能 三番
10/27(土)午後、茶々姫教室の日、お稽古前のお喋りのひと時のこと。最後に到着したANさんが、慌ただしい声で「Eテレ 見せて。今、能・狂言で『通小町』と『雷電』をしているよ。」 さっそく、茶々姫さんがテレビをつけると、ちょうど狂言の最中。お稽古が始まるので最後まで見られない。すぐに家に電話をして、娘に録画を頼んだ。NHK Eテレ「古典芸能 能・狂言」の番組だ。
帰宅後、「雷電」を見た。宝生流家元 宝生和英(かずふさ)さんのシテである。上演の前に家元自らの解説があった。
〈あらすじ〉 比叡山の僧、法性坊は菅原道真の師であった。天下のため護摩供養をしていると道真の霊があらわれ「自分は冤罪で左遷され死にいたったので、雷となって内裏に行き恨みをはらそうと思う」と述べる。そして「朝廷は悪霊退散のために法性坊を招くだろうが、もし呼ばれても参り給うな」と願う。法性坊は「比叡山は天皇の祈願所であるため、三度勅使が来たら断れない」と答える。それを聞いた道真の霊は、本尊の前に供えてあったざくろを噛み砕き、寺の戸に吐きかけると扉は燃えあがった。法性坊が法力で消し止めると、道真の霊は走り去る。(ここまでが前段)
後段は内裏で雷となった道真の霊が暴れまわり、法性坊の法力と対決する。最後は朝廷から「天神」の神号をおくられ、礼を述べて黒雲に乗り立ち去る。
宝生流では、宝生流の大後援者であった加賀藩主前田氏が菅原道真の子孫と称していたことに遠慮して、道真の霊が雷神となって内裏を暴れまわるところを改作し、朝廷を寿いで舞を舞うという筋にして上演する。曲名も「来殿」と改めた。
だが、2年前に本来の「雷電」を復曲させ、難しい技も取り入れて演じている、と若き家元が秘めた決意を語っておられた。その後、偶然、後場だけのyoutubeを見つけたので、ぜひご覧ください。中入り後15分ほどです。シテ、ワキ、囃子とも迫力があります。画面に字幕も入るのでわかりやすいですよ。(写真は、トップ、↓ともに別の能のものです)
http://www.youtube.com/watch?v=GWUMUyfZqIo
11/4(日)、金沢定例能を なはさん、ANさん、SAさんと4人で見に行った。金沢駅2階でランチの計画で、店探しをする。これが楽しい。↓は、時間がかからず、値段も安く、好みにも合うと選んだランチ、「月替わり 料理3点とデザート付き」野菜中心のご膳で990円。店は、「八兆屋駅の蔵」。
駅前シャトルバスで能楽堂へ、と急いで店を出る。
定例能は、「柏崎」と「小鍛冶」の2曲。「柏崎」(シテ:佐野由於、ワキ:殿田謙吉、ワキツレ:平木豊男、子方:渡邊真之助)については、12月素謡で出るので、その時に内容を書きます。
「小鍛冶」は、一昨年の冨山薪能、今年の高岡薪能で家元のシテで鑑賞したので、どうしても比べてしまう。この日は、シテ:渡邊茂人、ワキ:苗加登久治、ワキツレ:荒木克弥の皆さん。渡邊さんもお若い方だが、やはり動きは20代の家元には敵わないと言うのがいつも厳しいANさんの感想。だが、キビキビトした稲荷明神の所作、宗近(ワキ)と二人で刀を打つ呼吸はぴったり。ちょうど暗記した最終場面は、言葉がよくわかるので聞いていて心地よかった。太鼓(大橋紀美)も女性だが力強く、これも「早笛」 「舞働き」など日頃よく打つ手なので、体が自然に動くほど。知っている曲を聞くのは楽しいものだ。
かくして4人での金沢行き観能ツアーは、無事に楽しく終わりました。
お能はあらすじがわかっているから、安心して観られますね。謡や舞や囃子を楽しめばいいと言う気楽さがあります。眠いことももちろんありますけど、ね。
4日のお能、ぜひアップしてくださいね。
今週土曜日にニースに戻るようです。忙しそう…。
私はお能は知らないのに見ているうちに次第に誘い込まれていきます。11月4日の金沢のお能もアップしたらいいと思っていますが忘れっぽいので、どうなることか?
