あしたのタネをまく、アシタネブログ!

今日よりちょっといい、明日にしませんか

想像力、妄想力の楽しみ方

2023年03月22日 19時06分21秒 | ひとりごと

「地球の裏側で起きている事件の被害者の気持ちを想像できる」ことが文芸作品をつくる人には大切であるという趣旨の話を聞いたことがある。

以前、TBSTV「さわこの朝」に出演していた湊かなえさんを見ながら、上記の言葉を思い出した。ちなみに、湊かなえさんは、ミステリー作家として20作品以上を執筆しており、2010年松たか子さん主演の「告白」が有名である。

テレビでの懇談の中で、ミステリー小説を書くときのことを話していた。ちらしの裏面にミステリーの関わる単語を書き続ける。そして、どの単語が目に留まるかと考える。例えば「復讐」という言葉であれば、「誰が」「誰に」「何のために」と深めていく。その過程で、「何をされたら一番ダメージを受けるか、傷つくか」を考えていくのだそうだ。それはまるで、水面に投げた小石が波紋を描いてような瞬間であるという。

緻密な構成の支えとして、徹底した登場人物の性格付けを心がけており、「履歴が決まれば人物が動いてくれる」として執筆前にはどんな脇役でも履歴書を作っている」という。

まさに、その想像力が小説に深みを増していると推測できる。想像にリアリティを持たせる作業なのかも知れない。一般人が想像で終わらせてしまうが、そこに証拠・根拠、証言、形跡などをストーリーとして、アウトプットすることで想像に付加価値がつくということだろう。

ペン1本、現在ではPCのタイピングで、どんな世界でもつくれる才能。改めて無からつくりだす凄さを感じる。そんな作者の創造力を感じながら、どんな展開をつくれるのか、到着点をどう考え、そこに至るまでのストーリーを組み立てなのかなど、違った視点で本を読む楽しみもあると感じる湊かなえさんのお話でした。


「物を大切に」と100回言われるより、 1回つくるほうが、身につく

2023年01月18日 06時50分52秒 | ひとりごと
「物を大切に」と100回言われるより、 1回つくるほうが、身につく

コニシ(接着剤メーカー)のポスター(2016年)より。
当事者になった方が、その意味がわかる。
これって、全てに共通していることですね。

研修でも、ことばだけでなく、リアルに体感する機会をつくることが大切にしています。


悪夢、それとも啓示

2022年06月13日 06時51分55秒 | ひとりごと
昨日の夢は、体調が悪くなり、セミナー講師として登壇できない・というものでした。

私の仕事は、数ヶ月先の予定に合わせて、計画したり準備したりという繰り返しです。当日のキャンセルは、お客さま、そして受講生に、さまざまな損失を与える。

改めて健康維持を含めての自己管理の徹底、不可抗力による影響を避けるための工夫が必要なのだと感じました。

こんな風に、夢でそっと教えてくれる機会と気付きを大切にしたいものです。

新しい年に

2022年01月04日 04時37分55秒 | ひとりごと
2022年、新しい年が明けました。 

1年のスタート。 

といっても、べつに人間以外の生物にとっては、 

連続した時間の一部であるだけかもしれません。 


暦をつくり 時をくぎり、 

生きていることを、意図的に「認知」する。 

人間て、すばらしいですね。 

健やかに、こころ豊かな一年を祈念しています。 

本年もどうぞよろしくお願いします。

年賀状の投函

2021年12月30日 07時34分43秒 | ひとりごと
寅年の年賀状投函は、本日。それというのも、12月はすこぶる忙しかったためだ。

ちなみに私の年賀枚数は、約100枚、友人、知人、会社、団体のもの併せて、4種類を内容を変え作成している。

宛名は、万年筆で書き、添え書きを含めると10時間程度。

最初は、大変だと思っていたが、投函し終えてみると、会えない人に思いを馳せる時間であり、しかも63円で1年の始めにちょっとした交流ができる機会なのだと感じた。

一方、年賀状をお送りした方にとって無理かけているのかなと思う反面もあり、判断に悩む。

何故なら、SNSやメールが発達した昨今、年賀状の意味が変わってきていると思うからだ。

皆さんは、どうお考えですか。

「尿管結石」そして、「石」との別離

2020年04月30日 06時20分05秒 | ひとりごと
前回からの続き)

