沼の上より.朝日がまぶしいです.

銅沼の上より磐梯山方面.う~ん,素晴らしい景色!

あれが噂のイエローフォール.

基点となった駐車場から1時間ほどでイエローフォールに到着.同行したfukさんは何回か冬の磐梯山へ来たことがあるそうで,イエローフォールの発達はまだまだとのこと.確かに滝の氷の規模としては迫力はない.暖冬の影響か?ここまでトレースのおかげで持ってきたわかんなど出す必要は全くなし.天気のいいうちに頂上まで行きたいからありがたいことこの上ない.

イエローフォールからやや左に回り込むように進んでゆくとピンクリボンとトレースがあり,磐梯山へ向かう尾根はわかりやすく進路は明瞭.ここもわかんを出す必要性もなし,ということでツボ足で高度を上げてゆく.

ご覧の通りピンクリボンがなびいている.その後も適度な間隔で目印アリ.

急な尾根を登ってゆき振り返ると桧原湖がよく見える.いい眺めだねぇ..

慣れない雪山歩きで奮闘するyukaおねーたま.ガンバレ~!

傾斜がきつくなった登りを進むこと1時間ほどで稜線へ.そこからは樹木は減ってそれまでとは別の景色が拡がる.風が強いとここら辺からつらくなるだろうが,この日はほぼ無風状態.磐梯山に雲がかかることはあるものの,目標である山頂を捉えることができ気持ちは高ぶってくる.あ~,気持ちいい~~!

標識についたエビの尻尾.見事だねぇ.

これぞ雪山の景色?しかし磐梯山は拝めない.

画になるところで,はいポーズ!

こちらの壁いかかでしょう?のポーズ!登れるところはあるかしら?

うっすらと見える磐梯山.近づいて来ましたよぉ~~!

右手のピークは櫛ヶ峰.あとちょっと~(1回目)!

気持ちの良い晴天の中,11時前に弘法清水小屋に到着.ただ,それまでと比べると段々ガスが多くなってきている印象.なるべくなら晴れ間のあるうちに山頂に行きたいが,初めての本格的な雪山歩きとなったyukaおねーたまは,雪に足を取られて苦戦気味.確かに年末の赤岳は条件良すぎたからね~.それでも弱音は吐かずにここまでやってきた,ご立派です.

ここから先は念のためピッケルを出す.でもアイゼンを履く必要もなさそうなのでツボ足のまま.トレースもそのまま明瞭についているので,ストックとわかんをデポして少しでも軽量化を図る.

10:51,弘法清水小屋.ここで小休止.

弘法清水小屋からピッケルに持ち替えたものの危険を感じる場面は全くと言っていいほどなく,ストックの方が歩きやすかったかなと苦戦しているyukaさんを見て少し反省.

山頂に到達するまでに先行していた単独の2人とすれ違う.振り返るとリフトに乗って登り始めたと思われる人々が視界に入り始める.さすが百名山,祝日ともなれば登山者は多いですなぁ..

山頂まであとちょっと(2回目).

弘法清水小屋から1時間足らずで無事山頂に到着.到達したものの山頂はガスに包まれ念願だった山頂からの景色はいまひとつ.それでも雪に包まれている磐梯山の山頂は別格です.

余裕綽々のfukさん.疲労困憊?のyukaおねーたま.

雪に包まれる山頂の祠.これはこの時期でないとみられないからねぇ.

山頂は風があるものの烈風というほどでもなく,場所を代えれば休めそうなのでせっかくだから頂上で小休止.yukaおねーたまから預かったテルモスを取り出し,さも自分の飲み物を持ってきたかのように,その中身でヌクヌクと温まる.それぞれ行動食も頬張って栄養補給をはかるが,yukaおねーたまがごそごそと取り出したのはコンビニおにぎりの3倍はあろうかという巨大おにぎり..食べられないからとザックに再度忍ばせようと試みている...へっ!?歩荷訓練の隠し玉??あくまでも自分の体をいじめるつもりっすか???何ならオレ食べますよ.ということで,飲料水だけでなく食料まで厚かましく他人のものでお世話になるという展開に...

