acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

たつのこ山

2012年03月21日 15時38分42秒 | 会員日記
たつのこ山


たつのこ山

山ヤというもの、「山」とか「岳」と名のつくものは何でも気になる生来。

地形図に掲載されているそれは勿論。
よ-く、探してみると近所にもあるもので、何とか富士という裏山に神社を祭ったものだったり、公園の築山だったり。

そういえば、母校の小学校には「ワンパク山」なるものがあった。
で、その西側が高さ2m、斜度70度くらいのコンクリ-トスラブで構成されていて、助走の勢い付けて駆け上がったり。
と遠き日を思い出し、なんだあのころから片鱗があったのかと納得したりもする。

また、耕作地の真中にポッコリと10mほどの山に祠があって、おそらくは地山だったのを耕作するのに平ら整地したものの、
祠の所だけは整地するわけにもいかずにそこだけ山として残ったのであろう小山を住宅地図で見てみたら、実は「ぽっこり山」
という名前がついていたことを知り、驚かされたこともあった。

つまり、日本の民族学的に「山」というのは信仰の対象や象徴として一目置かれているということだ。
八百万の神は山や川、海に宿り生活に根づいてきた文化なのである。

茨城は、北関東の山ナシ県である。
なかでも県南、利根川下流域に住む者にとって身近な山(近所の山)は数少ない。
どちらかというと水田地帯が広がる風景にホッとしたりする。


筑波山が見える

そんな環境の中にあって、やはり山神様は求められているのでしょう。
近所の「たつのこ山」はもちろん人工の築山。
龍ケ崎市の龍ケ岡公園にあり市民の憩いの場になっている。


牛久大仏

散歩やランニングで楽しむのはもちろん、海抜41mの高さは意外と眺めもいいものだ。
北には筑波山、牛久大仏。東の空には成田発着の旅客機が見える。おそらく条件が重なれば富士山も望めるのではないだろうか。


帰国目前の旅客機

もっと山に入り込めればと、子持ちサラリ-マン山ヤは山を渇望するわけだが、そんな時こそこんな身近な山に注目してみるのも悪くない。


たつのこ山山頂

茨城は、山ナシ県ではある。しかし、高さや困難、トンガリはなくとも滋味なる山々は点在する。
きっと問題は見る目の方にある。おそらくは、もっともっと身近に「山」はあるのだ。
創造を膨らませれば、身近に楽しいエピソ-ドや歴史はゴロゴロしている。
何を貴ぶかはともかく、山は登るだけではもったいないと思う次第だ。

sak

会員証

2012年01月31日 23時01分55秒 | 会員日記
会員証



このたび、「会員証」を作ってみた。

「会員証」というと仰々しくもあり、これがなければ何か不都合があるかといえば、まあ、特にない。

会員数が覚えきれないほどたくさんいるわけでもないし、少なすぎてこういったもので身分や会の存在をアピ-ルしなければいけないわけでもない。
ましてや、当会は極秘の地下組織(!)で、これを持っていないと会員とわかってもらえないということでもない。

先日、お世話になっている山道具屋さんで、会員特約の計らいをいただいた。
通常の店頭価格より割引が効くというもの。

その時に役立つのが、この会員証となるわけ。

不都合はないが、山道具やウェアがお買得。
この会員証の役割がそれである。

しかし、待てよ。
ACC-Jブランドが向上した暁には、これはある意味、プラチナカ-ドにもなり得るのではないか。

(私)「俺、ACC-Jなんだよ」
(皆)「え、え-っ!!(スゲ-っ)」

ってな具合に。
それには相応の活動、活躍、記録の発表をという話ではあるのだが。
などと妄想を膨らましながら、地道にハサミで会員証の仕上げ、切り抜き作業に従事する。
妄想の派手さに比べると、地味な作業なんだな、これが。



ということで、山に遊ぶ者の集まりに、山モノお得カ-ド。
ACC-J茨城の入会特典!!「ACC-J茨城、会員証」
いますぐ、入会しよう!
詳しくは「ACC-J茨城」で検索っ!