4月20日(月) 救急車で運ばれてから8日目。水分を2リッター以上、意識して飲むように継続しているが、慣れない私には量が多くて、苦しい・・・。夜7時脇腹に重い痛み、座薬を飲み横になって休み、90分程で痛みは引いた。

この病気は、 再発率70%と再発の多い疾患のため、日常生活では水分をしっかり摂取することとバランスの良い食事予防法として推奨されている。 これまで健康管理を意識してきたけれど、結果的にこの病気。還暦を過ぎ、10年間乗った愛車のように、メンテナンスの重要性を知ることとなった。

4月22日(水) 書類を届けるため知人Yさんの職場に立ち寄った。Yさんは、私が救急車で運ばれたことを知って驚いたという。彼も、「石」持ちとのこと。「石」繋がりになったね」と笑顔で談笑。お互い急にこころの距離が縮まったよう。「石」、こんな繋がりもあるのかと60年目にして、初めての感覚を味わった。(*^▽^*)

Yさんは、こう付け加えた。「先輩も尿管結石で、出てきた石を見せてもらったことがあった。まさに“軽石のこんぺいとう“のようだったと。こりゃ、痛いよね。私もこれから石がでてくるので、またくわしいことを教えて」と彼は結んだ。確かに、こんぺいとうのぶつぶつした突起を想像するだけで、痛みが増すように思う。それにしても救急車で運ばれる時は息絶え絶えだった・・・。



再び午後6時から痛みが少しあり、薬を飲み横になって休む。1時間程で痛みは無くなる。

4月23日(木) 朝、多量の血尿。もしかして、石が出た?、一瞬脳裏をかすめる。次回の診察が4月28日、そこで結果がでる。いつ襲ってくる痛みという爆弾を抱えたような毎日にサヨナラしたい。

4月27日(月) 23日以来、痛みはない。明日は診察日。結果が楽しみの反面、ちょっと恐い。もう、いつ襲ってくるかわからない痛みは勘弁して😭。

4月28日 病院での診察。腹部のレントゲンを撮ったが、石は見つからないとのこと。医師より「排出されたからも知れませんね、痛みが出たら薬を飲んで、病院へ来てください」とのこと。よかった♪。まずは一安心。

救急車で搬送されて2週間。この機会に何かを変えなければと考え続けていた。何故なら、こんな機会がないと気持ちや生活を改善できるないと思うから。あれこれ考えているうちに、気付いたら3つのことを始めていた。

1つは仏壇に一日の終わりと最後に手を合わせ、日々の営みにお礼と感謝すること。

2つめに、計画的に時間を使うこと。具体的には、左に計画、右に行動結果を書いたスケジュール表の作成。可視化すると、無駄が多いことがわかった。

3つめは、復習の徹底。何故なら、復習しないと脳に定着せず、学習が無駄になることが多い。これまで情報量を高めようと新しいことに目を奪われがちにだった。これまでは、知識が確実に定着していないため、不安もあった。結果的に時間がかけた割には成果が低かったように思う。

改めて、上記を眺めてみると病気を患って、「時間」を強く意識するようになったのだと思う。もしもあの時、命に影響があったらと思うと、ある意味拾った命とも思えるかもしれないと考えてみよう。

長くて短いこの2週間。こんな経験をしながら、成長していくのだなと改めて思う。今回は自分で仕掛けたというのが本音なんだけれど・・。どんなに頑張っても、仕事ができるのは20年。毎日が勝負だと思えるようになってきた。

初、インコ。戸惑いながら育てています。

2020年04月26日 16時31分25秒 | ひとりごと
4月初め、嫁がインコを購入しました。名前は「メロ」と名付けました。種類は、ボタンインコ。アフリカ南部のタンザニア、東部ザンビア、北西部モザンビーク、北部ローデシアなどに生息するインコで、別名ラブバードと呼ばれるようにペアへの愛情が深く、一羽飼いなら飼主に対して愛情を注ぐためとても馴れやすいとウィキペディアで紹介されています。確かに、パソコンで仕事をしているとじゃれてくるなど、人懐っこい面はあります。

これまでは忙しくて、ペットの面倒を見ることができませんでしたが、コロナウィルスの影響で在宅勤務が多くなり、現在は餌やりやかごの掃除などをしています。慣れてみると、少しずつ自分のなかで愛情が増してくるのがわかります。


