5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

自転車も車両です。

2007-04-28 21:45:22 | 社会

ゴールデンウイーク連休の初日、有松の駅に向かって旧東海道を歩く。国道一号はいつもの週末よりも混雑気味である。



旧有松宿へむかって下る市道は江戸の世としては幅広だったのだろうが、平成の世としてはもはや中途半端に狭い。結果、スピードを上げる車は歩行者を掠めて通り過ぎ、危ない自動車路と化している。道幅が2.5メートル幅から8メートル幅まで不随意に広がったり狭まったりするのだから、運転者にとっても歩行者にとっても気が抜けないし、ここに自転車族が加わってさらに町内通行のストレスを高めているのである。



緑区は特産の有松絞りのPRをかねて宿場町の雰囲気を保存する努力をしていて、道の両側に建つ建築物の保存や改造に留意しているのは結構なことだ。しかし、この生活道路サイズの旧東海道を走り回る通過車両や無遠慮な軽車両まではコントロールができていないようだ。



折角の江戸の雰囲気・街角ぶらりを楽しもうとやってきた観光客たちは、路肩においやられ、無粋な電柱の影で小さくなりながら大きなマイカーやチャリスト高校生達を避けている様子だ。観光行政と交通行政、お役所縦割りのズレが覗けてしまう。



有松の駅ホームでは緑警察と交通安全協会緑支部の手作りポスターが目に入った。



『無謀自転車に警告!損害賠償5千万円』とあり、説明文には「安全確認をしないまま自転車を運転して歩行者と衝突し重度の障害を負わせた高校生に対し裁判所は約5千万円の支払を命じました。このような場合、民事責任のほかに重過失障害(致死)罪」として刑事責任をとられることがあります」と書かれている。緑区管区では、自転車が係わる事故は年間202件で、人身事故全体の20%。そのうち自転車が第一原因の事故は74件を数えるともある。自転車による酒酔い運転、一時不停止、信号無視、二人乗り、歩行者妨害は交通違反だとアピールする内容だ。



自転車運転啓蒙用の手作りのポスターは、はじめて見た。生活道路での通行のルール見直しが急務の近頃、緑区だけでなく他の市町村でもこうした不断の広報啓蒙活動が望まれる。まさに「高めようモラル、守ろうルール」である。




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