3日間の過密スケジュールの最終行事は、オーバードホールの
「細雪」。元の職場の厚生会が、毎年、観劇や野球、サッカーの
観戦、講演会を企画して、割引券を募集する。春以来何度も応募
するが、毎回ボツ。まったくくじ運が悪い。ようやく当選したのが、
「細雪」公演だ。S席1万円が7,000円に。5時開演の夜公演を選んだ
のがよかったかも。
8日(日)芸術祭の出番が終わるとすぐJRで富山へ。前日は市民
プラザ、今日は北口。出るとすぐライトレールの乗り場があり、線路
沿いに花のバスケットが飾られている。一度乗ってみたい。夜の
ライトアップも始まったとか、終演後に見られることだろう。
オーバードホールの1Fホールのデコレーションツリー。2Fロビー
ではすでに待っている人達が。まだ行列はできていない。杖をつい
た年配の方が何人か椅子に座って待っておられた。和服姿の女性
も。富山市内の方たちだろう。
谷崎潤一郎の「細雪(ささめゆき)」は3度映画化されている。
3度目の(1983年版)映画を何回かテレビで見た。市川昆監督で、
女優陣は、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子の豪華
版だった。
舞台は、菊田一夫の脚本で1200回上演されているそうだ。様々な
女優さんの競演で。だが、地方ではめったに見られず、今回は絶好
のチャンスだ。
新しい顔ぶれは:
長女鶴子 ”御寮人様”(ごりょんさん)に高橋恵子
次女幸子 ”中姉ちゃん”(なかあんちゃん)に賀来千香子
三女雪子 ”雪姉ちゃん”(きあんちゃん)に壇れい
四女妙子 ”こいさん”に中越典子
この呼び名からもわかるように、舞台は大阪、船場(せんば)、
時代は昭和10年代、戦争が始まる直前だ。
徳川の時代からの木綿問屋、蒔岡商店の四姉妹。暖簾を守り、
格式を重んじる本家の長女、姉と妹達の間に立ち気を使う分家の
次女、縁談を断り続け婚期が遠のいている三女、活発で自立を
目指している四女。
話は、雪子のお見合い、妙子の自立までの苦労、蒔岡商店の
倒産を中心に進み、姉妹同士や夫たちの思いやりが美しく描かれ
る。映画では夫たちのリアルな部分も出ていたが舞台ではない。
雪子を壇れいが演じるのも話題の一つ。彼女の「ふぅん」は、
強調しすぎ。(笑いをとる演出だろうが)3人の子役(本家の兄弟、
分家の娘)が元気よく愛らしい。
そして、花見(原作ではホタル狩、月見も)などの伝統的行事
や舞の会などの上方文化が慌しい世相の中でも残されている。
舞の会の場面では、中越典子があでやかに地唄舞「雪」を舞っ
た。ここで拍手が来なかったのは、富山だな~と思った。見せ場
なのに…(たぶん)。ま、その後は肝心な場面では、拍手が起こ
ったが。
姉妹の着物の「虫干し」の場面では、会場からため息が出た。
写真は、K新聞より。
もちろん、場面が変わるごとに4人の衣装が変わるのも楽しみの
一つ。「細雪」を見る人の中には、着物を見に来る人もいるそうだ。
「どんな世の中になってもあの花だけは、咲き続けますやろな…」
のセリフで終わる「紅枝垂桜」の終幕は華やかだった。
5時開演、8時20分終演。休憩が2回あった。オーバードホールを
出て、余韻に浸りながら電車時刻を待つ間、ライトアップを眺めた。
「細雪」。元の職場の厚生会が、毎年、観劇や野球、サッカーの
観戦、講演会を企画して、割引券を募集する。春以来何度も応募
するが、毎回ボツ。まったくくじ運が悪い。ようやく当選したのが、
「細雪」公演だ。S席1万円が7,000円に。5時開演の夜公演を選んだ
のがよかったかも。
8日(日)芸術祭の出番が終わるとすぐJRで富山へ。前日は市民
プラザ、今日は北口。出るとすぐライトレールの乗り場があり、線路
沿いに花のバスケットが飾られている。一度乗ってみたい。夜の
ライトアップも始まったとか、終演後に見られることだろう。
オーバードホールの1Fホールのデコレーションツリー。2Fロビー
ではすでに待っている人達が。まだ行列はできていない。杖をつい
た年配の方が何人か椅子に座って待っておられた。和服姿の女性
も。富山市内の方たちだろう。
谷崎潤一郎の「細雪(ささめゆき)」は3度映画化されている。
3度目の(1983年版)映画を何回かテレビで見た。市川昆監督で、
女優陣は、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子の豪華
版だった。
舞台は、菊田一夫の脚本で1200回上演されているそうだ。様々な
女優さんの競演で。だが、地方ではめったに見られず、今回は絶好
のチャンスだ。
新しい顔ぶれは:
長女鶴子 ”御寮人様”(ごりょんさん)に高橋恵子
次女幸子 ”中姉ちゃん”(なかあんちゃん)に賀来千香子
三女雪子 ”雪姉ちゃん”(きあんちゃん)に壇れい
四女妙子 ”こいさん”に中越典子
この呼び名からもわかるように、舞台は大阪、船場(せんば)、
時代は昭和10年代、戦争が始まる直前だ。
徳川の時代からの木綿問屋、蒔岡商店の四姉妹。暖簾を守り、
格式を重んじる本家の長女、姉と妹達の間に立ち気を使う分家の
次女、縁談を断り続け婚期が遠のいている三女、活発で自立を
目指している四女。
話は、雪子のお見合い、妙子の自立までの苦労、蒔岡商店の
倒産を中心に進み、姉妹同士や夫たちの思いやりが美しく描かれ
る。映画では夫たちのリアルな部分も出ていたが舞台ではない。
雪子を壇れいが演じるのも話題の一つ。彼女の「ふぅん」は、
強調しすぎ。(笑いをとる演出だろうが)3人の子役(本家の兄弟、
分家の娘)が元気よく愛らしい。
そして、花見(原作ではホタル狩、月見も)などの伝統的行事
や舞の会などの上方文化が慌しい世相の中でも残されている。
舞の会の場面では、中越典子があでやかに地唄舞「雪」を舞っ
た。ここで拍手が来なかったのは、富山だな~と思った。見せ場
なのに…(たぶん)。ま、その後は肝心な場面では、拍手が起こ
ったが。
姉妹の着物の「虫干し」の場面では、会場からため息が出た。
写真は、K新聞より。
もちろん、場面が変わるごとに4人の衣装が変わるのも楽しみの
一つ。「細雪」を見る人の中には、着物を見に来る人もいるそうだ。
「どんな世の中になってもあの花だけは、咲き続けますやろな…」
のセリフで終わる「紅枝垂桜」の終幕は華やかだった。
5時開演、8時20分終演。休憩が2回あった。オーバードホールを
出て、余韻に浸りながら電車時刻を待つ間、ライトアップを眺めた。