1日数回、かごから出してパソコンの上や机の上、手の中で遊ばせています。言葉は話せないし聞こえないと思うけれど、よく話しかけています。ところが、言葉のアクセントでわかるのか、偶然なのか、行動を変えてくれることが多くなりました。また、餌を食べる時、機嫌が良い時の鳴き声などのリアクションが大きくて、わかりやすい鳥だと感じています。

先日、体も大きくなってきたので鳥かごを購入しました。何度か鳥かごを見ているうちに、何か足りないなぁと考えて鳥かごの表札をつくったところ、いい感じに仕上がりました。



25年以上の前の話です。以前勤めていた会社は国道沿いにあり、たまたま窓の外を見ていた時のこと。一匹の鳥が中央分離帯に降りてきました。不自然な降り方なので気になり、しばらく様子を覗っていました。それから数秒も経たないうちに、数羽の鳥がやってきて、何度か一緒に飛び立つような動きをしていました。

そんなチャレンジが3度目くらいでしょうか、鳥たちは空高く飛んでいきました。ほんの一瞬の無言劇のようでしたが、鳥たちが助け合っているようにも感じ、その時は、ホロリとしてしまい、鳥でさえ助け合っているのだと思ったところでした。

コロナウィルス感染症の影響で、人を思う力というか人間力も試されているによう感じます。

「尿管結石」その後・・・

2020年04月17日 10時59分54秒 | ひとりごと
救急車で運ばれた日(詳細はこちら)、その後の3日間の続きを掲載します。

13日に、病院から自宅に帰るも、まだ痛さが残る。横になって過ごす。午後から、オンラインビデオにて、樹木希林の最後の出演作となった「あん」(2015)を観る。とても印象的だったので、ストーリーを記載します。

○ストーリー
縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく… (映画公式ホームページより転載)

映画では、印象的な桜の風景とともにドラマが展開されていく。人の弱さや強さなどが交差し、「自分はどうなの?」と、問われているような場面もあった。いい映画だ。
早めに就寝。

14日、久しぶりにぐっすり眠ったことから、気持ちよい目覚め。体調を確かめるため、久しぶりのウォーキング。特に、問題はなく感じたので、午前中のみ仕事。主に、官公庁への手続き。昼からは、ゆっくりと過ごす。マイペース、これが自営業の良いところかと改めて思った。その後、「尿管結石」に関わる一連のできごとをブログ記事として掲載する。同内容をフェイスブックに転載した。

15日。以前から約束のあった70キロ程離れたM市公共施設での職業相談。最初は元気のなかった方が、いい顔をされて部屋を出て行く後姿に、ここまで頑張って来て良かったと改めて感じた。

予約の方が全て終わった午後4時、急に腹痛が襲ってきた。薬を飲み、落ち着いたところで会場を後にした。その後、M市に隣接する町にカフェをオープンした仲間のところへ向かう。珈琲をオーダーし、ご主人とともに雑談。その後、自宅へ。夜は特に痛みもなく就寝。

16日 ブログに沢山のアクセス、一方フェイスブックには、100名以上の方からコメントいただいた。寄せられたコメントには、自身の経験談や予防法、周辺知識、意識の持ち方、病気に対する考え方など、多くの情報をいただいた。そのメッセージに、ひとつひとつ返信するなかで、自分自身の気づきというか、大切な何かに思い巡らせることができた。

ひととおりコメントに返信した午前10時。昨日の相談内容の振り返りをおこなった。相談者へかけた言葉と反応、情報提供の内容や質は適切だったのか、時間の使い方などを再考。いつも反省ばかりだが、改めて「命輝く、人と組織へのお手伝い」を理念に、自分を磨き続けていく果てない旅だと思う。

午後7時、急に腹痛。座薬で落ち着く。まだまだ、体内の「石」と出会えるまで時間がかかるかとは思う。それは、人生において何か意味があり、何かのサインだと思い定めて、2週間といわれた排出日まで、心に刻んでおきたい。

どこからか「本気で理念実現する気あるの?」との声が聞こえた。
ブレない自分でありたい。

続きはこちら

独り言のブログに、お付き合いいただき、ありがとうございました。
コロナウィルス感染症の影響もあるなか、頑張っている皆様のご健勝を祈念します。

サラリーマン生活、最後の日。

2020年03月31日 06時48分34秒 | ひとりごと
サラリーマン生活最後の日って、みんなどんな感じで迎えるのだろう。私の場合は、高卒後42年間、3つの組織で働いて来た。印刷会社で36年、ハローワーク宮崎で3年、ポリテクセンター宮崎で3年。

