東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

わたしが生まれる1年前に

2016-01-29 14:00:19 | ノルウェー山暮らし fjellgård
日本にいる母とLINEでビデオ通話していたときのこと

「ところで、その家は電気は来てるの?」

と天然な質問をされました

お母さま
いまこうやって話せるのは
電気のおかげなのですよ

電気があるから携帯を充電できて
電気があるからインターネットのアンテナを設置できて
ホラ、テレビも付いてるでしょ?
台所のコンロもシャワーのお湯も全て電気式

大丈夫、電気はきてます

でも
こんな山奥の一軒家に電気が供給されているなんて
客観的に見たら確かに奇跡のようです

試しに相方に
ここはいつから電気が使えるようになったのかと聞いてみたら
「きみが生まれる前の年」
との返事

それまでは電気はなく
料理は薪ストーブ(部屋を暖めるのとは別の料理専用)を使っていたそうです
日本で昔使っていたかまどと同じようなもの?

電気が使えるようになったのが
たかだか50年足らず前と聞けば
母の疑問もあながち的外れではないかも、という気がします

1950~60年代
ここは農場で多くの動物を飼っていたそうです
相方の祖母に当たる女性が早くに夫を亡くした後
主に1人で住んでいて
彼女の兄弟や別の農場の人がかわるがわる手助けをしていたとのこと

そういえば家の中にはものすごく古い写真がたくさんあって
歴史の教科書か古い映画に出てきそうな
年代物の品々もけっこうあります

つでに言うと
まだおそろしくて入っていませんが
南側の屋根裏部屋には数百kgにおよぶ大量の物たちが
何十年も使われずに眠っているらしい

片付け魔のわたしにとって
気の遠くなるような住まいですけれど

古き良き時代(?)の話を色々聞くと
カオスな家の中も
ハリーポッターかネバーエンディングストーリー的な
冒険舞台と思えなくもないかも…


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