Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

2度目の「農家レストラン大門(おおかど)」

2016-04-21 | 食物

  昨秋、合唱仲間のSAさん、MIさんと出かけた「農家レストラン 大門」。今回は、昔 中田に勤めていた仲間と一緒にランチに出かけた。年に2,3回のランチ、次回の日と場所を決めて解散と言うルールがうまく機能し、ここ数年続いている。名付けて「あしつきの会」。

 ↓が「農家レストラン大門」の正面。SAさん達と来たのは雪吊り作業の頃だった。立山連峰が見渡せきれいだったがこの日は曇り空で見えなかった。

  ↓は、組子入り筬欄間(おさらんま)。筬とは織物の経糸と横糸を整える織機の一部。私の実家の隣が筬やさんだった。

 ↓ 床の間には五月人形。説明の方が「さつき人形」と言われたのに違和感があった。旧暦の「皐月」は季節感を出すために使われたのだろうが、ここはやはり「ごがつにんぎょう」の方が自然。右の写真は朱塗りのご膳やお椀。 

                

 食事の場所は、仕切りが取り払われ広く感じる。バスツアーの客がどっと入って来られ、なるほどと思った。1年前のオープンだが、大変なにぎわいのようだ。
 ↓、まず、名物の「大門そうめん」。

 ↓ 「丸山(まるやま)」。運んで来られた方が私たちに、「お近くの方ですか?」と聞かれ、丸山の説明をされた。見たことのある方と思ったら、女将の境さんだったようだ。私たち砺波地方の者には懐かしい報恩講(いわゆるホンコサマ)に欠かせぬ懐かしい料理だ。柔らかく甘くどい味がしみている。
 これは、水気を絞った豆腐に、筍、しいたけ、山菜、他いろんな野菜を詰めて成型し油で揚げたものであり、一般にはがんもどきと呼ばれている。砺波地方に流れる庄川の中上流区域では「まるやま」と呼びます。

 ↓ いとこ煮。「いとこ煮」は、小豆、南瓜、ごぼう、里芋、大根、豆腐など、堅いものから順に煮て行く料理で「追い追い煮る」の意味から、「追い追い」と「甥々」とかけた洒落で「いとこ煮」と呼ばれるようになったと言うのが定説らしい。私はずっと、小豆と南瓜か里芋が、親子ならぬ従兄弟だとか、なんとか聞いていたものだが。

 ↓ ゆべし。

 ↓ 舞茸、こごみ、コシアブラの天ぷら。

 ↓ 白和え。

 ↓ 大根菜のよごし。

 食事の後、家の裏にある「なまこ壁」を見せていただいた。射水市の竹内源蔵さんと言う方の制作で、形と言い厚さと言い、名人の作とのことです。   

          

 ↓は、「農家レストラン大門」のHPです。
 http://www.n-r-ookado.co.jp/

  ↓は、HPにアップされた女将さん。

          
  境嘉代子(女将)さん   
     
   富山県砺波市で地元の食文化を研究し、郷土料理を広める活動をしています。
市役所や地区の公民館など、さまざまなところで研修や試食会を開いています。
 

 これには後日談がありまして…。千葉に住む友人のAsaちゃんのお姉さん(中野に住んでおられ、私が学生時代に下宿をさせてもらっていた)が最近、毎年「城端曳き山祭」見に来ておられるそうです。今年も計画しておられるようで、その時に「まるやま」を買って帰り、家で料理して食べたいとのことです。どこで求められるか、女将さんに聞かなければなりません。