5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

今宵はストロベリームーン

2020-06-05 21:38:02 | くらし

月の出は何時ごろだろうかとカレンダーを読んだが出ておらず、6月5日の枠には「芒種」とあった。24節気の9番目。稲の種を蒔く時期のこと。沖縄では梅雨のことを小満芒種という。72候は「蟷螂生ず」でかまきりが出て来る頃だともウイキにあった。

今日の月の出だが、WEBの自動計算ソフトで調べると、名古屋は18:31とある。それならと、自室の窓から東の夜空を眺めると、少し霞んだ丸い月が浮かんでいた。今日は六月の満月。英語だとストロベリームーンという。苺の獲れる季節だからそういう名前になったらしい。

さて、今日の夕刊で気になったのは「4月の消費支出落ち込み最大」という一面のニュースだ。芒種もストロベリームーンも関係はない。コロナの所為だ。

総務省発表の4月の「二人以上世帯の家計調査」によると、世帯当たりの消費支出は267922円。前年同月比△11.1%だった。2001年以来最大の減少率だ。コロナの緊急事態宣言で外出自粛、店舗営業縮小が拡がったことで消費が冷えた結果だとある。

去年10月の消費税増税以来6カ月続いたマイナスにここでコロナが加わった。その影響は今後も続くとみられ、去年のGW10連休の反動もある5月はさらに大きな落ち込みになりそう。政府が頼みにする個人消費の回復はまるで見通せないとあるが、その通りだろう。

ものやことの消費についても「新しい生活様式」を庶民は取り始めたということではないのか。項目別の減少率がそれを如実に表している。

被服履物 △55.4%
教養娯楽 △33.9%(パック旅行を含む)
その他  △16.2%(交際費・仕送りなど)
食料   △ 6.6%

服を新調する必要もなければ、遠距離旅行などはじめから無理。高額な交際費や仕送り金はない。宅食中心で外食には行かないのだから食費はいつものとおりと、年金生活者としては当然の対応だ。

もともと身分不相応な見栄消費を善しとする生活態度ではないが、それでも十分安定した暮らしが出来ている。案外質実な暮らしぶりのサラリーマン家庭も多いのだ。なによりコロナに感染しなかったことが幸いだと思うべきだ。

遊園地入園料・乗り物代 △97.8%
パック旅行       △97.1%
航空運賃        △94.5%
外食飲酒代       △90.3%
背広          △79.9%

マスク等保健消耗品   +220.0%
ゲームソフト      +200.0%
遠隔授業用パソコン   + 72.3%
保存用パスタ      + 70.5%  

サラリーマン世帯の4月の消費支出は303621円で、実質10.0%減だった。細目別では上のような結果が出ている。日本人たちの生活スタイルの典型がこうした数字としてはっきり見えて来るのは面白いなと思った。

夜空のストロベリームーンはさっきよりすこし南に動いている。

 

 


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