5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

アドベントカレンダー

2014-11-25 22:03:52 | くらし
猫の餌を買いに駅近くの用品スーパーに寄った。入り口の通路いっぱいに小型の鏡餅セットが山になって置かれている。今風に外側をプラスチック素材で覆ってカビのこないようにしてあるのはいいのだが、なんとも風情のない、いわば「プラモデル鏡餅」である。

もう月見は終わったはずだが何だろうと一瞬考えたが「プラ餅」を入れた紙箱の「年賀」の文字を読んで、ああ「正月飾り」なんだと気が付き、「なんだか早すぎるじゃないか」と思いながら、ここだけが正月カラーの売台の横を通りぬけた。もちろん買う気持ちなどまるで起きない。

早すぎるとは思ったが11月も最終週。日本郵便は「年賀葉書」をずいぶん前から売っているし、宝くじも「年末ジャンボ」のCMがけたたましい。時は年末に向かって歩みを速めているようだ。

今日の中日夕刊「暮らし」欄は、めずらしく「アドベントカレンダー」について紹介している。日本の子供が正月なら、キリスト教徒の子供達はクリスマス到来が楽しみだ。キリスト降誕を待ち望む期間を「アドベント」と呼び、日本語では「待降節」と訳されている。11月30日から12月24日のクリスマスイブまでほぼ4週間がその期間。

アドベントリースにろうそくで灯をともしシュトレーンを食べる楽しみのほかに、子供達には「アドベント・カレンダー」がある。

1から24までの紙枠窓の中にキャンディや小さなオモチャを入れたボード箱、カレンダー型のものもあればクリスマスツリー型のものもある。12月1日を皮切りに毎日1枠づつ数字の紙窓を破いて中から何が出てくるかをワクワクしながら待わけだ。子供ならずとも楽しい。紙窓が全部開いたらクリスマスになるというわけである。

WIKIを読むとアドベントカレンダーの歴史はさほど長いものではないようだ。ドイツのルーテル派が19世紀初頭から始めたというのが起源だという。最も古いカレンダーは1851年製の手作りだというし、印刷されたもので古いのは1902年のハンブルグ製とある。

昔の欧州なら親の手作りカレンダーが多かったのだろうが、日本では商品化されたものがクリスマスデコレーションの一部として売られているといったところだ。宗教心の厚いキリスト教徒ならともかく、異教徒で気の短い一般日本人達には、毎日ひとつづつ24日かけて楽しむなとという悠長はしないだろう。

そも、アドベントカレンダーといっても「いったい何のこと?」と云われかねない。ディスプレイ屋で買ったアドベントカレンダーもフライイング気味に潰して中をほじくってクリスマス前にオシマイになるか、

それとも、昔は駄菓子屋に指で押して枠中のオモチャを取り出すゲーム盤があった。欲しいオモチャが取り出せると嬉しかったから、アドベントカレンダーにはそんな記憶と合わさるものがあるはずだ。

そんな子供だった大人は、カレンダーは自分の子供の手の届かない所に置いておき、クリスマスイブに一斉開帳して楽しんでしまうのがオチだ。

「家族でこのクリスマスのカウントダウン・カレンダーを作れば、互いのコミュニケーションを深めるいい材料になるでしょう」と新聞の記事はまとめているのだが。



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