振り返ってみると、仕事を通じて人間として一人前になったし、家族を持てたこと、そしていろんなことを叶えることができた。その課程で、人の生き方、人情、仕事の失敗から身をもって学んだ。

たとえば、延岡市から遠く宮崎市へ支店をつくることになった30歳の時のこと。毎日、いろんな交渉や手配などで、病気で休むこともできなかった。風邪で休みたいと思った日、業務を回すためには休めない自分に気がついた。その経験から自己管理を徹底するようになり、かれこれ30年間病気で休んだことはなかった。

一方、ゼロから立ち上げた支店だったので、売上が上がっていくたびに顧客という存在のありがたさ、そして元気で仕事ができる私を産んでくれた親に感謝できる自分に気づくことができた。

ところがそんな生活に慣れてくると、感謝する気持ちが薄くなる、もらって当然だと思うようになる。今回、42年間のサラリーマン生活を振り返るなかで、一番の学びは「感謝」ではないだろうかと思うようになった。感謝の気持ちを持つことで、見える世界や意味があり、生きる指針になる。

明日からは自営業者として、生きる私。コロナウィルスの影響もあり、先行きが不安にな面も多いが、悩むより、こんな時こそ何ができるか、ピンチはチャンスを捉えたい。諦めるのはいつでもできる!

働く人や組織に、社業を通じて貢献できるか、自分の仕事に価値を生み出すことができるのか、そこが創業の原点であり、挑戦する意味があると思っている。

そのために資格試験に挑戦し、県外へと勉強にでかけ学び、併せて就労支援機関で6年の経験を経た。そんな今日は、最後の日。気持ちを新たにした。

(後日談)
31日、職場では、共に働いた仲間にお礼を。そして、支えてくれた妻に花束をおくった。



今年1年を振り返る

2019年12月29日 11時54分43秒 | ひとりごと
早いモノで2019年もあと、わずか。いろんなことがあった1年。毎年のように、いくつかの活動と仕事を掛け持ちしながら、走り続けた年でした。

家事も共働きの妻と分担しながら、忙しい毎日でもありました。無事、1年を過ごせたことに感謝。また、来年も面白がってあれこれとチャレンジしてみたいと思います。

(活動について)
☆アシタネプロジェクトにて、5回のセミナーを実施。受講者集めに苦労。
☆産業カウンセラー協会より認定カウンセラー試験に合格。仕事も増えました。
☆災害ボランティア会議にて、セミナーを3回企画実施しました。
☆宮崎「橋の日」実行委員会にて、とんところ地震の絵本を宮崎県に贈呈。
☆「お宝再発見ツアーin福岡」実施。幹事役として9回目。喜ばれました。
☆男女共同参画地域推進員研修に7月より参加。11月に同推進員の委嘱を受けました。人権意識が向上しました。これから頑張って推進していきたいと思います。
☆地域づくりネットワーク、コーディネーターとして、宮崎県「国富町」にてイベントを企画実施。
☆アコースティックライブ、15回出演。約300名の方に歌を届けました。
☆あしたねブログが、10年目で合計投稿1000本達成!この間、約30万人の方に訪問いただきました。

(個人的)
☆次女、フランスへ嫁に。来年は、フランスへいくぞ!
☆三女、結婚式を挙げる。来年は孫か・・。
☆父が脳梗塞で入院するも、回復。来年は、宮崎に来てもらうことに。
☆還暦を家族みんなから祝ってもらう。
☆横浜に住む長女夫婦、孫宅へ家庭訪問。
☆職場で制作した職場紹介ビデオは九州で2位に!
☆還暦同窓会の参加(中学校)。司会と歌のプレゼント


「人間として一流をめざす、人間としての一流とは何か」

2019年11月05日 07時57分52秒 | ひとりごと
(人間として一流を目指す~心を育てる教育とは何か~)上甲 晃著より、転載)

 昭和の初めごろの話です。もちろん私も生まれていません。

 松下電器が中小企業より少し大きな会社になったころのことです。幹部社員の一人が、外部のある会合に出かけて行きました。そこで、隣に座っている人から、次のように尋ねられました。
 「あなたは松下電器という会社に勤務されているみたいですが、何を作る会社ですか?」その幹部社員は、当然のごとく、
「電気製品を作っている会社です」
と答えました。もちろん、当時のことですから、今のようなしゃれた家電製品はなかったと思います。主にこたつとか、アイロンとか、ラジオなどだと思います。会社に帰った幹部社員は、次のように社長の松下幸之助に報告しました。