小姫様の楽しそうな姿を想像しますと私も幸せになります。
謡と太鼓、習い始めて10年ちょっと、そろそろ限界かとも思いますが、見る楽しみだけは続きそうです。
忙しいのに合唱に駆けつけてくださりありがとう。声は出せば出るようになる、とはくまさんの言葉です。私は息が続かなくてブレスばかり。
ルチャナは貸し切り寸前で長居ができず、残念でした。ぶどう、重なってごめんなさい。いただいた2房を茶々姫さんとなはさんに持って行ったので…。
昔は讒言により冤罪と言うのは、しょっちゅうだったのでしょうか。自ら怨霊になり、それを晴らす話がよくありますね。そして道真は天神様になった、というのが面白いです。
直島の紹介を楽しみにしています。倉敷も久しぶりに良いでしょうね。ゆっくり楽しんで来てください。
娘にはメールで伝えました。マークとブリストルをドライブしているようです。
お友達と金沢で観能は粋ですね。
レパートリーが増えて、聴いていて体が動くほどになるのは楽しいですね。
昨日は素晴らしい合唱を聴かせていただきありがとうございました。
あんな声が出せたらいいな~。
昨日の合唱も素晴らしかったしルチャナのケーキも美味しかったです。
葡萄も美味しくて、家族みんな大喜びです。今日は茶々姫様宅でもよばれてきました。
「雷電」で思ったのですが、冤罪は晴らさなければなりませんね!和英様がこの演目を復活なさろうとされたのは素晴らしいことではないかしら?今も昔も「冤罪」をそのままにしておくのは人の道に反しますものね。和英さんはとてもいい感覚をもっていられます、と改めて思いました。
百名山は私も気がつきました。録画してみます。昨日の「らら・クラッシック」はまだ見てませんが録画してあります。
今回は正倉院展は見られません。15日に出かけて直島・倉敷・最後の日は京都で女学校時代からの友達とデートです。18日の夜9時頃帰ります。
おまけに19日もお茶はすると言われました。疲れて帰ると言うと、電車の中で眠っておいで、と言われて。26日はお茶は休みなのです。(誰かの都合で)
今日はもう一ついい事がありました。小姫様からコスモスの綺麗なハガキが届きました。返事は出す甲斐性がないですがとても嬉しく頂きました。ありがとう。
素晴らしい合唱でしたね。何よりも歌っている人たちや指揮者の心が伝わって来ました。
ルチャナはいつかゆっくりとランチに行きましょう。
雷電、面白かったでしょう?二つの壇が、紫宸殿になったり、なんとか殿になったりも面白いですね。「日本百名山」のテレビは、明日月曜日Eテレでした。思い違いでゴメンナサイ。
今日は、正倉院展をやっていますね。くまさんが行って来られたようです。
なはさんの直島、奈良はいつからですか?正倉院展は終わっているのかな?
今日も有難う御座いました。無事に帰られましたか?
素晴らしい音楽会でした。お土産も頂いて、ルチャナにも連れて行ってもらって、いい日でした。(いい話が聞けたのも)
今「雷電」をゆっくり見ました。やはり「和英さん」はきびきびと素敵です。
何にも知らないのに教えてもらってとても楽しいです。
なはさんのコメントを読んだ後、いくつか追加、訂正をしましたよ。店の名前も書きました。
「小鍛冶」は、何度見ても面白い能ですね。
「雷電」がテレビで観られたのは幸せでした。
ANさんのおかげです。彼女はとても詳しく、目も耳も肥えているので辛口批評になるのですね。
謡を習い、その能を見るのが楽しいと最近気づきました。
お家元の和英さんは姿がいつ見てもいいです。「雷電」はこんな話しだったのですね!それで「天神様」というのですね。でも、和英さんの考え方というのか、とにかく素敵です。今はご坊さんを待っているので落ち着きません、後でゆっくり鑑賞しますね。
11月4日の金沢のお能も良かったです。清姫様は一緒に心で演じられたのですね。そこまで勉強なさって、偉いし楽しいでしょう。読んでいる私も楽しいです。
渡辺さんのも私はうっとり観て聴いてきました。