伝わりづらいかもしれませんが,これコンビニおにぎりの3倍はありました.

小休止を挟んでいると少しだけガスが切れ,麓の景色を眼下におさめることができた.猪苗代湖のすべてが見えたわけではなかったけれど,思いのほか大きなその湖面にチョット感激.思いっきり晴れた日に登って景色を眺めてみたいな~と,再登したい気持ちがちょっぴり湧いてくる.まぁ,いずれ機会があれば参りますまい,と思いつつ12:00に下山開始.

雲の切れ間からの猪苗代湖.チョットだけよ~~.

下山の一コマ.わ~~~~~っ.

ドテッ...ってコテコテの鉄板です..あんたも好きねぇ~.

下山の途中で弘法清水小屋でデポしたストック&わかんを回収.樹林帯をサクサク下り火口原付近へ.ここで今回の目的の1つであるわかん歩行を体験してもらうべく,各人持ってきたわかんを装着する.yukaおねーたまはわかん初体験.買って間もないこともあり履くことすら初めての様子でしたが,慌てず騒がず靴に括り付けていざ歩かん.トレースを外し歩いても,あ~ら不思議歩きやすいじゃありませんか.

トレースを外しても雪の深さは脛程度.ここにこの時期来るのは初めてだからよくわからないけど,きっと雪の量は少ないのかな?それでも初めての練習にはちょうどいいくらいの深さかな??わかんを履いても太刀打ちできない雪ってのもあるからねぇ.

fuk先輩による紳士なわかん指導.戦前の流れを組むスパルタ指導!では決してありません!!

わかんデビューのyukaおねーたま.そのあるき心地はいかに??

スキー場までの帰路は,往路と違いトレースのない雪原や樹林帯を歩く.たまにはわかんを履いてスノーウォーキングってのも良いですな~.

 ズンズン進むfukさん.膝,全然問題ないっすよ~!!

時間が経つにつれ磐梯山は隠れてゆく.早く片付けて良かった好かった.

14:36,ゲレンデトップに到着.駐車場まであとちょっと(3回目).

往路で通った銅沼の看板でわかんを外し,ゲレンデトップまで朝歩いたトレースを進む.リフト場のおじさんに下山路を確認しゲレンデ脇をてくてくと歩いて下山.リフトに乗るスキーヤー&ボーダーの視線を浴びつつ駐車場に到着してこの日も無事終了した.

下山後,民謡”会津磐梯山”をネットで聞いてみる.何か違うな~とさらにネットで検索を進めて,昔TVで流れていたCMの動画を発見し視聴する.あぁ,これだ~と思って納得.その画面に現れたのは,雪に囲まれたお屋敷の景色.このCMを観て”磐梯山”=”雪”が刷り込まれ,冬の雪の磐梯山に登りたいと思っていたのだねと,疑問が氷解したのだった.

雪の百名山,今年はもう少し別の所も狙ってみよう.あとどのくらい行けるかな?

szt


常念岳東尾根より蝶ヶ岳縦走

2019年01月18日 00時19分16秒 | 山行速報(雪山・アイス)

・ 期間:2019年1月2日~1月5日

・ メンバー:S田

・ アクセス:

往路:豊科駅から「ほりで~ゆ四季の郷」先冬季ゲートまでタクシー 3,000円/台

帰路:中の湯バス停から松本バスターミナルまで路線バス 2,200円/人

 ・ コースタイム:

1月2日 行動時間:8時間25分

6:55「ほりで~ゆ四季の郷」先の冬季ゲート-8:00烏川林道途中の高瀬川線No.63- 8:25鉄塔-11:10巡視路終了1600m地点-15:20 2200m地点  

