Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

初めての「国立能楽堂」

2011-01-10 | 能楽

 東京へ用事で行くついでに何か観るとなれば、展覧会か帝劇ミュージカル、たまに歌舞伎座と言うのがいつものパターン。今回は1割引チケットを使うために国立能楽堂を選んだ(実際にはキッチンのテーブルの上に忘れ、使えなかったが)。 
 
5日(水)午後、JR千駄ヶ谷駅に降りると、高校バレーの試合とかで駅前は若者でいっぱい。ほんの5分ほど歩くと能楽堂の門が見え、辺りは落ち着いたたたずまいだ。昔はもっと閑静な場所だったのだろう。門を入ると、前庭が広がりベンチがいくつか置いてある。時間があったので展示室を見せてもらう。文献や絵巻物が多く、能面や能装束は後期の展示になるらしい。

 ロビーは木を基調にした造りでお土産売り場、食堂もある。正面には立派なお正月飾りが。やはり、金沢能楽堂、まして高岡の「青年の家」の能楽堂とは全然違います…。
 

 中も広い。591席だそうだ。能舞台の床材は尾州檜材と書いてある。橋懸かりも長いとのことだ。          

                       

 また、聞いてはいたが、座席の背中に画面がついており、飛行機の中のように字幕が出る。
                 

 開演前で、笛や鼓のお調べが聞こえる。画面には、”お調べー開演に先立つ楽器の最終調整”と、出ている。謡の詞や所作の説明も字幕で出る。もっとも字ばかり読んでいると舞台は見られない。

 さて、演目は:
    狂言(和泉流): 「佐渡狐」(シテ<佐渡のお百姓>)・・高野和憲
                     (アド<越後のお百姓>)・・深田博治
                     (小アド<奏者>)・・野村萬斎

    能(観世流): 「小袖曽我」(シテ<曽我十郎>)・・山階彌右衛門
                     (ツレ<曽我五郎>)・・観世芳伸
                     (ツレ<母>)・・藤波重彦
                     (ツレ<鬼王>)・・清水義也
                     (ツレ<団三郎>)・・角幸二郎
                     (アイ<春日の局>)・・石田幸雄
                      笛・・一噌庸二
                      小鼓・・森澤勇司
                      大皷・・柿原弘和
                      太鼓ナシ

 お能は観世流なので知らない方ばかり、十郎、五郎を演じられた二人は双子の兄弟でまだ若い方だった。富士の裾野の鷹狩りで父の仇を討とうと、兄弟が母に別れを告げに行く場面で、中入りはなく、最後に兄弟での「男舞」が息がぴったりで見ごたえがあった。
 
狂言方は、野村萬斎、石田幸雄さんの二人は、名前を知っている。 

 正面席の最後列で少し遠かったが、正面席は4,800円で、脇正面、中正面はそれぞれ値段が違いもっと安い。駅から近く、行きやすい場所なので機会があればまた行ってみたい。
 3時前に終了、東京駅から4時過ぎの新幹線に乗れた。ホームで並んだが、自由席も一人でゆったり座れラッキーだった。深大寺へ行った時Siさんにもらったお土産を、電車の中で開けたらこんなきれいなお正月限定のチョコレートだった。今、歌舞伎座は建て替え中、こんなお土産がデパートで売っているのだそうだ。あ、コレもお土産にしようと、つばを飲み込んで口に入れるのは我慢し、電車の中でパチリ。
          


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (風子)
2011-01-10 22:53:20
清姫さん
JR駅の近くにこんな落ち着いた所が!便利でいいですね。
座席の画面が初めての人には助かります、通の人にはうるさいでしょうが。
お土産のチョコレートよく我慢できましたね。
チョコレートに目の無い私は一つだけ、一つだけと結局半分は食べてしまうかも。
返信する
Unknown ()
2011-01-11 00:10:00
やっぱりね~。国立は違いますね。
文字の出るのは、日本語だけ?
施設が立派なのに驚きです。
瀬賀先生も連調連管で出られたことがります。

これ、お茶のときテーブルに置いてありましたね。だいぶ少なくなっていましたが・・
写真を見て、気づきました。
返信する
Unknown (清姫)
2011-01-11 09:37:20
風子さん
和服姿の人もチラホラ見えたけど、駐車場はないようでしたから、JRか地下鉄で来るのでしょうね。
字幕、消すこともできるのですよ。
チョコ、実は写真を撮ってから1個食べました。
返信する
Unknown (清姫)
2011-01-11 09:40:18
姫ちゃん
最初に、日本語、英語、表示しない、を選びます。5年ほど前に取り入れたそうですよ。
金沢の方達や、荒井さんの名も、今年の公演の中にありました。
チョコ、お茶の時開けたとたんに減って行きましたから…。
返信する
Unknown (森のくまさん)
2011-01-11 09:41:03
清姫さま
やはり「都」ですね。
観客も和服の人もおられて華やかな雰囲気。
会場とも合いますね。
返信する
Unknown (清姫)
2011-01-11 14:06:47
くまさん
お正月の公演だから特に華やかに感じたのでしょうね。
食堂も満員でした。
昔、国立劇場で歌舞伎「忠臣蔵」の通しを観たことがありますが、混雑ぶりがすごかった。
それほどでないのがいいと思いましたよ。
返信する

コメントを投稿