 「社長、今日、外部のある会合に行きましたら、私に『松下電器は何を作る会社ですか?』と聞く人がいました」
 「そうか。それで、君はどう答えたんや?」
「はい、『電気製品を作る会社です』と、ちゃんと答えておきましたから、どうぞご安心ください」報告しながら幹部社員は、きっと社長から「そうか、うちも会社の名前を聞いただけでは、何を作っている会社かまだ分かってもらえんか。これから、おおいに頑張って、会社の名前を聞いただけで、すぐ、何を作っている会社かピンと分かってもらえるような、そういう会社にならなあかんな」という返事があると思っていました。

 ところが、松下幸之助は、次のように言いました。
 「なに? 君は『松下電器は、電気製品を作る会社』と答えたのかね。君のその答えは、僕の考え方と違うな」
 報告した幹部社員は、
 「社長、それはいったいどういう意味ですか?」
と聞き直しました。
 すると、松下幸之助は、
「君な、どんなに高度な技術を身につけても、どんな立派な知識を身につけても、それは所詮、道具にしか過ぎんのや。どんな立派な道具を身に備えても、それを使う君自身が、人間として立派にならん限りは、絶対にいい仕事はできんのや。松下電器は、電気製品を作る前に人間をつくる会社や」
と言いました。これは、今日でも、松下電器の社内では大変よく知られている言葉です。

 技術や知識は所詮道具にしか過ぎないのです。どんな立派な道具を撒えても、あなた自身が人間として成長しない限りは、絶対によい仕事はできません。知識や技術ももちろん大事なことですが、もっと大事なのは、自分自身の人間としての値打ちをどのように上げていくかということなのです。

 例えば、ゴルフです。
 私も、以前少しだけゴルフをやっていましたが、身に備わったゴルフの技術は、いわゆる三流以下です。その私か、仮に最高の道具を貸してもらってプレーしたとします。しかし、残念ながら、どんなよい道具を借りても、私の実力が三流であれば、やはり三流の結果しか出ません。

 ところが、世界でも有数のプロゴルファーであるタイガー・ウッズに、私の安物の道具を貸したとしましょう。道具がどんなものであっても、腕前が超一流であるタイガー・ウッズは、超一流に近いスコアを出すと思います。
 このように、道具ももちろん大事ですが、もっと大事なのは、自分ぽ身の人間としての実力なのです。つまり、人間として一流にならない限りは、絶対に一流の結果を生み出すことはできないのです。そして人間として一流ということは、決して一流大学を出るとか、一流の企業に入るということではありません。

 では、どんな人が一流の人間なのでしょうか。
私は次のように思います。たとえ一流の大学を卒業していても、「自分さえよければ」という、自己中心的な考えの人は、
人間としては三流です。人間としての一流は、たとえ学歴がなくても、周りの人のことを常に自分のことのように考えられる心を持つことだと思います。それは、「志」を持てば必ず目指すことのできる道なのです。

JR通勤始めて1年、メリットは。

2019年10月14日 05時59分37秒 | ひとりごと
(大淀川を渡る電車より撮影)

 昨年11月より、JR通勤を始めた。理由は、朝の通勤が車のラッシュ時間がかかること、40分程かかる通勤時間を活用したいという思いがあったからだ。

 一方、給油代とJR定期の金額がほとんど変わらなかったこと、JRの定期代の費用負担があるなど会社の支援制度が充実していることも理由のひとつ。

 駅までは、自転車で10分程度の距離。雨の日は、合羽を来て通勤するため、着替えやカッパの収納など、ちょっと面倒なこと以外は問題ない。

 JRでの通勤は、電車待ち合わせの時間を含めて40分、行き帰り併せて80分。本やパソコンを持ち込んで、かなりのことができる。本に関しては、1週間1冊。簡単な本は2日程度で読める。通算すると、通勤時間で年間240時間活用でき、1日8時間労働した場合30日分の時間を手にしたことになる。
その結果、ゆとりができ、目に見える場所、見えない場所の整理ができるようになった(普通の人には当然のことですが(^_^;)。