って、それほどのものではないですが、会員諸氏にはぜひ積極的にご利用いただきたい。
当然、通常より有利ですし、山道具屋さんにも義理がたちますので。

sak

登攀魂!!!

2011年12月07日 23時01分56秒 | 会員日記
登攀魂!!!

先日、めでたく新規入会したSくん。
今日は初めてロ-プを使ったクライミングを初体験。
人生で誰しも一度しかない記念すべきクライミングデビュ-の日となった。



新規入会のメンバ-に行う、クライミング初歩の初歩講習会。
場所はつくばのクライミングジム「スポ-レ」で。

ということで、今日のメニュ-は・・・・。
ハ-ネスのつけ方、ロ-プの結び方、トップロ-プクライミング、トップロ-プのビレイ、クリップの練習、リ-ドクライミングまで

覚えることがいっぱいあって大変だと思うけど、あとは自宅で復習して覚えてね。
まぁ、何度もやることで自然と覚えちゃいますけども。

あとは、理屈なしに登れば登るほど身に着くのだ!
皆がうらやむ若さを持ってすれば、一年でかなり登れるようになるはず。
継続は力なり、だ。

ということで、一部の会員はお気づきの方もいるようですが、クライミング事始め「登攀魂」(会員限定)を作りました。

入り口は<カテゴリ-:クライミング事始め「登攀魂」>をクリック
※パスワ-ドはいつものです。サムネイル表示になるので、画像をクリックすれば大きくなります。

本当に初歩の初歩です。
新規入会の方の予習、復習のお役にたてればという程度です。

肝心なことは、現場で実践ね。これ一番。
とはいえ、現場でロ-プの結び方から始めるのでは時間がいくらあっても足らんっ!
事前に「これだけは覚えて来てねっ」というためのものです。

作ったばっかりなのでうまく伝わるかどうかは・・・・謎。
Sくんにわかってもらえれば、合格ですな。
そんでもって、早く本チャンに行けるようになれば、sakもパ-トナ-が増えるわけでウレシイ。
そうそう、パ-トナ-は育てないトナ-。(笑)

sak

ナ-ゲル祭

2011年12月06日 14時43分57秒 | 会員日記
ナ-ゲル祭

12月3日、茨城、東京合同のナ-ゲル祭がつくば市の六斗の森で執り行われた。
弱冠25歳から御大78歳まで、24名の参加。
当会の歴史を感じる場面である。



本年の無事とこれからの安全祈願をご祈祷。
神式のご祈祷は東京の連合艦隊隊長より。
御神酒に榊、祝詞となかなか本格的。
・・・・!
かぶっているのは・・・本格的?



あとは宴へとなだれこむわけですが、食べきれないほどの小料理とつまみ。そして多種多様なアルコ-ルが並んだ。
昔話に今度の山行の話、これからの山や会についての話に花が咲く。

同じ目標というかベクトルを持った者たちの話は尽きない。
山にまつわる社会環境は変わったものの、今も昔も詰まるところは山仲間のスバラシサだ。



とはいえ、昔話ばかりでは山の会が廃る。
これからの話をしようではないか!
「目標を持って山に行く」ことを継続していくことの困難さは幾多ある山岳会の課題でもあろう。
代表のガストンさん曰く、「山岳会は、山に登ってナンボの世界」
色や形は様々あれど、どんどん山に行って、新しい仲間を増やそう!

・・・・。ということでACC-J茨城では新しい仲間を募集しています。(笑)

いろんな会員たちの夢や目標に触れるのはいい刺激だ。
ときに「自分好み」に偏重、増長してはいないか?自分にブレ-キをかけてはいないか?
心の裡で反省させられる場面も。
そうしてなんだか無性に山に行きたくなったりするのだ。

sak

イボイノシシ

2011年08月29日 00時16分32秒 | 会員日記
イボイノシシ

ふと、山道具屋で目に入る。

あ!

