5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

景気のシンボル

2010-12-11 22:39:40 | くらし
中日新聞、10日のWEB記事に「知事ボーナス257万円 10日支給、前年比29万円減」とあって、県職員の冬のボーナスが昨日支給されたとある。

それによると、職員のボーナスは44.7歳の平均年齢モデルで81万9000円。前年比0.2か月分のマイナス支給だという。垂範すべき立場の神田知事の場合は、257万2000円。国レベルにあわせて前年比0.15ヶ月少なくしさらに、20%を県の財政難に伴ってカットしたのだそうだ。減額とは云え、安定的支給はうらやましい限りではないか。

日経では「冬のボーナスに関するネット調査結果」もWEBで読める。楽天リサーチが実施した、全国の20~69歳の男女計1,000人が対象のインターネット調査である。

まず「支給予定」については、65.5%が「支給される予定」、22.3%が「支給される予定なし」で、残り12.2%は「支給されるかどうか分からない」と回答。「支給される予定」は去年より6.2ポイント増加しているという。

「支給額予想」については、「昨年より減りそう」が前年比で17.2ポイントと大きく減り、「増えそう」が5.4ポイント上昇しているから、景気上向きといいたいところだが、「昨年と変わらない」が41.4%もあるというのは、本復状態でもないということになるのだろう。

「ボーナスの使い途」については、54.0%が「預貯金」、30.1%が「生活費の補填」、26.1%が「旅行・レジャー」と回答。この順位は昨年調査と同じで、回答率にも大きな変化はなかったのだそうだ。庶民のサイフの紐はまだまだ固く結ばれているというわけだ。

午後の名古屋。いつもの土曜日よりも人出が多い気がしたが、ボーナス支給があったからなのだろうか。

ただし、ショッピングバッグを沢山かかえて通るのは若者カップルたちばかり、家族連れや中年組の姿は目立たない。パラサイトシングルたちなら貰ったボーナスは可処分所得。自身や彼女にすべてつぎ込むことも出来るわけだが、中高年や家族持ちは生活費優先、駆け込みエコポイントで買った大型テレビの支払いで、ボーナスの残りはほんの僅かか。

広小路を通って名古屋駅に向かう。街路電飾はあるがキラビヤカという具合ではない。LEDのやや冷たい光が気持ちも冷やすのか、それとも、普通のイルミネーションではこちらが驚かなくなったせいだろうか。

駅前のツインタワー正面の大型イルミネーション。今年はどんな絵面だろうかと、地下街を上がってみてアレ?百貨店のガラス壁面は暗いまま。イルミネーションが無いのである。「この際、無駄な宣伝費は抑制しよう。」というのだろうか。

開業以来続いて来た「名古屋景気のシンボル」の如きものだったのだから、肩すかしを感じる名古屋市民も多かろう。「ああ、これで20年前の名古屋(駅前)に戻ってしまったなあ。」と暗いガラス壁を見ながら思った。



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