5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

路上の助六

2021-06-19 21:03:09 | 社会

6月19日のコロナ、全国では1520人(延784662人)の感染と28人(累14419人)の死亡が確認されている。このうち、愛知県では89人(延50429人)の感染が確認され、死亡は6人(累928人)と報告された。

一日中、雨が降り続く土曜日になった。こんな日は人と車が同一平面上を往来する生活道路の通行には特に気を使う。こちらは傘をさして前面が見づらいし、運転する側もウインドウを流れる雨滴で道端をゆく歩行者に気づきにくかろう。舗装が均質であればいいが、凹凸があれば水たまりがあちこちにできるから、車のどろ水撥ねも大迷惑だ。こんな時は、歌舞伎の助六のように、わざと大袈裟に傘を廻しながらアピールすることにしている。

豪雨で側溝が溢れて路面を覆ってしまうこともままある。こんなときには路面に描かれた通行区分や指示なども水没して読めない。平時の感覚での歩行も運転も危険だが、こんな時に限って車は先を急ごうとスピードを上げる。アブナい。

「路面標示の劣化をAIで検知へ」というNHK津局のニュースをWEBで見つけた。

交通インフラ整備も行政の大事な役割だが、時の流れとともに横断歩道や道路の白線など路面標示の劣化が際立つ状態になる今、人工知能(AI)を活用して劣化を検知するシステムの開発に三重大学などの研究グループが乗り出したという。

三重県、三重大学、県警本部の三者の学官連携による、画像認識技術を活用した検知システムの開発だ。警察が行う日毎のパトロールの際にドライブレコーダーで撮影する画像をAI分析し、路面標示が剥がれた状況を検知するのだという。

信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとした際、一時停止した車の割合は、三重県だと27.1%に留まるというJAFの調査結果があるが、擦り減った路面標示に運転手が気づきにくいことがその理由のひとつに上げられている。全国的に見ても、三重県は消えた路面標示が多いと言われているらしいから、県や県警としても大学の研究に協力する姿勢を見せるのは当然のことだろう。

最近ではAIのデータ解析能力もひところに比べてずいぶん向上し精度もあがったと聞く。歩行者の立場からすれば、横断歩道や車の通過面だけの分析にとどまらず、その外側にある歩行者スペースとの関係をも含めた総合的、全体的な分析であって欲しい。たとえば、今日のような雨の日の路面の水たまり具合がデータ化されれば、補修の仕上げも丁寧度が増すだろうし、歩行者が助六になる必要もなくなるはずだ。

 


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