 その他、歩くこと、階段の上り下りで3,500歩、また自転車で往復20分などちょっとした運動にもなる。一方、デパートや駅にも、立ち寄って情報収集できること、朝のイライラ運転から解放されたこともメリットである。そのせいか最近では、通勤以外でもJRやバスを活用している。

地方では、車がないと生活できない。しかし、車と公共交通機関を上手に組み合わせながら、ちょとしたゆとりや生活の変化を楽しむことも、大切だと感じている。

統計データから50代を考える

2019年09月18日 06時23分00秒 | ひとりごと



50代は、悩みが多くなる世代だと感じています。人やモノの名前がすぐ出てこないなど記憶力の低下や体力の衰えなどを感じるなか、仕事では重責に担う、家に帰れば子どもの教育費、親の健康など、人生の上り坂で一番苦しい時期のように感じる人も多いのではと思います。

今回は、統計調査から50代の「いま」について書いてみました。

●生活満足度について
内閣府が発表した平成30年度の「国民生活に関する世論調査」(一部抜粋)によると、生活各面の満足度、所得・収入、資産・貯蓄、耐久消費財、食生活、住生活、自己啓発・能力向上、レジャ-・余暇生活のそれぞれの面で、どの程度満足しているかの割合を50代の961人でみると、「満足」「不満足」とする者の割合は、

・ 所得・収入の面では満足51.5%、不満47.6%
・ 資産・貯蓄の面では満足41.6%、不満57.1%
・ 食生活の面では満足87.9%、不満 11.8%
・ 住生活の面では満足81.7%、不満 18.1%
・ 自己啓発・能力向上の面では満足64.8%、不満33.7%
・ レジャ-・余暇生活の面では満足63.5%、不満35.9%となっています。

●日常生活での悩みや不安が最も高まる50代
「日常生活での悩みや不安を感じている」という人の年代別の割合は50代が69.5%と最も多い。日頃の生活の中で、「悩みや不安を感じている」と答えた者(50代の668人)に、悩みや不安を感じているのはどのようなことか聞いたところ、

「老後の生活設計について」を挙げた者の割合が68.6%
「自分の健康について」を挙げた者の割合が51.2%
「家族の健康について」(47%)
「今後の収入や資産の見通しについて」(49%)
「現在の収入や資産について」(49%)などの順となっています。

一方、「生涯未婚率」(45~49歳の未婚率と、50~54歳の未婚率の平均)も年々上がっています。これは、「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出したもので、2015年では男性が23.4%、女性が14.1%となっています。

また、50代を迎えると役職定年、健康、介護、年金、相続……。人によって不安要素は違いますが、抱える悩みは多くなります。


脱おっさん計画。

2019年07月16日 06時54分53秒 | ひとりごと

6月6日にNHK、クローズアップ現代にて「人生100年時代 “脱おっさん”で生き残れ 」が放映され、自分自身もおっさん化が進んでいるのかと思わず見入ってしまった。

この番組で思い出すのは、自分自身50歳が近くなってきた頃から感じていたことは、役職定年を控え、新しい挑戦を避けて安定の方へ引っ張られたこと。一方、ガツガツ働くのはゆとりなく感じられること、周りから何を今更などと珍しい人と思われるのが嫌だという他人の視線、新しい挑戦は年齢的に自分を苦しめるだろうという思い、総じて守りの姿勢が強くなってきたようになった自分に気づいた。

どこかで楽になりたい気持ちがあるが、収入面からみても60歳以降も生活のため働かざろう得ない、また何より自分が納得した働き方なり生き方をしていくためには、スキルや仕事への姿勢、体力が必要。特に体力がないと気力も萎え、集中力が続かない。そう、どこかで意識と気持ちを切り替える必要がある。

そこで番組で提案されていたように、1ヶ月ごとの目標を立てる。その目標の立て方のポイントは、期限を決める、言い切る、少し背伸びする、自分わくわくする目標にすることである。そして、やる!という覚悟が必要で、それがないと目標が抽象的になるとの指摘があった。1ヶ月という単位だからこそ、目標の進捗も管理しやすい。また、頑張れば目標への達成感も味わえるだろう。

人は外部から変化を強いられると変わりたくない。大事なのは自分で変わりたいと思える気づき、そういう場づくり、機会づくりが大切である。ある本によれば「60歳まではリハーサル、60歳からは本番」。60歳を迎える来月、気持ちを新たに出発したい。