10月26日、朝のテレビで、ルヴァン杯の解説をおこなっていた。その中で、湘南ベルマーレのメンバーひとりひとりの食事を含めた健康管理やトレーニングなどが紹介され、調子のあがらなかった選手も、復帰が早く対応できた例などが挙げられていた。
そんなこともあり、その試合結果が気になっていたところ、なんと初めて進んだ決勝で横浜F・マリノスを1-0で破った。
資料を読むと、1968年に藤和不動産サッカー部として誕生し、今年は50年目だという。この間、スポンサーである藤和不動産が撤退。若手を育て、その伸びしろにかける方針へと転換したが、ようやく育った若手の逸材は、他クラブの目に留まり選手が引き抜かれていくなど、さまざまな苦労を重ねた。
その後も、「走る湘南サッカースタイル」、サブと主力の区別なく、プロ1年目でも活躍する舞台が与えられるクラブづくりを堅持し続けた湘南ベルマーレ。
湘南の真壁潔会長(58)は「目標を決めて、しっかり宣言すると、うちみたいにコツコツやっている選手がいるところに、神様はその目標に近づくようにしてくれているんじゃないかな」としみじみ話したという。
その背景に、人づくり組織づくりの考え方を垣間見ることができる。公式ホームページには私たちの使命として、こう記されている。(以下ホームページより転載)
「夢づくり 人づくり」
世代と地域をつなぐ総合型地域スポーツクラブとして、チャレンジする人の成長を支え、夢と感動を提供する。
また、クラブスローガンには、
「楽しめてるか」
私たち湘南ベルマーレの使命。それは、世代と地域をつなぐクラブとして、チャレンジする人の成長を支え、夢と感動を提供すること。年齢や立場の垣根を越えた、純粋なキモチを応援するために。誰かに話したくなるような感動空間を生み出すために。私たちは、どんな時でもスポーツを「たのしめてるか。」を大切にします。
詳細は、「ミッションステートメント」。
一方、組織として強靱な裾野を持っていることも大きな理由だと感じる。公式ホームページの紹介文を転載したい。
ベルマーレの概要
2002年4月、湘南ベルマーレの活動の更なる充実を図るため、株式会社湘南ベルマーレに加え特定非営利活動(NPO)法人湘南ベルマーレスポーツクラブが新たに誕生し、サッカーだけに留まらない様々な活動をスタートさせました。
発足から15年以上が経過した現在、株式会社湘南ベルマーレはサッカーのトップチーム、U-18、U-15の活動を管轄し、NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブではビーチバレーチーム、トライアスロンチーム、フットサルチーム、サイクルロードチーム、そしてラグビーセブンズチームの活動をサポートしています。またNPOではサッカースクールの他、各種競技の普及活動を幅広く展開しています。
湘南ベルマーレスポーツクラブはヨーロッパの総合型地域スポーツクラブのように、多種多様なスポーツをホームタウンの人々が気軽に楽しめるスポーツクラブづくりを目指し、また各競技チームに所属する選手たちは世界の舞台を見据えて日々励んでいます。
このスポーツクラブから育った選手が、世界の舞台で活躍することが、私達湘南ベルマーレの大きな願いです。
以上、たゆまぬ努力を続けた湘南ベルマーレに感動。少子高齢化や国の借金、さまざま事件事故など、暗いニュースが多いなか、少しオーバーかもしれないが、日本もまだ頑張れると夢と希望をもらった出来事だった。高校時代3年間だけだがサッカーに熱中した私。ひさしぶりに熱い血が騒いだ。