これは伝説のイボイノシシではないか。



一時、これを必死に探した時があったが、「イボイノシシないですか?」といってもわかってもらえることが少なかった。

どうやら、10数年前に生産中止になったらしい。


で、このたびめでたく再販開始。
もっとも、当時のメ-カ-とは違い、KONG社製。



でも形は当時のモチヅキのにそっくり。

ともかく、ここは”買い”である。
この手のは、需要が極端に少ないから、また目にする機会があるとは限らない。

でも、このイボイノシシは正式名称はなんていうの?
きっとイタリアンな名前があるはずだ。

こんど、草付きで無駄に打ってみたいと思うこのごろ。

sak

西上州・碧岩北西壁

2011年04月21日 01時37分06秒 | 会員日記

当会の御大、ガストン氏のご協力を頂き、「コラム」のコ-ナ-に「西上州・碧岩北西壁」の初登攀記録を掲載しました。
意外と奥の深い西上州にあって、頂から見回せば連なるほどにある岩塔・岩峰。
しかし、あの胸壁をと思えば、相当な覚悟がいるのもまた事実である。



この碧岩は一般的に四方に稜が伸びており、一般的な南稜(それでも切れた岩場の通過がある)、ハイグレ-ドハイクの西稜、
クライミングの北稜など楽しみもさまざま。
その中で、北稜と西稜に挟まれた「北西壁」はまさに胸壁だ。

難度はモチロン、岩質の脆さもあってか続登はされていないらしい。
しかも、記録は1983年で山渓に発表された後、当会会員も記録に触れることがないので、筆をとっていただいた。
珠玉の記録をお楽しみください。

「西上州・碧岩北西壁」の初登攀記録はこちら

余談になりますが西上州といえば、山岳会「山登魂」の記録が素晴らしい。
毛無岩、鹿岳南壁など登攀にこだわるスタイル。記録を丹念に探し出して取り付く姿勢。

特に2011/4/10の「山急山五輪岩正面壁」の記録は価値が高い。
もはや脱帽ものです。

「山登魂・山急山五輪岩正面壁」の記録はこちら
sak


KAJITAX

2011年02月16日 22時28分21秒 | 会員日記
KAJITAX

カジタックスといえば、アイゼンやピッケルなどの山の金物ツ-ルの国内屈指メーカー。
創業は1961年。
「カジタックス」をそのまんま「カジタ」と呼んでいる方々も多いのではなかろうか?

sakも縁あって、カジタのアイゼン、ピッケルをいくつか所有している。
特にアイゼンには愛着があって、12本爪のXIは雪山を始めたときからのパ-トナ-である。
雪稜に雪壁。幾つ越えてきたであろうか。



カジタといえば、質実剛健。
この10年、不具合なし。手を入れたのはバンドの交換やビスの締めなおしくらいなものだ。
本当はもっと扱いよく持て成せばいいのだろうが、使いっぱなしでも今のところ問題ない。

代々引き継がれてきた鍛冶屋の技術(鍛造)を駆使し、ニッケルクロム鋼の焼入れ、焼戻し処理によって、軽くて高強度。
さまざまに酷使し続けてきたものの、ガタツキなし。基本構造がしっかりしている証拠である。
まさに創業者・梶田民雄氏の職人魂に触れるかのような逸品だ。

平成22年5月末日、カジタが廃業した。
1961年創業から49年。
「梶田民雄氏は73歳もの高齢となり後継者も居ない等で、この厳しい用具の製造に責任がもてなくなり廃業を決意」とあった。



「KAJITAX JAPAN」のバンドにはナショナリズムがある、といったら言い過ぎか。
「日本製」という言葉にどれだけの人々が誇りを持ってきたか。
果たして現代はいかがなものか。さびしい時代になりつつある。

思い立って、アンチスノプレ-トが入手できないか調べてみた。
現在、唯一の連絡先はメ-ル。( kajitaxtk@sky.plala.or.jp )

