Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

袴を新調しました~高岡市芸術祭

2009-11-11 | 能楽
 11/8(日)は「高岡市芸術祭」。例年だと、邦楽・洋楽と2日間に
わけ、邦楽の部は市民会館で開かれる。能楽の他に、日舞、
民謡(踊)、筝曲、尺八、詩吟(舞)…あらゆる分野からの総出演。
 一方、洋楽の部は、合唱、独唱、楽器演奏、バレーなど、文化
ホールで開かれていた。

 今年は、開町400年を祝う行事として、1日だけ、邦楽洋楽のコラ
ボレーションと言う企画になったようだ。だが、能楽の先生方が、
単独の舞台を希望され(コレはあくまで私の推測だが?)たので、
時間が短く、仕舞や舞囃子ができない。そこで、笛と太鼓、地謡の
アンサンブルである「連調連管」に決まった。太鼓方は少ないので、
私たち、公民館組にも出番が回って来たのです。

 「西王母」は、今まで何度も打っているが、高岡文化ホールでの
オープニングとあれば緊張する。青年の家の能舞台のように、お浚
い会だから、では済まされない。文化ホールの舞台は、詩吟をやっ
ていた頃何度か立っているし、地謡でも一度出ている。だが、太鼓を
打つのは初めて。決まってから2ヶ月ほどずっと気にかかりっぱなし
だった。

 ついでのことに、と言うか、景気づけに袴を新調することにした。
習い始めて9年、そろそろ止めようかという頃になり、馬鹿げている
がもう「ひとふんばり」のけじめとしよう。
 謡の山崎先生のお店でお願いし、1週間ほど前に仕上がった。
襦袢や着物の丈など着付けのポイントを教えてもらう。      

       

 当日は、晴れ上がったよい天気。11時集合、11時半から申し合わ
せ(リハーサル)。駐車場が心配で早めに出た。どうやら高岡高校
構内に止められた。公孫樹の黄色が美しい。
               

 文化ホールでは、民踊や詩吟・詩舞の人達がもう衣装をつけ
て待っておられる。
 太鼓の上田先生は、早くから汗だくで「しらべ」(太鼓の紐)を
締めておられた。私たちのリハーサルは洋服のまま。
 舞台の上に、鏡板、4本柱、橋掛かりもある「能舞台」が作ら
れていて驚いた。たった10分の演奏のためにだ。太鼓は4人。
笛が9人、地謡が10人。先生も入られるので安心だが、私自身
は3箇所間違った。昨夜も今朝も、通し稽古をしなかったからだ。
でも、リハーサルで間違うと本番は大丈夫のことが多い。
 昼食の前後、Siさんと二人で膝を叩いて、何度も練習した。
部屋の中は暑く、着物を着るのも汗だく。袴を山崎先生につけ
てもらう。「同じ所に両足入れたらアカンよ」と言われながら。
さあ、準備完了だ。

 本番。落ち着いて気持ちよく打てた。「西王母」とは3千年に
一度だけ花が咲き、長生を約する桃の花。その実を帝に献上
し、喜びの宴が催される、と言うおめでたい曲。その曲で幕が
上がり、開会式が行われたはず。私は、その後、客席にも座らず、
呈茶席にも、華道展にも寄らずに、一旦帰宅後、富山へ。
「細雪」の割引チケットが買えたのだ。

 出番の合間に、同じ太鼓方のTさんから、「高岡能楽会」のHPを
担当しておられると、聞いた。ときどき訪問したい。