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【音楽・編曲・作詞】ポール・ゴードン
【編曲】ブラッド・ハーク
【翻訳・訳詞】今井麻緒子
【脚本・演出】ジョン・ケアード
【出演】井上芳雄、坂本真綾
坂本真綾さんって、私はもしかして初見かも?
ああ、レミゼで観ていたか。エポニーヌだった。
この舞台は、なんと珍しい、たった二人の「二人ミュージカル」でした。
つまり、シチュエーションが原作に近いということ。
だって、これは主人公の少女ジュディの手紙で進められる物語ですものね。
なので、二人以外の登場人物はすべてジュディの視点によって、ジュディの言葉(手紙文)として語られます。
足ながおじさんこと、ジャービス(井上芳雄さん)は、その手紙を読みながら心が揺れ動き、次第にジュディに惹かれていくわけですが、その小説にないジャービス側の視点も見られたのが面白く、小説以上にロマンチックでした。
セットは最初から最後まで変わらずに、ずっと同じ、ジャービスの書斎です。
出演者は二人で、セットは一つなので、地味といえば地味。
けれども、それだけに二人の実力勝負の舞台で、これはこれで見応えというか、聴き応えがありました。
特に坂本真綾さんは、最初から最後までほとんど喋りっぱなしで、というか、手紙を読み続けていますから、すごーく台詞も多くて、歌もたっぷりだし、さぞかし大変で演じ甲斐があったと思います。
坂本さんに拍手~!!
そして、芳雄くんの、このジャービスは、なんか女心に不器用で可愛い~!!(笑)
私は子供の頃に読んだこの名作がとても懐かしくなりましたけど、今の子ども達って、こういう海外の名作とかをちゃんと読んでいるのかしら?
この「足ながおじさん」にしても、「赤毛のアン」とか「アルプスの少女」とか、「小公女」とか・・・アニメで見るのも良いですが、小説には小説の面白さがありますよね。
改めて、しかるべき時に読んでおいて良かったと思います。
ところでね、だからこれは手紙が中心なわけで、今までに何度か書いてきたけど、私は手紙のシーンに弱いのよぉ~!
弱いっていうか、ツボに嵌まるっていうか、つい泣けてくるっていうか(笑)
ジュディの手紙はとてもウィットに富んでいて、視点も面白くて好奇心も強いし、物事に対する反応や感じ方が個性的で魅力的なんですよね。
こういう手紙をもらったら、ジャービスでなくとも、誰だって「ひと目会ってみたい」とか思うでしょうね。
でもまあ、それで恋が芽生えちゃうってところが、いかにも小説なんですけど。
それでせっせと手紙を書くジュディの心の移り変わりというのに、私はちょっと泣けてきましたよ。
まあ、これ以上書くと、まるで小学生の読書感想文になっちゃうからやめますが(笑)
う~ん、手紙ねぇ…。
手紙、書くことあります?最近。
私は、ほとんど書いてないですねぇ。
もともと筆不精なんですよね。字を書くのも苦手。
かといって、メールもあんまり得意なほうじゃないし。
やっぱり、まめに書いたほうが良いんでしょうかねぇ・・・。
なんて、話はともかくとして、
そうそう! これを書いておかなくちゃ!
この「足ながおじさん」は、奨学金を援助してもらう孤児の話ですが、カテコの井上芳雄さんの話によると、あの3.11の大震災で、東北にも2000人の子ども達が両親を失ってしまったのだそうです。
それで、終演後に舞台に置かれたケースにチャリティーの募金を集めることになっていました。
芳雄くんは、あの震災の直後にも自ら募金箱を持って立ってくれたりしましたが、今もなおその気持ちを続けてくれているのには嬉しくなりました。
私も小額ですが募金をしてきました。
私たちはジャービスのようなお金持ちじゃありませんけど、僅かな額の募金でも、塵も積もれば山となりますよね。
最後まで、心温かくなった舞台でした。
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