廃業からすでに10ヶ月。
ダメでもともととあきらめていたが、在庫ありの報せ。ありがたい。
これでしばらくは、職人技たる安心感と共に壁に取っつける。

そして続報。
モンベルがカジタの技術を引き継いで行くらしい。
手始めに「軽アイゼンRK-Ⅳ 発売」とあった。

全てが引き継がれるとは思いにくい。しかし「カジタックス」の名が残るのは一筋の希望でもある。
できることなら、質実剛健さが残ってもらいたいものだが。

雪山に入ったら、是非足元を見てほしい。
そして見届けていただきたい。
「KAJITAX JAPAN」の文字が何時まで受け継がれていくのか。

sak

山岳分野の物語

2011年01月27日 17時56分25秒 | 会員日記
山の記録というのは実にさまざま。
山のガイドや紀行分、山岳史や小説も決して少なくはない。
以前、山の漫画というのも紹介した。

その数からすれば、山岳という分野は意外と題材になりやすいのかもしれない。
確かに、さまざまな場面において人間ドラマの生まれやすい世界でもある。

で、
このたび紹介するのは、山の映像。
アマゾンあたりで山岳映像、映画などを探せば、新作はモチロン、過去の名作までDVD化されていて驚くことしばし。
レンタルでは余り見かけない、チョット気になるものを購入したけど「そのまんま」というまさに「買ったことで満足してしまう症候群」だ。

山が遠くになりにけり・・・見るのは今しかない!



「星と嵐」
  ガストン・レビュッファの名作を映像化。古臭いといえば古臭いが、その当時、これを作
  ったというのはスゴイことだ。
  アイガ-北壁は無理として、レビュッファの故郷、マルセイユに近い海岸の岩場には、い
  ってみたくなった。

「北壁に舞う」
  長谷川恒男氏のグランドジョラス北壁行の記録映画。作り方やBGMなど70年代の雰囲
  気がとても懐かしく、心地よい。
  映像としては遠望などが多く、迫力に欠けるがこの時代のクライマ-は世界的な輝きを放
  っていた最後の世代なのではないかと思う。

「運命を分けたザイル2」
  「2」が出ているとは知らなかった。
   初作で奇跡の帰還を果たしたジョ-・シンプソンがアイガ-北壁での悲劇、トニ-クル
   ツの足跡を追った。
   山での奇跡に悲劇。かくも山岳の2大テ-マではあるが、1作目ほどの映像美と物語に
   は欠けるか?


かくも山岳というのは物語に溢れている。確かにそんなことを再確認した。
蔵書をフト引っ張り出して見たりすると、そんな岳人の言葉やエピソ-ドがとても面白い。
そのうち、そちらのコラムなども書いてみたい。

紹介作品の閲覧希望がありましたら、お申し出ください。



ついでに・・・・。
「沢登ブ-ム来たる?」で話題のあった沢登りガイド。



「丹沢の谷 110ル-ト」入手しました。
ネットの世界では、本日の相場が4000円。

倍以上で売れるのかあ~(売らないけど)
率のいい投資だなあ。(笑)

sak

山道具の変遷

2010年12月02日 13時27分10秒 | 会員日記
一昨日、東京に集まり事があり、ついでに山の店を見学してきた。田舎に住んでいて、最近は山関係の本をトンと読まなくなった私の技術や知識は昔のままである。その知識を少しでも更新するには、山の店を見て歩くのも一つの方法である。
ピッケル、バイル、衣類、クライミング用具の変化はある程度知っているので大きな驚きはなかった。その中で、すごく驚いたのがヘルメットであった。山で、他の方がかぶっているのをよく見かけたので、最初はなんの気無しに手に取ってみた。珍百景じゃないけど、え!なにこれ!と思った。軽いのである。とにかく軽い。いまのヘルメットはこんなに軽いんだ。クライミングだけではなく、自転車とか他のスポーツにも使うらしい。ただ、通気性とか軽量化のためか穴がいくつもあいており、ここから小さな石が入らないかちょっと心配になった。驚きの一瞬であった。俺もひとつ欲しいものである。
                             ガストンガニマタ