1月3日 行動時間:6時間40分

8:10 2200m地点-12:40前常念岳-13:50常念小屋への分岐-14:50常念小屋(冬季小屋)

1月4日 行動時間:9時間40分

7:10常念小屋(冬季小屋)-8:40常念小屋への分岐-9:00常念岳山頂-12:30P2592-14:10蝶槍-15:00蝶ヶ岳-16:50長塀尾根2200m地点

1月5日 行動時間:4時間50分

7:40長塀尾根2200m地点-8:50徳沢-10:45河童橋-12:30釜トンネル

 ・ コース状況:

往路利用したタクシーの運転手の話では年末年始に初めて里に雪が降ったらしい。

東尾根の森林限界未満では積雪は少なく、やぶは埋まっていない。森林限界以上では様々な規模で踏み抜きが多い。

東尾根のルートにはピンクテープがあり、特に迷うことなく登れた。

 ・ 記録:

1月2日 曇り:

早朝の豊科駅

駅には客待ちのタクシーが2台待機していた。

「ほりで~ゆ四季の郷」先の烏川林道冬季ゲート

烏川林道

「高瀬川線No.63」の標識から東尾根に入った。

鉄塔

1600m地点で巡視路が終わる。

この先からやぶ漕ぎ。

東尾根名物のやぶ

やぶの上にのっている雪も曲者で、手や身体で押しのけると降り注いでくる。

勾配があるところや灌木と組み合わさって狭くなっているところを登るのが一苦労。

1800mくらいになると落ち着いてくるが、やぶはなくならない。

2200m地点のテント設営場所

灌木の枝がうっとおしくなるが、見通しの悪い樹林帯から抜けて周囲の山並みを見ることができた。

テントを設営した場所から見えた前常念岳。

1月3日 曇りのち晴れ:

雪の踏み抜きが多く、前常念岳まで4時間30分かかった。

特にひどい踏み抜きでは、抜け出そうとして身体を動かすと沈んだ。

肩あたりまで埋まったところから雪の中の枝を踏みつけ、雪の上の枝を両手で引っ張って脱出した。

テント泊装備のザックであと何回同じ目に合っても気力が尽きないでいられるだろうかと呼吸を整えながら考えた。

そこからは雪庇に気を付けつつ出来る限り尾根のてっぺんを外さないで歩き、少しでもトレースがあった痕跡があればそれを辿るように注意した。それでも踏み抜く時は踏み抜いた。

小規模な岩場が2つあり、1つ目を直登、2つ目を右から巻いてみた。

直登の方が雪の踏み抜きの心配が少なくて良いように思う。

前常念岳の石室は常念岳に向かって左側で、尾根より少し下がったところにあった。

常念岳山頂あたりは白く煙って、前常念岳からはあまり見えなかった。

常念岳から常念小屋の区間は風が強く、石が出ている。

夏山のコースタイムとあまり変わらずに登れそうだ。

明日蝶ヶ岳方面へ縦走するため、常念岳山頂には行かずに常念小屋へ下った。

常念小屋の冬季小屋

ドアノブの上まで雪が積もっていたため、スコップで掘り出した。

1月4日 晴れ:

