5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

昔の子供用絵本 ギャロップ

2008-02-27 10:44:22 |  書籍・雑誌
名古屋の丸善で面白い子供用の絵本をみつけた。ウインドウディスプレイに気がついて3階の英語のコーナーに上がる。アメリカでは去年11月に発売だが、ニューヨークタイムズの絵本部門で第1位に選ばれたこともあって、丸善も急遽買付ということなのかもしれない。

その名も「GALLOP」。手に取れるサイズで表紙の窓には「駆ける馬」の姿。表紙を開いてみると、その馬が実際に駆け出した。文字通りギャロップが始まったのだ。頁を繰ると、泳ぐ海がめ、跳ね上がる猫、滑空する鷲、飛び回る蝶、最後はきらきら輝く星が眼にとびこんでくる。オモシロ~い。

Scanimation Picture Bookとあるから、スキャンとアニメーションを一緒にしたのがスキャニメーションということなのだろう。WEBで調べるとこのスリットを通して絵が動いているように見えるスキャニメーションはボストン在のルーファス・B・シーダーというクリエイターが昔の光学玩具をヒントにして、考え出したパテント・アイデアなのだそうだ。

人の眼がもつ視覚持続効果(Persistence of vision・網膜の映像記憶が短時間だけ残っていることによって起る視覚トリック)を応用している。細い白黒縦縞のスリットを動かすことで、動いているように感じさせる6段動画プロセスは、確かに昔の「活動写真」である。

このシーダー氏、スミソニアン博物館やシーワールド動物園に作られた「ライフタイル」(歩きながら見る角度の変化によってアニメート効果を発揮するガラスタイル壁画)の考案や、得意の光学技術をつかったおもちやギフトの開発をするアイシンク( Eye Think, Inc)という企業の経営者でもあるのがアメリカ的だ、

子供雑誌の付録についてきた「動くスリット画」にかすかな記憶が疼く昔の子供なら間違いなく楽しめそうだ。ギャロップする馬がテーマになっているのだからJRAのPRにも使えそうだがどうだろう。


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