5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

トワイライトなトレイン

2015-03-14 22:54:31 |  旅行・地域
子供の頃、必死に見ていたアメリカのTV映画がある。「トワイライトゾーン」は、あの特徴的なイントロを聞いたとたんに胸がドキドキした。WIKIを調べると邦題は「ミステリーゾーン」だったとあるが、「トワイライト」で記憶が残っているのは英字のタイトルのせいだろうか。

トワイライトを辞書でひくと、薄明、薄暮、微光、たそがれなどと出てくる。日の出前や日没後の空の様子を云うのだろう。

明るさと暗さのハザマを優雅に駆け抜ける夜行特急列車の「トワイライトエキスプレス」が昨日(2015年3月13日)でその歴史を閉じた。

札幌-大阪間の約1500キロを結んだこの寝台列車は、青函トンネル開通直後の1989年7月から運行を始め、その豪華な内装が評判だった。営業25年という比較的に短い歴史だが、これまでに116万人余が利用しているという人気列車。客車の老朽化が進んだため引退を決めたとニュースにはある。

中日の夕刊コラム「夕歩道」は「ただの移動手段じゃない。そこに乗っていることを楽しむ列車。」だったと書いた。

近頃の列車は効率が最優先。車内販売もなくなり、自動販売機も消えて、廃業する駅弁屋も出てきた。「旅の情緒」や「ゆとり感」は、「スピード」と相殺になってしまうようだ。

お仲間のMTさんはこんなツイート。「ブルートレイン引退。20型寝台列車。昭和40年代に量産された。徹夜で生産した時代が懐かしい。オロネは一等寝台車、ナハネは3段の二等寝台車、ナハネフ(車掌室付)、カニ(電源車)、ナシ(食堂車)オユ(郵便車)」彼は鉄道会社にお勤めだった。

オールドトレインと入れ替わりに走り出したのが「北陸新幹線」。東京と金沢を2時間28分で結ぶという。やはり効率最優先である。

英語のトワイライトには「全盛期の栄光の後に来るたそがれの状態」を指すという日本語訳もあった。加越を抜けて走り出した新幹線が25年後も「かがやき」続けているようにと願う。



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