10月11日(日)は第13回目となる里山フェスティバルの日だ。
今、その準備に追われている。里山の整備が始まって2年目にして「そうだ、お月見コンサートをやろう!」と言いだしたのは当時、生涯学習課長(現 監査役)だった富田さんである。 まだこの活動が始まったばかりで「なんて無謀な・・・」「まだ無理!」といった批判が会員から起きた。
実は私もその一人だった。しかし、富田さんの意思は固く、「コンサートを開いて五郎助山を知ってもらおう。」という熱意に押されてステージづくりに取り掛かった。すべて会員の手作りで始まった。舞台は足場パイプを組み、コンパネを敷き、絨毯も敷いた。コンサート用の垂れ幕は岩月装飾を経営していた岩月前会長におねだりして作っていただいた。
大工さんも電気屋さんも、土木の現場監督も、鐵骨屋さんもなぜか会員にいた。出来ないと思っていた舞台が三日間かけて出来上がった。
とても感動した。
当時「「お月見コンサート」なので夕方から夜にかけて行った。会場に入るまでの通路にペットボトルに入れたろうそくを灯し、お客様を誘導した。暗闇に浮かぶ舞台はそこだけが明るく、幽玄でとても素晴らしい出来栄えだった。
平成11年10月
出演者はもちろん、お客様からもお褒めの言葉を頂いたが、次の朝から後片付けが始まり、会員にとっては前後三日間に及ぶ労働は大変なものだった。また、中秋の名月(9月)のころは雨も多く、満月の月を拝むことは数少なかった。野外コンサートはお天気が命である。
あれから16年。会員も同じように年を重ね、以前の馬力は無くなった。出演者も同じような顔ぶれで、コンサートの時間になると帰宅する方が多くなった。
何か打開の方法は無いのだろうか? 「里山を守る会」ならではのフェスティバルとはどういうものなのだろう?
いつからか悶々とした思いが続いていた。
一昨年より、ツリークライミングの後藤さんを招聘した。有料のツリークライミングに子供たちはどんな反応を示すのか?杞憂であった。西小の子供たち(特に女子)は果敢にこの体験を楽しんだ。昨年は20分で30名(10名×3回)の定員が埋まってしまった。
コンサートの会場も昨年より、森の中にあるターザンロープの舞台を利用し、池の淵から森の中に移動した。
狭いので大勢の出演者は舞台に立てない。ソロかデュオがせいぜいである。 今の子供たち、大人は耳が肥えている。「そうだプロを呼ぼう。しかも我々の予算で呼べるプロを・・・・」 どんなプロを探そう?
不思議な縁があり、二胡奏者の酒井和嘉子さんとつながった。酒井さんは私たちの活動を意気に感じ、快く出演に応じてくれた。酒井さんから更にフルート奏者の八木谷由梨さんに繋がった。
ソプラノ・ソロは地元の大和田夕紀さんにお願いした。
二組だけのコンサートだったがわざわざ、遠方より来てくれた方がいた。プロの演奏はやはり聞き手を満足させてくれることが分かった。
特に「二胡」の音色は里山という自然に良く合うと思った。
今回も午前中は子供たちの自然体験をメインとし、午後はプロの演奏家(二胡&チェロ)、声楽家(ソプラノ)によるコンサートである。
是非多くの皆様に来ていただき、里山の自然と、コンサートを楽しんで頂きたい。
ちくナビに詳しく載っています。 下記をクリック↓
倉持さんより、臨時作業日等の情報はあるのですが都合が付かずすみません。
フェスティバルには、おじゃましますのでよろしくお願いします。