5年前、一人暮らしの父が85歳の時だった。脳梗塞のため入院し、軽度のアルツハイマー型認知症の認知症と診断された。それ後、老人ホームに入所した。
コロナウィルス感染症の影響で、面会できないことが多く、少しづつ認知症が進んでいった。コロナウィルスの収束の伴い、週4日のデイサービスの利用や週末、外出し食事をしたり温泉に行くことで、1時間前のことは忘れるが、普段の会話は十分できるなど認知症の改善が見られた。
ところが1年程前から、老人ホームから無断で外出するようになり、警察のお世話になることが重なり、退所を余儀なくされた。
この間、ケアマネジャーから紹介を受けた4件のグループホームを見て回ったが、すぐに入居できる施設は空いておらず、即入居できるところは、「面会は窓越し」、「携帯は持ち込まない」「デイサービスの利用は不可」などの条件があり、閉口するも、取り急ぎ入居を決めた。次の入所先が見つかるまで、認知症が進行しなければ良いが・・。
来週、グループホームに移る父。更に認知症が進むとは限らないが、もっとできたことがあったのではと思い、心残りも多い。知人からは、90歳になるまで元気にいることは素晴らしいこと。けれど昔のように・・・との思いを持ち続けると、入所できる施設はなくなるよと言われた。確かにそう。でも、そこを何とかしたいというのが心情である。
自分が認知症になったらどうなる・・・。5年間、父の自宅の整理、さまざまな手続きなどをおこなった。改めて、身辺整理の大切さ、お金の管理、健康管理など、労力や時間をかけて整理するも、認知症の影響もあり限界がある。たとえば、銀行からお金を下ろすにしても制限がある。また、入所する施設から「病気やケガ」、「体調不良」などの昼夜問わない呼び出し。出張で県外にいる時などは、家族の協力でなんとか凌げたが、施設からの電話にはトラウマがある。そんなこともあり、終活の大切を身に染みて感じる。
父にグループホームに移ることを話すと「嫌だいかない」「どうしていかなくてはいけない」と強い口調で話す。一時は納得するも、また忘れてしまう。来週まで、憂うつな日が続きそうだ。ガンバレ自分!自分だけじゃない!いつか行く道!