5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ジャパネットたかた?

2014-10-23 21:48:19 |  経済・政治・国際
《Do not allow somebody to ride in the front passanger seat until this air bag is fixed》

これは北米トヨタが利用客の車のダッシュボードに貼り付けた警告文。エアバッグ作動時の爆発による金属片飛散ですでに4人の死亡事故が発生しているアメリカ。800万台の自動車がリコール対象になっているのだという。「エアバッグ問題が解決するまでは助手席に人を乗せるな」という道路交通安全局の警告が流通するほどなのだから、この問題の大きさがわかる。NBCは2日連続でこのニュースを取り上げている。

問題になっているエアバッグのすべてを日本の自動車部品メーカー「タカタ」がメキシコの工場で製造したもので、ホンダやトヨタなどの日本車のほか、アメリカ大手三社とドイツのBMWが納入先になっている。昨日のNBCニュースを聴いた時にはキャスターの「タカタ」の発音が聴き取れず、今日の中日夕刊を読んで初めて「タカタ」というのだと理解できたくらいだ。こちらには「ジャパネットたかた」のイメージしか沸かないのだが、もしかすると日本国内でもこの部品メーカーの存在を知る人はあまりいないかもしれない。

ホンダが500万台以上とリコール数では最も多い。誤作動は気温も湿度も高い地域により多く発生するのだということらしいが、ホンダ車が湿気に弱いというわけでもあるまいに。

中日の夕刊記事では、連邦地検が刑事責任の追及を視野にして予備段階の調査を開始したとある。タカタによる運輸省へのエアバッグ安全性報告に誤解を招く点が無かったかを調べるらしい。連邦議会も交通安全局も同様の調査を始めているという。リコール車の85%は日本車である。ことはタカタという自動車部品メーカーの問題ではないのかもしれない。対応を誤ると問題はさらに大きくなり、日本車バッシングの悪夢再びなどということにもなりかねまい。

日本国内で走っている車のエアバッグに問題なしでは済まないだろうと思っていたら、やっぱり。日産自動車が「マーチ」と「キューブ」2車種10万台余のリコールを国交省に届け出たという報道が出た。アメリカの動きと合わせた判断のようだ。記事によると、タカタ製のエアバッグについては、昨年4月以降、トヨタ、ホンダ、日産など各社がリコールしていて、今回の日産分を含めて国内分は230万台強が対象になったとある。

「タカタ」を知らなかったのは、どうやら自動車に乗らない自分だけだったのかもしれない。







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