Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

映画「家族はつらいよ」

2016-04-23 | 映画・テレビ・演劇・芸能

  3月末の「あかね」のボランティアの日、「『家族はつらいよ』が面白かったよ」とNAさん。しばらくして、平米の謡のお稽古日、TOさんが「『家族はつらいよ』を見て来たよ。面白かった」と言われる。もう終わりそうだし、諦めかけていたが…。やはり見ることにする。
 4/12(火)、真生会眼科の定期検診の帰りにイオンに寄った。山田洋次監督の「東京家族」と同じメンバーの家族構成だ。次男の職業がピアノ調律師、その恋人の職業が看護師と言うのが前作と違うが、↓の8人の登場人物はまったく同じだ。 

 《あらすじ》
 
長男・幸之助(西村雅彦)の一家や、次男・庄太(妻夫木聡)と世代で同居をする平田家。主の周造(橋爪功)は、妻・富子(吉行和子)が、趣味の創作サークル(小説を書く)の仲間たちから誕生日にバラのプレゼントをもらって来たのを見て、自分も贈り物をしたいから何か欲しいものはないかと、尋ねます。すると富子は、机の引き出しからやおら離婚届を取り出し、「コレにサインを」と言うのです。思わぬ事態にぼうぜんとする周造。そんな中、金井家に嫁いだ長女・成子(中嶋朋子)が浪費癖のある夫・泰蔵(林家正蔵)と別れたいと泣きついて来ます。追い掛けてきた成子の夫の言い訳を聞いていらついた周造は、思わず自分も離婚の危機にあることをぶちまけてしまいます。

 平田家はテンヤワンヤの大騒ぎとなり、泰蔵は周造の女性問題が原因だと、探偵に探らせまでします。いよいよ「家族会議」を開くことになった日、庄太は恋人(蒼井優)を皆に紹介しようと連れて来て、8人全員が顔を合わせることになります。
 離婚の理由は?と尋ねられ、富子は、「もう、お父さんが嫌になったのよ。大きな音でうがいをするし、何度言っても脱いだ靴下やパンツは裏返しだし、昔は男らしいなって思ってたけどもう、嫌いなの・・」 

 
すったもんだの家族会議は、泰蔵が取り出した一枚の写真で思わぬ方向へ。 周造が、近所の飲み屋のかよ(風吹ジュン)の手を握っている写真を突きつけられて、ショックで倒れてしまったのです。皆、周造がこのまま死んでしまうのではないかと大騒ぎで救急車を呼んだのでした。周造の運命は?…・…
 そして最後の場面は…
 「お前がどうしてもと言うならコレを」 と、離婚届に判を押して渡しました。 「今まで世話になったな、ありがとう」
 
やがて富子の足元には細かくちぎった薄い紙が散乱し、「あなた、やっぱり死ぬまでご一緒しますわ」

 なはさんは、「日本の男性に対する警告、戒めだよね」と言われた。私は、それもあるけど、庄太の恋人が、「自分の両親も離婚した、その時、母と自分がひっそり家を出た、家族皆で大騒ぎして家族会議を開き、話合うなんて羨ましい」と言った言葉が印象に残った。今の、家族の崩壊を嘆いていると言うのが最初の感想だった。
 しばらくして義妹からメールが来た。彼女は、最近結婚40周年記念の旅行に出かけたばかり。その時に何かトラブルがあったらしく、旅行後すぐに映画を見て最後の場面で涙が流れたと言う。それぞれ年齢や立ち場により受け止め方が違うのは当たり前だが、男性のみなさんの感想を聞きたいものだ。

 ところで、富子はほんとうに夫が嫌になり、離婚したかったのだろうか。小説のネタにするため経験してみたかった? それとも一人で自由に生きてみたかった?