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この度の大震災と大津波の被害に遭われた被災者の皆様にお見舞い申し上げます。
これは、千葉県の船橋市の話ではない。万葉集にも歌われた「佐野の船橋」、群馬県高崎市の話だ。(実は、一昨日11日バスツアーで南房総から水戸偕楽園へ梅見物に行く途中、高崎から川越まで行ったところで地震のためUターンして高岡へ戻ってきた。)
さて、「船橋」とは、簡易な橋のことで、川に対岸まで舟を並べて、その上に板を渡して橋にしたもの。
この物語は:
昔、この橋を渡って、深夜に逢い引きしていた男女が、これを嫌う親が、橋の板をはずしておいたため、川に落ちて水死してしまいます。
二人は、思いを遂げず、未だ成仏出来ないでいるのを、旅の山伏が祈祷して成仏する、と言う物語です。
元は「田楽」だったものを、世阿弥が作りなおした作品と言われます。トップは北斎の船橋、↓は、今の船橋(H7)。(共にネットより)
山伏に乞われるまま、里男は次のように語ります。 謡本[詞章より]
”昔この所に住みける者。忍び妻にあこがれ。所は川を隔てたれば。
この船橋を道としてよなよな通いけるに。二親(ふたおや)この事を深く厭ひ。
橋の板を取り放す。それをば夢にも知らずして。かけて頼みし橋の上より。
かつぱと落ちて空しくなる。”
この後、中入があって、里男と里女はそれぞれ霊になって現れる。山伏の祈祷により、女は成仏し、男はまだ地獄の苦患を見せるがついに仏の道を悟り、成仏する。なんとなく、「ロミオとジュリエット」や「牽牛と織女」の話を思い出すような…話だ。
ツレ(里女):山崎健
シテ(前シテ里男、後シテ男の霊):松本博
ワキ(山伏):平木豊男
ワキツレ(山伏):北島公之
間狂言:炭哲男
大皷;飯島六乃佐
小鼓:住駒俊介
太鼓:飯森友春
笛:片岡憲太郎
地謡:佐野由於 他
ツレを演じられた、私の謡の先生、山崎健先生のお話:
前場ではシテは直面(ひためん…面をつけない)で、ツレは面をつけるが、面の目の穴からシテの動きは良く見えないので、合わせるのが一苦労。それを申し合わせで、太鼓の音を頼りに動きを合わせ橋から川へ落ちる場面を演じたそうだ。あまりピッタリと合って、実際には一緒に飛び込んだのではないのでは?と、言われたとか。
でも12時だったのですね。
今朝も出勤されたでしょうか。ウチもどうして会社へ行ったかと心配しています。
家の瓦が落ちたり、棚が倒れたりしたようです。
あっと言う間の速い津波に、逃げ切れなかった方々の多さに言葉もありませんね。
最初、素謡で「船橋」のお稽古を始めた時はわからなかったけど、
能を見たり、橋の上に板を渡す、などと聞くと興味がわきました。
山崎先生の話も面白いでしょ?解釈の仕方がいろいろあるのですね。
地震の全容が分るにつれ、被災者の多さに言葉もありません。
息子は幸い地下鉄が早めに回復したので当日夜中の12時ごろ帰宅できたようです。
子を思わぬ親はありませんよね!
親子共々哀れですね!!
いろいろ調べて、周りも書いてあるので分かりやすいです。
私の横に座っていた人、実家が高崎だと言っておられました。
裏橋も聞けて、よかったですね。
ありがとうございます。
このブログまで予約のつもりでした。帰宅後、直しましたけど。
親が橋を壊したのは、我が子をチョッとだけ懲らしめるつもりだったでしょう…でも、死んでしまった。
自然の脅威は容赦がありませんね。怖いです。
無事お帰りよかったね。
被災地も橋が壊れて孤立というニュースが出ています。この話は「橋」でも恋の橋。
一日も早く復興を祈ります