1/24(月)、高岡ふれあい福祉センターで、演劇の3月例会「てけれっつのぱ」の「制作部の島村さんを囲む会」があり、参加した。
「あじゃらかもくれん きゅーらいす ○○○○(○のところは演者によって違う) てけれっつのぱ」と言う意味不明の言葉は、落語「死神」で死神を追い払う呪文に出てくるそうだ。
小樽在住の作家、蜂谷涼氏の短編集を、劇団文化座の佐々木愛さんが小樽の本屋で見つけ、みんなで回し読みをし、公演に取り上げた。
脚本の瀬戸口郁氏は文学座の俳優さん。原作よりさらに面白いお芝居に出来上がった。演出の西川信廣氏も数々の賞をもらっている有名な演出家である。
文化座と言えば、鈴木光枝さんの「おりき」や「荷車の歌」など、貧しい農民が働く姿を思い浮かべるが、この「てけれっつのぱ」は、”エンターテインメント時代劇”なのだそうだ。2008年に初演、文化庁芸術大賞を受賞し、その後全国を巡演し人気を博し喜ばれている、と島村さんは話された。
鈴木光枝さん(劇団創設者の佐々木隆の奥さん)の娘、佐々木愛さんも還暦を迎え、今や若手の俳優さんがどんどん育っており、このお芝居でもたくさん活躍している。(↓ はHPより稽古場風景)
前回の文化座高岡公演は「天国までの100マイル」 (浅田次郎原作)だったが、やはり若手俳優さんがたくさん出演しておられた。
《ものがたり》: 明治維新そして文明開化。旗本の嫁でありながら没落し、芸者となったあや乃、あや乃を妾にした官吏の妻佳代、あや乃をを助ける主人思いの女中おセキ…この3人の女と仲間たちが、北の果て、小樽の「きし屋」と言う万屋(よろずや)で、肩を寄せ合い暮らしている。その「きし屋」がやくざから立退きを迫られている…。あや乃を思慕する俥曳きや謎の混血娘のロビンは…。
江戸の名残をとどめる文明開化の東京と、開拓まもない北海道は小樽で、愛憎と人情に満ちた悲喜劇が繰り広げられる…。(チラシより抜粋)
3人の女の中で、佐々木愛が演ずるのは誰だと思いますか。そう、おセキさんです。意外と言えば意外、なるほどと言えばなるほど。見てのお楽しみがいっぱいありそうなお芝居らしい。「元気」「活力」「希望」を皆様の心に少しでもお届けしたいと、劇団よりのメッセージがあった。
劇団文化座の「てけれっつのぱ」は、3/28(月)夜公演、29(火)昼公演の2回、高岡文化ホール です。