常念岳を常念小屋から見上げたが、山頂は見えない。

この日も風が強く、バラクラバや手首の隙間などから寒さが染みてくる。

常念岳山頂

常念岳東尾根終了。ここから蝶ヶ岳への縦走の開始。

常念岳山頂から見える蝶ヶ岳方面

トレースありだが、雪の中に隠れている岩がアイゼンに引っかかるので要注意だ。

常念岳を下り、樹林帯を抜けてP2592へ登る。

雪はグズグズとして崩れやすいところと固くてしっかりとしたところが混在し、高く足上げするところが多くて疲れた。

P2592への登り途中に常念岳を振り返る。

P2592の上から次の蝶槍を眺める。

P2592と蝶槍との間で日の当たる斜面の雪が靴の裏にだんごになってへばりつく。

まめに雪を落とさないと重いし危ない。

蝶槍からの穂高及び槍が岳の眺め。

よく晴れた日に縦走できてよかった。

稜線は同じ方向から強い風が吹き続けるため、肩や頭が冷えて痛くなった。

耐え難くなってきた頃に蝶ヶ岳に到着。

蝶ヶ岳山頂から蝶ヶ岳ヒュッテは近い。

長塀尾根の樹林帯に入ると風が弱まり、安心した。

蝶ヶ岳は入山者が多かったのか、トレースがはっきりしていて沈み込みも少ない。

2200m地点でテント設営

今夜から天気が崩れる予報なので出来る限り尾根を下り、日の入時間間際でテント設営。

1月5日 雪:

朝、テントはパウダースノーに囲まれていた。

トレースもかなり雪で埋もれてしまったが、ピンクテープや赤丸印が頻繁についているため道は迷わなかった。

ほとんど雪の重さを感じずに下れて快適だが、雪に隠れている丸木階段につまずかないように注意した。

徳沢

長い長い上高地の道の始まり。

河童橋

この辺りから釜トンネルまでの道は除雪されていた。

少し滑りやすいが、わかん・アイゼンなしで最後まで歩ける。

こういう時はチェーンスパイクが便利なのだろう。

釜トンネルを抜けて終了。

上高地トンネル及び釜トンネル内は照明がついていて、ヘッドランプが不要だった。

卜伝の湯(30分交替制、700円/人)

釜トンネルのすぐ隣にあるため、とても便利。

ここから少し上に松本バスターミナルに行く路線バスのバス停もある。

今年も山と湯に恵まれる一年でありますように。

(S田)

 


旭岳東稜

2019年01月12日 05時08分15秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2019/1/8.9

八ヶ岳東面 旭岳東稜

メンバー:sakさん、koz(きくりん)

 

昨年8月に会に入会させてもらい、冬季シーズンを迎えた。

12月から朝日岳東南稜、阿弥陀南稜、赤岳主稜、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳キャンプと経験を積ませてもらった。今回は私の希望もあり、全装備担いでのアルパインスタイルで。

sakさんからのメールで軽量化していく事を確認しこの日に臨んだ。

道の駅南きよさとで一泊。6:00美しの森駐車場出発。

林道は途中で行き止まり。テープが張られていた。ここを左へ行き地獄谷へ降りる。

堰堤をいくつか超えていく。この岩、なにかに見える?

8:30 出合い小屋

使わせて貰い、装備を付ける。雪が少なそうので、わかんストックは置いていく。

ツルネ東稜の印に沿って沢沿いを歩いていき、途中から旭岳の尾根に上がった。

尾根は雪は少なくて、足首から脛がたまに埋まる程度。

遥か先に今日の幕営予定地付近&このルートの核心部、五段の宮が見える。

緊張する、リッジを降りて

急な雪壁を上がる。

14:00 つきました五段の宮。

この付近にテントを設営。

冬季はテント場以外に幕営した経験がなく、設営や水作りまで全て教えて頂きました。

コーヒーを飲み軽いつまみと少量の酒、簡単な食事で18:00就寝。

予報では、明日に掛けて冬型が強まり、八ヶ岳でも夜間若干の積雪があるよう。

夜はたまに強風が吹き付け目を覚ます。

5:00起床し、7時登攀開始

昨晩、予報通り5センチ位降ったようだ。一晩すると五段の宮も全然様子が違う。

風がかなり強く寒い。

実は昨日見たとき意外と行けるなこれは、なんて思ってた。

しかし今日は、、、霜が降りて、抜け口に雪が乗っている、、。記録で見てきたきのこ雪が乗っている2月3月よりは状態はいいと思いますが、、

まだ始めたばかりだし、無理なら敗退しましょう。条件も良く無いし、恥ずかしい事じゃないからと、自分にとっては保険となるお言葉を頂きリードで行かせてもらう。取りついてすぐ、一箇所ハーケンにお助け紐がぶら下がっていて躊躇なく使うけどその上が越せない。あっという間に手の感覚が無くなり一旦降りる。うん。昨日の行けるなんて思ったはきのせいだった。無理だ。。。弱気になる。

