5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

キャプティブ・シニア

2014-03-22 22:19:47 | くらし
キャプティブとは「捕虜になった」とか「捉えられた」という意味だが、自分もキャプティブ状態にあるなと、NHKのWEB特集記事を読んで思った。

タイトルは「電子マネーで客の財布を囲い込め」というもの。スーパーの買い物に使うチャージ式の電子マネーカードは、現金いらずで買い物が出来、ポイントが貯まったり割引も受けられるというのが人気を呼んで、その市場が急速に拡大しているというのだ。主要8カードだけで2兆4000億円とは物凄い勢いだ。我が家の少額消費もそれに含まれる。

自分は先発イオンの「WAON」を所有し、家人は後発ユニーの「ユニコ」を最近になって持ち始めた。ポイントが貯まるのは結構だが、それより小銭を持ち歩かなくて良いのと、レジ精算がクイックになって便利だというのがカード所有の動機である。

最初はリチャージの面倒があったが最近ではそれにも馴れた。「WAON」のカードがポケットにあれば、買い物には何処かのイオンを探すことになるのだから、最早「キャプティブ」状態で企業の「思う壺」である。


NHKによると、7年前に「WAON」を始めたイオンは業界内の提携を進めた結果、今では全国17万か所以上のコンビニや外食店がサービスに加わり、自治体や観光地などと連係して「ご当地WAON」も作るなど、全国規模の客の囲込み作戦を展開しているという。

自分もコンビニやコーヒーチェーンの利用にWAONを出すことがあるから、ここでも「キャプティブ状態」になっているわけだ。発行済みカードはすでに3900万枚、5400万全国世帯普及も間近いのだという。

利用者の中でも多いのがわれら高齢者層。「小銭探しの面倒」「ポイント稼ぎの楽しみ」といった年寄りに共通する利用動機が見通されて、しっかり狙われたという訳だ。立ち上がりはスロウでも一旦使い慣れてしまえば、もう逃げることは出来ない。

WAONにはシニアカードもあるのだから、年寄層の消費傾向はビッグデータとしてしっかり蓄積されているわけだ。データ集積によってシニア向きの品揃えや新商品開発が可能になるとすれば今後が楽しみにもなる。

4年後の電子マネーカード市場は5兆円を超えるのだとか。高齢化の進む日本社会、どれだけの年寄りが「キャプティブシニア」になるのだろう。自分は今日もWAONを手に持って家人の依頼分の買物もあわせて898円を使った。








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