5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

社長の報酬475倍。

2011-10-18 23:02:49 |  経済・政治・国際
アメリカ人の不公平反対デモ「ウオール街を占拠しろ」は1ヶ月近くなっても収束する動きを見せていない。SNSには、個性的ななプラカードを被写体にした写真のアップロードが紹介されている。

女性が持ったプラカードには「社長と社員の報酬国際比較」とある。トップはなんと日本で11倍、あとは、ドイツ=12倍、フランス=15倍、イタリア=20倍、カナダ=20倍、南アフリカ=21倍、イギリス=22倍、メキシコ=47倍、ヴェネズエラ=50倍、と続き、一番最後にアメリカはなんと475倍だと書いてある。もし本当だとすれば、アメリカ人でなくとも腹が立ちそうだ。

目の玉の出そうな年俸を取るCEOが大勢いるアメリカ。ビル・ゲイツや故スティーブ・ジョブズなどIT関連の大物はさしずめこうした高給取りの筆頭に位するひとたちだろう。

地位や報酬は自己努力の結果だとしてプラスの評価をしていたアメリカ人市民たちだが、構造的不況から回復できない苦労がこれだけ長く続けば、自分たちの生活が良くならない理由も探したくなろうというもの。金融界の大金持ちばかりが大きな顔でのさばるのは許せないというわけだ。

「社長報酬は社員の何倍?日本は11倍。アメリカはなんと475倍!」
とツイートすると

「(昔の名機)オリンパス一眼レフは私の友。マイケル・ウッドフォードの退職金はどうなるのだろうか?」と返ってきた。

「オリンパス、ガイジン新社長を突然解任」というスキャンダル・ニュースは、日本国内ばかりか欧米のメディアも驚いて(面白がってかもしれない)一斉に取り上げた。要はオリンパスの経営陣のうちわ揉め。トップの使途不明金をネタに新社長が会長に対して引責辞任を要求をしたことが解任の理由らしい。会長にすれば、折角引き上げてやったのに恩を仇で返すバカなイギリス鼠が噛んできたというわけだ。

だが、マスコミに疑われ、株式市場にそっぽを向かれる惨澹たる結果を招いてしまったのは会社側としては大いにイタイ。解任理由は「経営に対する考え方の相違」だといってももはや誰も信じることはない。逆に注目されたのは首になったウッドフォードの方。どうやら彼の作戦勝ちのようだ。問題がこれ以上にこじれなければ、どこかで仲介がはいって、退職金がわりの「示談金」でウヤムヤ解決ということになるのがオチ。

それこそ、どれほどの「金」が彼のフトコロに入るのか知らないが、その金額を聞けば、オリンパス社員の腹の中も、マンハッタンのデモおばさんのプラカードの如き状態になるのは間違いのないところだろう。

















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