ここで必殺100均で見つけた分厚いウールの手袋に変えてみる。

そしてsakさんから、選択肢をいただく。

1、空荷で行き、懸垂で降りて再度ザックを背負いユマーリングで登り返す。

2、記録であるように左を巻く。ただ雪がクラストしてなくて、巻くのも厳しそう。

3、敗退

うろ覚えだが確かこの三つ。

心では敗退でいいやなんて思ってたけど、1で行きますと言っていた。

必死すぎてあんまり覚えてないけど、アックス使いながらむりやりパワーで登った。

100均分厚い手袋も調子がいい気もする。抜け口の雪を払いながら登る。除雪作業した雪が手首にかけていたオーバー手袋の中にたくさん落ちていく、、、、。

1段目を上り2段目は私は左から登り灌木でランニングを取る。ここも難しかった。この灌木がなければ登れなかった、、

3段目はクラックになっていて、カムで2か所支点を取りながら登った。

3段目終了地点にビレイポイントがあったので、1P目をここで区切る。カム・スリングを回収しながら懸垂で降りて行く。

基部に到着して、クライムハイストを結び付けて登り返そうとするが、スリングが細すぎて上手く滑らずそうこうしている内に、腕がパンプして疲れ切ってしまった。この日は軽量化の為、タイブロックやマイクロトラクションのようなアッセンダーも装備から削ってきた。

sakさんに交代してもらって、登ってもらった。sakさん1P終了点到着後、ロープを引き上げてもらい、末端の八の字の上にプルージックで手掛かりを作成して登っていく。

この辺で2時間以上は経過していたと思う。強風に全身冷え切ってしまった。sakさーん、そこから懸垂で降りてきて下さ―――い、、、今日の所は、敗退で、、、全身震えてるし、、ジムでは11台なんかもまだまだ登れないし、、今日の所はなんて言い訳しまくって自分を守ろうとするしょーもない、、、、

もう一人の自分がいましたが、なんとか登りました。弱い自分、、、

ドラゴンボールのサイヤ人は、死にかけて復活すると覚醒する描写がありました。そう、そんな気持ちになって気合いで無理やり復活です。(意味がわからない??)

アルパインクライミングとは?なんて色んな解釈があるようだし、自分がやっている事はそのはしくれですが、やっぱり自然や自己と対峙して乗り越えていくことが楽しい、他人の評価ではない、自分が納得出来る事を山では出来る、素晴らしいことだ(もっと難しいルートに行きたきゃフリーのレベルも上げなければだけど、、、)

その後4段目、5段目はsakさんリード。5段目終了点で2P目終了。

 

その後3~5P目は両側がすっぱり切り落ちたリッジを行く。

 

6P目はこの写真のバンドを左上していき、右に折り返して雪壁を上がっていき旭岳山頂。

15:00

凄い時間がかかってしまった。

昼を回ってからは、太陽も完全に出てきましたが、強風吹き荒れていたので

早々にツルネ東稜に向かって下山開始。

美しの森駐車場には、20:30到着。

帰りは双葉SAで丼ものを食べてつくばには、0時半。

sakさん、帰りの運転ありがとうございました。

 

冬季の厳しさに触れて、記憶に残る山行になりました。

まだまだおんぶにだっこの山行ばかりですが、徐々に成長していけてるはずです。

今回もありがとうございました。

冬の本番はまだまだこれから。。魂燃やして。。

ACC-J茨城は新人会員さんを募集中です(^^♪

是非一緒に山に行きましょう!

新人会員 koz(きくりん)